SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2013年 03月号 Vol.90

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 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2013年 03月号 Vol.90

 キットが付属するってことをすっかり忘れてたんだけど、創刊15周年記念号ってことで、ファインモールドの零戦二二型のキットが丸々1機分ついてくる(←といってもキットの分割高になってます)。

 マガジンキットって形態に関しては、今回「零戦マガジンキットシリーズの果たした役割とその意義」という記事のなかで色々書かれているけど、具体的な話はファインモールドの鈴木邦宏社長による「マガジンキットの売り上げは、同じ精度の零戦キットを作り模型店で販売した想定の10年分に等しい数だった」(p.28)ってくらいで、意義も役割もよく分からないというのが正直なところ。定期購読者がどのくらいいるのか分からないけれど、コミック本のように特典の有無を選択できるようにでもしない限り、人気機種の零戦の特集号が売れたからといって、実際にマガジンキットが歓迎されたかどうかの判断は難しいんじゃないかと思う。

 キットはこれまでと同様、ファインモールドらしい精密なもので、丁寧に組み立てるだけでちっこくて凛々しい二二型が完成するに違いない。しかし少々不満なところもあった。それは表紙にでんと載っている第582海軍航空隊の進藤三郎少佐機が、付属キットだけでは完成しないという点だ。キットの改造例としてなら分からないでもないけど、いかにもこれ作れますって感じで表紙に載っているのに、蓋を開けてみたら「表紙の機体を作るなら別売りのファインモールド製のパーツを買ってね」というのでは、オールインワンのマガジンキットのあり方としてはちょっと違うんじゃないかと思う。足りないのはごく小さいパーツだけど、シートベルトなどのような別売ディティールアップパーツと同列に扱うには無理がある。

 特集以外の記事では、バラエティに富んだ面白い機体が並んでいて、かなり充実している。眺めてるだけでも楽しいし、キットも欲しくなる。とくにこれいいなーと思ったのをあげると、まず1/72『六試小型夜間偵察飛行艇』。水色の塗装色も相まって、デフォルメモデルみたいに見える。『零式三座水上偵察機』は甲板上の水上機のジオラマ作品で、とても1/144とは思えない精密感。1/72『エアスピード エンボイ』は綺麗な配色で、光沢仕上げが美しい。RSモデルのプラの材質はちょっと苦手なんだけど、このキット欲しくなった。1/72『YS-11』、ハルトマンの1/72『Bf109 G-4』、1/32『Ta152GH-0』は、どれも好きな機体で、作例もそれぞれ個性的で良かった。そして目を見張ったのが1/32『アルバトロスD.Ⅲ OEF』、第一次世界大戦の機体なんだけど、特徴的な翼の渦巻き迷彩から木目まで全部手描きされている。すごい。画像も多くて見応えがあった。



 - 作例リスト (掲載順) -

『零式艦上戦闘機 二二型』ファインモールド 1/72 ※マーキング違いで2例
『零式艦上戦闘機 二二型』ファインモールド 1/72 ※ジオラマベース付き作品
『零式艦上戦闘機 二二型』ファインモールド 1/72

連載記事『北関東航空技術局[仮]』
『1/32スケールT-7 フルスクラッチビルド備忘録 その1』フルスクラッチビルド 1/32

連載記事『ハイブリッド プレーン ワークス Vol.9』
『HONDA エア・レーサー RA 101 マンボウ』フルスクラッチビルド 1/48

『六試小型夜間偵察飛行艇』コロジーモデル 1/72 ※レジンキット
『零式三座水上偵察機』クラウン 1/144 ※甲板上のジオラマ作品

連載記事『名機100 第86回』
『エアスピード エンボイ』RSモデル 1/72

連載記事『夢見る翼 第30回』
『日本航空機製造 YS-11』バンダイ 1/72

『メッサーシュミット Bf109 G-4/R6 “エーリッヒ・ハルトマン”』ファインモールド 1/72
『フォッケウルフ Ta152H-0』造形村 1/32

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『アルバトロスD.Ⅲ OEF』バトルアクス 1/32

連載記事『飛ぶ理由 連載第8回』
『ヴァンシップ・レコードブレーカー Silver bullet 2220』フルスクラッチビルド 1/32 ※小林誠によるオリジナルメカ

『NOSE ART QUEEN Vol.30』 丸高愛実



 前回の『飛ぶ理由』にも出てきた、飛行メカ『タチアナのヴァンシップ&ファムのヴェスパ』が発売された。早速買ってきたんだけど、パッケージ、カラー塗装図、おまけの工作ガイドやイラストシートといった、キット本体以外のところまで神経の行き届いた、とても満足のできる内容だった。もちろんキット自体も見るからに精密で、ランナーから切り離すのが怖いくらい。ファムのヴェスパが予想以上に小さくてびっくりした。

 次号の特集は「タミヤ 1/32 F-14 トムキャット 製作徹底ガイド」。
 次回のファインモールドのマガジンキットは、雑誌『Model Graphix(モデルグラフィックス)』で『三菱 九試単座戦闘機』を予定しているらしい。


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Posted byserpent sea

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