飛行機模型スペシャル No.17

 

飛行機模型スペシャル No.17』モデルアート社 2017

 発売から結構経ってしまったが、忘れないうちに。
 今回の特集はハセガワの新製品1/72「二式大艇」をトップに持ってきた「日本大飛行艇物語」と、「戦略核爆撃機特集」の第3弾「イギリス空軍編」の二本立て。特集二本立てというと、どっちつかずになりそうなイメージがあるけど、見ごたえのある作例が多く物足りなさは感じなかった。それから特集の前にタミヤの1/48「飛燕」のレビューが載ってる。

 まずは巻頭カラー4ページの「飛燕」についてだが、あの厄介なマダラ迷彩が見事に再現されていることに驚かされた。汚くなりがちなマダラ迷彩がリアルなのに綺麗。ぱっと見、どうやって塗ったのかさっぱり分からなかったけど、記事では実に簡単にその手法が解説されている。いい完成品を作るには焦らずじっくり、当然のことのようだが分かってても焦ってやっちゃって後悔することが多い。マスキングして一気にぶわーっと……とかすぐ考えてしまう。記事では製作全般の細かな点、例えばマスキングシールのカット位置にまで言及されていて、製作時には大いに参考になることと思う。途中写真(ディティールアップされたコクピット、エンジンなど)も多く、充実した記事だった。

 第一特集『日本大飛行艇物語』の作例は1/72と1/144スケールで新旧の飛行艇が6例。ハセガワの1/72「二式大艇」の記事は上記の「飛燕」の記事と同様充実したものだが、こっちは機体がでかいし具がたっぷりなぶんページ数も多い。エクステリア以上に内部の途中写真が数多く掲載されているが、見るからに大変そうでちょっとした室内ジオラマって感じ。しかも完成後はほとんど見えなくなるとか。自分は「飛燕」に付いてるような透明のパーツには特にありがたみを感じないけど、このキットには透明のパーツがもってこいだと思う。また今回の特集では自衛隊の救難飛行艇が取り上げられているのがよかった。誌面が華やかになるし、ハセガワ1/72改造の「新明和 US-1A」など作例もハイレベル。

 もう一つの特集「冷戦時代の戦略核爆撃機特集3 イギリス空軍編」では、エアフィックスのキットを中心に4例が取り上げられている。特集としては少ないが、モノがモノだけにプラッスチックの量はハンパない。でかい。作例の中で馴染みのあるのは「アブロ・バルカン」くらいだったが、米英ソの戦略爆撃機を比べると、イギリス機の異形感は群を抜いている。非常に魅力的だ。SFっぽいというか、「サンダーバード」に出てきても全く違和感がない。作例は新旧のキットをそつなく完成させていて(旧キットは大変そう)、こちらも製作時には有用。白い機体色が新鮮だった。



 - 作例リスト (掲載順) -

ニューキットセレクション
『川崎 三式戦闘機 飛燕Ⅰ型丁』タミヤ 1/48

特集1『日本大飛行艇物語』
『川西 H8K2 二式大型飛行艇 一二型』ハセガワ 1/72
『川西 H6K5 九七式飛行艇 二三型』ハセガワ 1/72
『新明和 US-1A 救難飛行艇』ハセガワ 1/72改造
『新明和 US-2 救難飛行艇』アオシマ 1/144 ※作例は2例
『川西 二式大艇 一二型』マイクロエース 1/144

特集2『冷戦時代の戦略核爆撃機3 イギリス空軍編』
『ビッカーズ・ヴァリアント BK Mk.1』エアフィックス 1/72
『アブロ・バルカン BK Mk.2A』エアフィックス 1/72
『ハンドレイページ・ヴィクター B Mk.2(BS)』エアフィックス 1/144
『ハンドレイページ・ヴィクター K Mk.2』ドイツレベル 1/72

連載記事「TOMCAT SQUADRON’S VOL.05 VF-14 TOPHATTERS first part」

連載記事「綿湯同院 #017 BAC Strikemaster Mk88 (前編)」
『BAC ストライクマスター』スウォード 1/72

連載記事『モデリングJASDF 見たい! 撮りたい!! 作りたい!!! Vol.015 サンニイでミグファントムが作りたい!! 後編』
『航空自衛隊 F-4EJ ファントムⅡ』タミヤ 1/32 ※完成


 

日本陸軍 川崎 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丁」タミヤ 1/48


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