『ジュラシック・アイランド』

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ジュラシック・アイランド

 昨日、ようやく今期のアニメ『少女終末旅行』を見終えることができた。『食戟のソーマ 餐ノ皿』「しょびっち」に続いて三作め。バッドエンドになりそうでなったようで、やっぱそうでもないかなーって感じで面白かった。で、余力があったので久々に映画を見ることにした。といってもややこしい感じのではなく、ほぼ寝ながらでもそれなりに楽しめるこの作品『ジュラシック・アイランド』を見た。

 第二次大戦中に恐竜の生息する無人島を発見した「テッド」は、終戦を待ってその島への上陸を試みた。随伴するのはフィアンセでスポンサーの「キャロル」、シンガポールで雇い入れた酔いどれ船長とそのクルー、そして島への上陸経験のある元米軍兵の「フェアバンクス」という面々である。島に上陸した彼らの眼前には驚くべき太古の世界が広がっていた。……というのが開始20分くらいまでの大まかな流れ。今なお類似した趣向の作品が作られ続けている鉄板のストーリー、設定である。
 この作品はかなり前から世界初のカラーの恐竜映画として、また史上屈指のヘボ恐竜が登場する作品として、その手の雑誌などで紹介されてきた。自分も10年ほど前に輸入盤を購入して、たまーに見返してはそのたびに脱力を繰り返していたのだが、せっかく字幕版が出てるので諸々と一緒に購入してみた。で、この作品に関しては字幕の有無はあんまり関係ないなーと思った。そのくらいの内容。しっかり比較したわけじゃないけど、映像自体、輸入盤の方が微妙に綺麗だったような気もする。ただ字幕版には簡単な解説がついていて、おかげで恐竜の名称がはっきりしたのはよかった。

 その恐竜について。本作にはブロントサウルス(アパトサウルス)、ディメトロドン、ティラノサウルス(劇中ではティラノサウルスと呼ばれているが、鼻先のツノを見るとどうもケラトサウルスっぽい)、メガテリウムの4種が登場する。ブロントサウルスはロングで複数の個体が登場、水辺でするするっと動く様がそれらしく、ヘボ恐竜って感じでもない。ディメトロドンはその見栄えの良さ故のチョイスかと思われるが、造形も悪くないし、結構活躍するので存在感がある。やはりヤバいのはジャケットにもでっかく載ってるティラノサウルスの造形&演出である。その圧倒的なダメさ加減でこの映画を有名にしてしまっただけのことはある。とにかくゆるい。動かない。複数の個体が荒地で漫然と揺れている。隣国がジュラシックなテーマパークを無断で作ったら、きっとこんな感じになるに違いない。

 しかしこの映画のアレなところは、恐竜の(とくにティラノサウルスの)ダメさ加減によるものではないと思う。なにせ恐竜のシーンは全部足しても10分程度なのだ(悲しいことに)。んじゃ残りの時間は何をしてるかっていうと、ヒロインのキャロルを巡って主要キャラ(酔っ払いの船長含む)が揉めまくるのを延々描いているのである。恋の鞘当ての合間にちらっと恐竜というのが、この映画の構成だ。役者は相当熱演してると思われるし、ヒロインも綺麗な女優さんなのだが、恐竜目当てに見ている自分にとっては退屈で仕方がない。そんなわけで恐竜が出てくるとやけに嬉しくなってしまう。その造形がどれほどヘボくても。



『ジュラシック・アイランド』(“UNKNOWN ISLAND”)
 1948 アメリカ
 監督:ジャック・バーンハード
 出演:バージニア・グレイ/リチャード・デニング/バートン・マクレーン/リチャード・ウェッセル/ダニエル・ホワイト
 映像色 : カラー
 上映時間:72分


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Posted byserpent sea

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