放蕩オペラハウス『別冊ガルパン戦車読本 ガールズ&パンツァーに出てくる戦車をガンダムに例えてみた Vol.1』

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 ワダツミ, I-IV共著『別冊ガルパン戦車読本 ガールズ&パンツァーに出てくる戦車をガンダムに例えてみた Vol.1』放蕩オペラハウス刊 2013

 今回は一昨日に続いてTVアニメ『ガールズ&パンツァー』に登場する戦車を解説した同人誌、『ガルパン戦車読本』の別冊である本書の感想を書こうと思う。内容はタイトルそのまんまで、戦車をTVアニメ『機動戦士ガンダム』に出てくるロボット「モビルスーツ(以下MS)」に例えてみようというもの。確かにアニメに登場するMSは、メカながらしっかりとキャラクター性が確立されているので、そこに戦車に当てはめれば、各車輌の持つマニアックな差異をニュアンスとして捉えやすくなりそうだ。もちろん戦車かMSのどっちかに関して多少の知識が必要にはなってくるが、ガンダムを見たことがあれば大丈夫。きっと楽しく読めると思う。

 誰でも一度は考えたことがあるに違いない、好きなMS心のベストテン。これまで不動の1位は「ORX-005 ギャプラン」だった。そのあと「RX-178 ガンダムMk-II(ティターンズ仕様)」「PMX-000 メッサーラ」って感じで続く。見たり聞いたりプラモの新製品が出たりすると、結構順位に変動があるんだけど、この辺まではほぼ固定化されている。渋い通好みの機体や、ヒーローっぽいケレン味のある機体よりも、見るからに悪役な高性能機の方が好みなのだ。そんなだから「RB-79 ボール(以下「ボール」)」については、これまでに感じたことを思い返そうとしても、まるで思い出せない。アニメ自体見たのは相当昔なんだけど、「ボール」ってパイロット乗ってたっけ? 程度の認識である。敵MSに蹴り飛ばされてたような印象はあるが、夢でも見たのかもしれない。とは言えぱっとしないところばかりかっていうと、そうでもなくて、なんといってもデザインが発するSFっぽさ(だけ)は飛び抜けている。とくに深海潜水艇っぽいマニュピレーターのデザインはかっこいい。機体の出自をうかがわせるナイスデザインだ。「MSN-02 ジオング」の整備兵の理屈からすると、すべてのMSは最終的には「ボール」を指向するはずだったんだけど、残念なことに(喜ばしいことに)実際にはそうはならず、むしろ真逆に進化していったのだった……。

 ……話が逸れてしまった。そう、「ボール」だった。
 なんで「ボール」かというと、本書では前記の通り戦車をMSに例えているのだが、不幸にも「ボール」に例えられてしまったのが、兼ねてからの懸案だった大洗女子学園アヒルさんチームこと、バレー部チームの操る「八九式中戦車」だったからだ。より正確に言うと「ボール」ではなく、「キャノンが付いてないボール」。もはやMSというより『2001年宇宙の旅』(1968)の「スペース・ポッド」か、でかい「ハロ」に近い。いや同サイズならきっと「ハロ」の方が強い。それよか生身のドズル・ザビの方が強いんじゃないか……って感じで、本書を一読すれば、これまであまりピンときてなかった各戦車の性能差を、切ないまでに感じることができる。

 本書は全48ページ、フルカラーの綺麗な本で、見開きの左側にMS、右側に戦車とあられもない姿のキャラクターという構成(キャラのいないページもアリ)、20輌の戦車がMSに例えられている。表紙を見て分かるように、MS、戦車ともに躍動感のあるイラストが採用されていて、図としての見やすさを要求される本誌『ガルパン戦車読本』のイラストとはまたひと味違う、迫力のあるものとなっている。今まさに活躍してるところ! って感じ(やられてるのもいるけど)。

 最近アニメの第11話、12話の放送日時も決まり、BD第2巻も無事発送がはじまった様子。ライトノベル、コミックの新刊の発売も近い。プラモデルは「転輪」を作ることを考えて、踏み止まってるけど、なんか遠からず買ってしまいそうな気がする。まだまだ当分物入りだけど、そんなアニメがあるというのはやっぱり楽しい。本書も「Vol.1」となっているところから、続巻が予定されているようだ。本誌ともども楽しみに続巻を待ちたい。


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