MODEL Art (モデルアート) 2020年 06月号 No.1038
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MODEL Art (モデルアート) 2020年 06月号 No.1038
今月号の特集はまたしてもペイントハウツー「エアブラシ&缶スプレー 塗料の吹き付け方改革」。作例はカーモデル×4(5)、AFV×1、エアモデル×1となっている。特集全体の印象は缶スプレーがメインで、エアブラシはサブって感じ。作例もおおむねその方針で製作されている。
作例の中で特に印象的だったのがタミヤ1/20「タイレルP34 1977モナコGP」で、細部を除き缶スプレーで塗装されている。今回の特集では「カンタン」「手軽に」「美しく」がキーワードになっているが、実際に缶スプレーで美しく仕上げるのは簡単ではない。自分も最近はサーフェイサーくらいしか使っておらず、缶スプレー(特に薄い色)についてはただ難しいって印象しかない。店頭でスプレーを購入してからキットに吹くまでの手間だけを考えるなら、確かに缶スプレーは簡単で手軽で、しかも財布にも優しい。しかし作例のタイレルのように仕上げるには半端ないテクニックが必要になる。記事ではQ&Aを設けたり、途中写真で丁寧に解説したりはしているが、あくまでも入門編の入門編って感じだった。
NEW KIT REVIEWではまずPLUMの1/80「JR東日本201系直流電車(中央線快速)」が目を引いた。鮮やかなオレンジ色のJRの旧型車輌だ。本紙にはごくたまに電車の作例が掲載されるが、毎回扱いは大きめ。今回もカラー6ページで車輌の編成についても解説されている。こういった普通の通勤電車がプラモデル化されることは、珍しいことなのだそうだ。シタデルカラーの塗装過程を解説したタミヤの1/35『ドイツ歩兵セット(大戦中期)』も興味深い記事だった。3Dスキャンを元に作られた最新のキットだ。作例はセットの4体から1体のみをチョイスして、ビネットに仕上げている。
あと今回から新しい連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座』が始まった。カラー2ページの記事で、今回は「W.W.Ⅱ ドイツ戦車のターレットナンバーと搭乗員について その1」。AFV関係は全くの門外漢だが、こういった資料性の高い記事は大歓迎。
本誌の美点は豊富な途中写真と、紹介されるキットがバラエティに富んでいるところ。正直、最近の怒涛のハウツーラッシュには辟易しているが、それでもその辺りの美点はしっかりと感じられる。店頭で見かけないか、見かけても興味の対象外ってことでスルーしてしまうようなキットの作例を見られるのは楽しい。
- 作例リスト (掲載順) - ■航空機 ■戦車 ■艦船 ■車/バイク ■その他
次号の特集は「オートモデリング2020(仮題)」が予定されている。楽しみ!


「タイレル P34 1977 モナコGP
」タミヤ 1/20
今月号の特集はまたしてもペイントハウツー「エアブラシ&缶スプレー 塗料の吹き付け方改革」。作例はカーモデル×4(5)、AFV×1、エアモデル×1となっている。特集全体の印象は缶スプレーがメインで、エアブラシはサブって感じ。作例もおおむねその方針で製作されている。
作例の中で特に印象的だったのがタミヤ1/20「タイレルP34 1977モナコGP」で、細部を除き缶スプレーで塗装されている。今回の特集では「カンタン」「手軽に」「美しく」がキーワードになっているが、実際に缶スプレーで美しく仕上げるのは簡単ではない。自分も最近はサーフェイサーくらいしか使っておらず、缶スプレー(特に薄い色)についてはただ難しいって印象しかない。店頭でスプレーを購入してからキットに吹くまでの手間だけを考えるなら、確かに缶スプレーは簡単で手軽で、しかも財布にも優しい。しかし作例のタイレルのように仕上げるには半端ないテクニックが必要になる。記事ではQ&Aを設けたり、途中写真で丁寧に解説したりはしているが、あくまでも入門編の入門編って感じだった。
NEW KIT REVIEWではまずPLUMの1/80「JR東日本201系直流電車(中央線快速)」が目を引いた。鮮やかなオレンジ色のJRの旧型車輌だ。本紙にはごくたまに電車の作例が掲載されるが、毎回扱いは大きめ。今回もカラー6ページで車輌の編成についても解説されている。こういった普通の通勤電車がプラモデル化されることは、珍しいことなのだそうだ。シタデルカラーの塗装過程を解説したタミヤの1/35『ドイツ歩兵セット(大戦中期)』も興味深い記事だった。3Dスキャンを元に作られた最新のキットだ。作例はセットの4体から1体のみをチョイスして、ビネットに仕上げている。
あと今回から新しい連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座』が始まった。カラー2ページの記事で、今回は「W.W.Ⅱ ドイツ戦車のターレットナンバーと搭乗員について その1」。AFV関係は全くの門外漢だが、こういった資料性の高い記事は大歓迎。
本誌の美点は豊富な途中写真と、紹介されるキットがバラエティに富んでいるところ。正直、最近の怒涛のハウツーラッシュには辟易しているが、それでもその辺りの美点はしっかりと感じられる。店頭で見かけないか、見かけても興味の対象外ってことでスルーしてしまうようなキットの作例を見られるのは楽しい。
- 作例リスト (掲載順) - ■航空機 ■戦車 ■艦船 ■車/バイク ■その他
連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.54』
■『日本海軍 給兵艦 樫野』ピットロード 1/700
□『呉海軍工廠 300t海上起重機船「公称3324」』トミーテック 1/700
特集「エアブラシ&缶スプレー 塗料の吹き付け方改革」
■『マツダ ロードスターRF』タミヤ 1/24 ※作例は2例
