『福来博士記念館』

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 一昨日に引き続き飛騨高山ネタ。福来友吉博士については前にも少し書いたけど、明治の終わりから大正にかけて、透視や念写の実験で注目された後、盛大なバッシングを受けて学会から追放された人物。高山市の出身である。映画『リング』(1998)の登場人物「伊熊平八郎」(演 伴大介)のモデルともいわれている。

 前に書いた記事↓福来友吉『心霊の現象』(古本の観賞)
 http://serpentsea.blog.fc2.com/blog-entry-33.html



 駅などでもらえる『飛騨高山ぶらり散策マップ』によると、高山の駅前から目的の「福来博士記念館」まではおよそ2キロくらいで、歩けなくもない感じ。2時間もあれば余裕のはず。今回は観光目的ではないので、古い綺麗な町並みや、目の端に入る面白そうな店はスルーする方針で歩きはじめた。でもってすぐに後悔することになった。
 とにかく寒い。それと雪で道路が滑りやすくて大変だった。とくに記念館は長い坂の上に立っているので、何度も転びそうになった。そして、え、ここから先行っていいの? ってくらい雪の積もった高台に「福来博士記念館」を発見。

 ※画像が多くなってしまったので収納しました。興味のある方は下の「Read more...」よりどうぞ。




 ……大方の予想通り閉まってました。悪い予感がしてたんだよなぁ。



 とりあえず扉の閉まった記念館の軒先で途方に暮れていると、隣接する喫茶店から女性がたたっと駆けてきて「ご覧になるの? それじゃ開けるね」とあっさり鍵を開けてくれました。助かった。記念館の管理を任せられている方らしく、このとき館内の撮影の許可をいただきました。ただし「あまり撮りすぎないでね」とのこと。それと「終わったら、電気だけ消しといて」と、スイッチの位置を教えてくれました。



 玄関のホールから見た館内。随分前からこの記念館のことは気になっていたので、建物の雰囲気や館内の展示について一通りは知っていたんだけど、実際に目の当たりにすると感慨深かった。館内のイメージはズバリ診療所って感じ。青白くて清潔で、スリッパもペタンコで、薬品の匂いが漂ってきそうな雰囲気だった。



 展示室は一室のみ。周囲の壁には福来博士の業績や、生い立ちなどの書かれたパネルが吊り下げられている。他では見られないような貴重な写真が多い。茶色く変色している手書きのパネルは、この記念館が設立された当時のものらしい。他には博士の胸像と展示ケースが二つ、丸いテーブルとベンチが二脚。二つの展示ケースのうち、小さい方の展示ケースは残念なことに空だった。以前はなにか展示されてたんだろうか。



 この記念館のメインの展示ケース。黄色い造化が味わい深い。博士の主な著作や小冊子、直筆の研究論文、手紙などが収められている。博士の本が並んでるところなんて、ほかではまず見れそうにない。手軽に読める文庫でどこか出してくれないかな。



 博士の直筆論文。



 手紙。

 パネルを見て撮影してたらあっという間に時間が過ぎてしまった。館内にいたのは40分くらい。電車の時間にギリギリ。気付いたら溶けた雪で予想外に濡れてたり、くるぶしまで雪に埋まって靴が脱げそうになったりしたけれど、以前から訪れたいと思っていた場所なのでがんばって行ってみてよかった。ただ、通り過ぎただけになってしまった高山の町は、本当に綺麗だったから、機会があれば今度はゆっくり見て回りたい。

 ※今回は管理されてる方の意向に添って、パネルの画像は載せませんでした。この手のジャンルの展示は珍しいと思うので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。ただ季節によっては歩いて向かうのは大変です。

 この「福来博士記念館」は1956年(昭和31年)、超心理学者で哲学博士の山本健造らによって設立され、現在は「飛騨福来心理学研究所」により運営されている。


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Posted byserpent sea

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