並木伸一郎『UMA目撃ファイル 完全版』

0 Comments
serpent sea
 

 並木伸一郎『UMA目撃ファイル 完全版』竹書房 2012 Bamboo Mystery Book

 最近やってることといえば移動中の車内で本読むだけって感じになってるので、久々にメモをとることにしてみた。これなら読み終わっておしまいにならないし、多少なりともなんかやってる感がある。あとは帰って入力するだけで、ここへのアップロードは楽々、のはず……。
 この本は2012年の刊行、買ったのは去年、で今月に入ってようやく読み終えた。内容は後述するが、「ミネソタ・アイスマン」の項に以前感想を書いた2011年刊の『【決定版】最強のUMA図鑑』(←前の記事へのリンクです)についての言及があり、出版社こそ違えど本書は『【決定版】最強のUMA図鑑』の続刊という位置付けのようだ。

 内容は「水棲生物編」「獣人編」「珍獣・奇獣編」「未確認飛行生物編」「謎の漂着生物編」「未確認生物史録」の6章に加えて、巻頭に「HOT SCOOP!!」巻中に「SHOCKING NEWS」のカラーグラビア、各章の終わりと主要項目に続いてモノクロ写真・イラスト集「MONSTER CHRONICLE」etc、「Special Column 日本の未確認生物」が4編という構成。ページ数こそ少ないもののグロブスターを水棲UMAに含めずに、まるまる一章を設けている。また各項目には「FILE NO.001 発光するネッシー!!」から「FILE NO.114 漂着し続けるモンスターたち」まで通し番号が付けられていて、総じてこのジャンルの本としてはよく整った一冊になっている。

 個人的に非常に嬉しかったのが、水棲UMAの扱いが大きいことだった。なかでも「ネッシー」ネタは巻頭から続けて取り上げられており、トータルで11項目に及んでいる。常日頃、UMA関連本には、真実云々よりまずは続報クレ! と感じることが多いので、このネッシー(及び水棲UMA)の扱いには大満足。以下目次に沿って内容を紹介。

「HOT SCOOP!!」
 巻頭カラーグラビア。「ネッシー」「ビッグフット」「ミネソタ・アイスマン」の王道キャラから、「フライング・ヒューマノイド」「ヒトガタ」といった微妙なもの、果ては「ユニコーン」「件」まで、新しめの画像が雑多に詰め込まれている。「ミネソタ・アイスマン」は前述の『【決定版】最強のUMA図鑑』に大きく掲載された冷凍状態の画像に続いて、解凍された画像が紹介されている。これまたナイス続報だ。

「目次&主要未確認生物分布図 UMA MAP」

「act.1 水面下の支配者たち 水棲生物編」
「ネッシー」「オゴポゴ」「チャンプ」「キャディ」「ジャノ」など有名どころ多数。とにかくネッシーの扱いが大きい。キャディ、ジャノあたりはさすがに情報の更新はされてないが、オゴポゴには死体発見!? のスクープがあるため2項目があてられている。Tシャツ買うくらいオゴポゴ好きなので嬉しい。
「MONSTER CHRONICLE カメラが捉えたネッシー」ネッシー関連項目に続いて収録。
「MONSTER CHRONICLE 水棲UMA写真館」

「Special Column 日本の未確認生物 1」
「クッシー」「イッシー」について。

「act.2 森林に隠れ潜む住人たち 獣人編」
「act.1」に次いで多くページの割かれた章。メインはなんといっても「ビッグフット」。今尚目撃され続けているだけに強い。古代宇宙飛行士説ではビッグフットなどのUMAに持ちネタを絡めて論を展開している。多少なりともそうした目撃例が存在するとはいえ、やたらにUFOとUMAをくっつけると少々残念な感じになってしまう。例えるなら海鮮牛丼。それぞれのネタは美味しいのに欲張りすぎだ。本書のビッグフット関連の記述にも、ややそういった傾向が見受けられる。
 ビッグフットのほかには、「イエティ」「ヨーウィ」「グラスマン」といったラインナップ。「FILE NO.070 謎の怪人バビア・ビースト」「新種の獣人か? それとも悪魔か?」なんて項目もある。
「BIGFOOT CHRONICLE カメラが捉えたビッグフット」ビッグフット関連項目に続いて収録。
「YETY CHRONICLE 目撃されたイエティ」イエティ関連項目に続いて収録。
「MONSTER CHRONICLE 森林に潜む獣人たち」