■『トヨタ 2000GT』アオシマ 1/32
■『タイレルP34 1977モナコGP』タミヤ 1/20
■『陸上自衛隊 16式機動戦闘車』タミヤ 1/35
■『航空自衛隊 F-4EJ ファントムⅡ』タミヤ 1/32
連載記事『水性カラーは使ってナンボです! 第3回』
■『三菱 A6M2b 零式艦上戦闘機』エアフィックス 1/72
連載記事『It’s a FIGURE WORLD』
■「フレンチメイド」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「人魚姫」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「シャスールレディ(猟歩兵)」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「HQ24-05」アトリエイット 1/24
■「HQ12-03」アトリエイット 1/12
連載記事『モデリングJASDF 290回 空自の新鋭輸送機を製作する』
■『航空自衛隊 C-2 輸送機』アオシマ 1/144
連載記事『World Modelers News No.35 ペール・オーラヴ氏にインタビュー』
連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 新連載』
■「W.W.Ⅱ ドイツ戦車のターレットナンバーと搭乗員について その1」
NEW KIT REVIEW
■『JR東日本201系直流電車(中央線快速)』1/80 PLUM ※作例は2例。使用キットは「クハ201・クハ200 (先頭車2両入)」「クハ201・クハ200 (中間車2両入)」
■『ミラージュ 2000C』キティホークモデル 1/32
■『ドイツ歩兵セット(大戦中期)』タミヤ 1/35 ※作例はセットから1体のみ
■『FJ-2 フューリー』キティホークモデル 1/48
■『スズキRG400Γ 前期型』ハセガワ 1/12
■『M16対空自走砲「ミートチョッパー」』AFVクラブ 1/35
連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第18回』
■『ビュイック グランドナショナル』アメリカレベル 1/24改造
連載記事『METHOD OF JET-MODELING 第12回 MISSION4 : 胴体/主翼を製作する2』
■『A-6E TRAM イントルーダー』ホビーボス 1/48
連載記事の『FOLLOW YOUR HEART 第71回』
■『アイアンマン3 Mk.17 ハートブレイカー』ドラゴン 1/9
連載記事『日本機大図鑑 連載第181回』
■「零式観測機と爆弾信管の注意札」
■『日本海軍 給兵艦 樫野』ピットロード 1/700
□『呉海軍工廠 300t海上起重機船「公称3324」』トミーテック 1/700
特集「エアブラシ&缶スプレー 塗料の吹き付け方改革」
■『マツダ ロードスターRF』タミヤ 1/24 ※作例は2例
■『トヨタ 2000GT』アオシマ 1/32
■『タイレルP34 1977モナコGP』タミヤ 1/20
■『陸上自衛隊 16式機動戦闘車』タミヤ 1/35
■『航空自衛隊 F-4EJ ファントムⅡ』タミヤ 1/32
連載記事『水性カラーは使ってナンボです! 第3回』
■『三菱 A6M2b 零式艦上戦闘機』エアフィックス 1/72
連載記事『It’s a FIGURE WORLD』
■「フレンチメイド」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「人魚姫」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「シャスールレディ(猟歩兵)」フェニックス(メタルモデルズ) 80mm
■「HQ24-05」アトリエイット 1/24
■「HQ12-03」アトリエイット 1/12
連載記事『モデリングJASDF 290回 空自の新鋭輸送機を製作する』
■『航空自衛隊 C-2 輸送機』アオシマ 1/144
連載記事『World Modelers News No.35 ペール・オーラヴ氏にインタビュー』
連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 新連載』
■「W.W.Ⅱ ドイツ戦車のターレットナンバーと搭乗員について その1」
NEW KIT REVIEW
■『JR東日本201系直流電車(中央線快速)』1/80 PLUM ※作例は2例。使用キットは「クハ201・クハ200 (先頭車2両入)」「クハ201・クハ200 (中間車2両入)」
■『ミラージュ 2000C』キティホークモデル 1/32
■『ドイツ歩兵セット(大戦中期)』タミヤ 1/35 ※作例はセットから1体のみ
■『FJ-2 フューリー』キティホークモデル 1/48
■『スズキRG400Γ 前期型』ハセガワ 1/12
■『M16対空自走砲「ミートチョッパー」』AFVクラブ 1/35
連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第18回』
■『ビュイック グランドナショナル』アメリカレベル 1/24改造
連載記事『METHOD OF JET-MODELING 第12回 MISSION4 : 胴体/主翼を製作する2』
■『A-6E TRAM イントルーダー』ホビーボス 1/48
連載記事の『FOLLOW YOUR HEART 第71回』
■『アイアンマン3 Mk.17 ハートブレイカー』ドラゴン 1/9
連載記事『日本機大図鑑 連載第181回』
■「零式観測機と爆弾信管の注意札」
次号の特集は「オートモデリング2020(仮題)」が予定されている。楽しみ!
「タイレル P34 1977 モナコGP
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