『人喰い魔神・裸女狩り』

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 人喰い魔神・裸女狩り

 バカンス中のトップモデル、ローラが誘拐された。ローラの所属事務所の社長に救出を依頼された交渉人のピーターは、誘拐犯のアジトがある南海の孤島、プエルトサント島へ向かう。ところがその島のジャングルには、食人族とウワサされる裸族が生息していて、魔神に生贄を捧げていた。魔神は白人の女を好み、生贄の心臓を喰らうという。
 ピーターは誘拐犯との交渉に失敗、そのどさくさに紛れてローラは単身森の奥へと逃げ込んだ。原住民が生贄にすべくローラを狙う。交渉人と誘拐犯、そして原住民の、ローラを巡る三つ巴の戦いが始まった。

 ……一応そんな感じのストーリーが展開されるが、素晴らしいパッケージのイラストとタイトルによって、作品の全て(もしくはそれ以上)が語り尽くされていて、見終わった後に新たに追加される情報はごくわずかである。記憶に残っているのは全裸でうろつき回る白人と黒人、やたらとズームされる陰毛、あとジャングル。
 タイトルにある「人喰い魔神」は股間のイチモツをブラブラさせながら、森を徘徊するガタイのいい黒人男性で、目元にチープかつ割と気味の悪いメイクを施している。不快ではあるがあんまりグロくないグロめのシーンには、全てこの魔神が関わっている。
 らしさに欠ける原住民は名ばかり食人族で、食人っぽいシーンは皆無。そのかわり肌色分はてんこ盛りで、あられもない姿の男女が頻繁に登場する。モザイクがほぼ仕事してないこともあって、印象に残ってるのはそんなシーンばかりだ。個人的にはいまいちキャラの立ってないヒロインのローラよりも、あちこち丸出しでトランス状態で踊り狂う原住民の女性の方にぐっときた。何を思ってこの映画に出たのは分からないが、謎のやる気を感じる。

 ストーリーのメインになっている交渉人と誘拐犯の攻防は、漫然としていて正直面白くない。その代わり原住民が出てくると結構締まる。作品冒頭、原住民の女がジャングルを逃げ回るシーンを見たときは、うっかり名作を買ってしまったかと期待が高まったほどだ。名作や有名な作品は何度もTVで見られるので、買うならやっぱこの辺の映画か。



『人喰い魔神・裸女狩り』(“DEVIL HUNTER”)
 カラー 1980 スペイン・西ドイツ/アメリカ編集版
 監督・脚本:クリフォード・ブラウン(ジェス・フランコ)
 出演:アル・クライヴァー/ウルスラ・バックフェルナー/バート・アルトマン/ロバート・フォスター/ジゼラ・ハーン
 上映時間:102分
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Posted byserpent sea

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