『女バイキングと大海獣』

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 女バイキングと大海獣

 女バイキングたちの集落ストンヨルドでは、ある問題が発生していた。海に出た男たちが三年ものあいだ帰ってこないのだ。残された女バイキングたちは、男たちを探すために十人ほどのメンバーを選出し、海に乗り出した。ところが出発早々舵を失うトラブルが発生、次いで渦潮に住む大海獣に襲われ、落雷で船が炎上する。
 遭難した彼女たちが仲良く打ち上げられたのは見知らぬ浜辺だった。そこは謎の騎馬民族が王政を敷く未知の島で、渦潮と大海獣に守られているという。島には行方の知れなかったバイキングの男たちが奴隷として使役されていた。果たして女バイキングは男たちを救い出し、大海獣の守る島から脱出できるのだろうか……。

 自分はバイキングのロングシップが好きなので、目についた模型やバイキングのフィギュアをチマチマ購入している。中には自分の技術では作れそうにない木製の大型キットや、古すぎて置いとくしかないようなキットもあって、たまーに出してきては資料と見比べたりするのだが、とにかくスペースをとって仕方がない。箱を捨てるのは忍びないし。で、未確認生物も好きで、とくに水モノは大好物。疑わしいUMAも多々あるけど、モササウルスあたりの近縁種は、どこかにひっそり棲息してるのではないかと割とまじで思っている。
 本作では未確認生物とバイキングとの夢のコラボを実現。北欧には海の怪物の伝説が多く残されているから(ヨルムンガンドとか)、バイキングと絡めても不自然さはない。さらにパッケージには「セクシー美女の活劇モノ」なんて書いてある。相当期待して鑑賞した。

 ストーリーは上記の通り。女バイキングも大海獣も出てくるので、その点では看板に偽りなしなんだけど、メインのストーリーが恋愛を絡めた脱出劇なので、終始モヤモヤしながら見た。女バイキングは大海獣から逃げ惑うばかりで、戦闘はほとんどない。衣装もピーターパンみたいで露出度は控えめ。健康的ではあるが、セクシーかというと微妙だと思う。公開当時は物凄くセクシーだったのかもしれないけど。
 大海獣は波間に見え隠れするシーンが多く、全貌は不明だが『原始獣レプティリカス 冷凍凶獣の惨殺』のレプティリカスに似た感じのミニチュアで、雰囲気は悪くない(原題には「SEA SERPENT」とある)。予想外にオモチャっぽく見えないのがいい。頭部のアップもあって、人を呑み込んだりする。ただ登場シーンがあまりにも少ないし、劇中での扱いが悪すぎる。主人公たちがメイン会場へ行き来する際のゲートーキーパー的な役割なので、添え物感が強い。フィールドが限定されているとはいえ、もっと大暴れして欲しかった。
 そんな感じで色々物足りない所のある作品だったが、尺が65分と短かく、飽きたり諦めたりして観客がガッカリを自覚する前にエンドマークが出るのは美点。あとパッケージのイラストがかっこいい。



『女バイキングと大海獣』(“VIKING WOMEN AND THE SEA SERPENT”)
 1957 アメリカ
 製作・監督:ロジャー・コーマン
 出演:アビー・ダルトン/スーザン・キャボット/ブラッド・ジャクソン
 映像色 : モノクロ
 上映時間:65分
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