「Special Column 日本の未確認生物 2」
「ヒバゴン」「ケンムン」「ガタゴン」について。

「act.3 地を這う異形のモンスター 珍獣・奇獣編」
「チュパカブラ」を筆頭に「エイリアン・ビッグ・キャット」「ジャージー・デビル」「ドーバー・デーモン」など怪しげなモンスターを収録。「遺伝子操作によって〜」みたいなUMAもここ。わが国の「件」も「FILE NO.088 奇怪な交雑種(ハイブリット)UMA「件」(くだん)」として、エイリアンと絡めてここで紹介されている。
「CHUPACABRA CHRONICLE 活動範囲を広げるチュパカブラ」チュパカブラ関連項目に続いて収録。目撃者の楽しいイラストも多数収録されている。
「ABC CHRONICLE 神出鬼没のABC」ABC(エイリアン・ビッグ・キャット)関連項目に続いて収録。
「MONSTER CHRONICLE 戦慄の怪奇モンスター」

「Special Column 日本の未確認生物 3」
「河童」について。

「act.4 天空を翔ける空のUMA 未確認飛行生物編」
 予想通りまずは「スカイフィッシュ」から「フライング・ヒューマノイド」「フライング・サーペント」といった流れ。古典的な翼竜タイプのUMAとしては「FILE NO.101 空飛ぶ屍食鬼・怪鳥ローペン」のみ。UFOがらみのUMAが強い。
「UFC CHRONICLE 続々と発見されるUFC」一連のUFC(未確認飛行生物)の項目に続いて収録。
「MONSTER CHRONICLE 空を飛ぶ怪生物たち」
「PHANTOM MONSTER CHRONICLE 幻・伝説の生物」

「Special Column 日本の未確認生物 4」
「ツチノコ」について。

「SHOCKING NEWS」
 巻中カラーグラビア。「ネッシー」「マーメイド」「ビン詰めされたビッグフットの”手”」「ユニコーンのミイラ」といった、これまた雑多な面々が収録されている。画像はごく鮮明。ネット上で見た人もいるかもしれないが「FILE NO.104 サハリンに漂着した巨大な死体」の臨場感たっぷりの画像(下の画像)と、いかにもプテラノドンといった風情の「FILE NO.109 伝説の怪鳥「アスワン」出現!!」の画像はとくに素晴らしい。

2018051900.jpg

 上記「FILE NO.104 サハリンに漂着した巨大な死体」。カナダの「キャディ」に類似した生物の死骸ではないかとの説も。

「act.5 漂着し続けるモンスター 謎の漂着生物編」
「グロブスター」をはじめとする謎の漂着生物群は群雄割拠するUMA業界において、実際に標本を入手するチャンスあり! という強力なアドバンテージを有するクラスタである。非常に魅力的だ。グロブスター本が出れば確実に買う。ところがUMA本での扱いは通常コラムっぽい記事か参考写真がせいぜいといった具合で、決まって良くない。どーも地味らしい。不定形なことが多いから仕方ないかな、とも思う。サンプルはよく行方不明になるし……。本書ではそんなグロブスター御一行のために、3項目&モノクロ写真集という少ないページ数ながら丸々一章を設けている。これが嬉しい。ぜひこの勢いでグロブスター本をお願いしたい。
「DRIFT MONSTER CHRONICLE 漂着した未確認生物」

「act.6 未確認生物史録」
 中国の『山海経』からスカイ・フィシュまで主要なUMAの記録を紹介。全9項目。日本のUMAについては特別に1項目が設けられている。

 前にも書いたけどこの手の本は電車の中で読むのに最適で、ほんと重宝しているのだが、本書に関しては帰ってからもう一回読みたくなるような充実した内容になっている。おすすめ。



『UMA目撃ファイル 完全版』
 竹書房 2012 Bamboo Mystery Book
 著者:並木伸一郎

 ISBN-13:978-4-8124-9048-8
 ISBN-10:4-8124-9048-0


関連記事
serpent sea
Posted byserpent sea

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply