SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2016年 07月号 Vol.110

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serpent sea
 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2016年 07月号 Vol.110

 今年もムービープラスで恒例のサメ映画特集が始まった。またかよー、これ一体何回めだよー、などと思いつつ毎回見ている。と、こう書くといかにも仕方なく見てる風だけど、実は視聴者プレゼントに応募するくらい好きな特集なのだ。聞いたところによると、サメ映画って想像以上に人気があって、始まった途端視聴率がピンと跳ね上がるのだそうだ。やっぱ登場人物の誰が死んでもノーダメージな、アホみたいな後腐れのなさが魅力なのかな。ちょっと早いけど夏らしいし。

 というわけで今月号のスケビも、夏らしい水上機特集「ガダルカナル航空戦」。ガダルカナルというと過酷な戦線ってイメージがあるけど、フロート付きの機体にはバリバリの戦闘機と比べて、なんとなくのどかでレジャーっぽい雰囲気がある。ヤシの木を背景に「零観」が並んでるショートランド島の水上機基地の写真とか見てると、南国ムード満点でことさらその印象は強くなる。もしも今「零式小型水偵」がどっさり現存していたら、八重山諸島あたりで観光に生活の足に大活躍していたに違いない。戦後もどんどん量産されて(実機は126機作られました)、庶民でも頑張れば買えるくらいの価格になってたりして。

 …… 実際には今回の特集中で解説されているように、南の島は飛行機を動かすには過酷な環境だったらしく、表紙のハゲハゲの機体(タミヤ1/32改造の「二式水上戦闘機」)では、その環境のハードさを激しい塗装の劣化で表現している。作例は実機と同じ方法(零戦+フロート)で改造され、大迫力の塗装はウェザリングも含めて全て筆塗り。水上機の実機写真では塗装の劣化が目につく機体がある一方で、「汚れ」は少なく、多くの機体は意外なほど美しく保たれているように見える。作例もその辺を勘案して仕上げられているようだ。
 また今回の特集では、色々な方法で水を表現したジオラマ作品が複数掲載されていて見応えがあった。クリスタルレジンで海底を表現したジオラマと、波立った水面が繊細に表現された「瑞雲」のジオラマが特にかっこよかった。

 特集の関連記事「日本海軍水上機アラカルト」では、ガダルカナル戦以外に登場した水上機が4例掲載されている。こっちは単品の作例で、どれも美しく端正な仕上がり。同一フォームで作られた作例がこうして並んでるのってやっぱ気持ちいい。日本の水上機は形も色々で、塗装もシルバー、迷彩色、黄色、赤と、地味な海軍機の中ではバラエティに富んでいるので、フジミとハセガワの1/72は一通り買っている。今回の特集では持ってるキットがいくつも取り上げられて嬉しかった。唐突に造形村の「Ho229」も載ってるし、満足度の高い一冊。



 - 作例リスト (掲載順) -

『中島 A6M2-N 二式水上戦闘機』タミヤ 1/32改造
『水上機母艦 日進』アオシマ 1/700 ※艦船モデルの作例
『愛知 E13A1b 零式三座水上偵察機 一一型』ハセガワ 1/72 ※ジオラマ作品
『三菱 F1M2 零式水上観測機 一一型』フジミ 1/72 ※ジオラマ作品
『愛知 E16A 瑞雲』フジミ 1/72 ※ジオラマ作品
『中島 A6M2-N 二式水上戦闘機』ハセガワ 1/48 ※タミヤ1/48「一式陸攻」を用いたジオラマ作品
『三菱 F1M2 零式水上観測機 一一型』ハセガワ 1/48 ※ジオラマ作品
『三菱 A6M3 零式艦上戦闘機 三二型』タミヤ 1/72 ※ジオラマ作品

「日本海軍水上機アラカルト」
『愛知 E11A1 九八式水上偵察機』フジミ 1/72
『空技廠 E14Y 零式小型水上偵察機』フジミ 1/72
『川西 E7K1 九四式一号水上偵察機』ハセガワ 1/72
『愛知 E16A 瑞雲(初期生産型)』フジミ 1/72

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
『二式水戦』SWEET 1/144 ※モノクロ記事

『ホルテン Ho229』造形村 1/32

連載記事『飛ぶ理由 連載第28回』
『大日本帝国強行偵察機』フルスクラッチビルド 1/48 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『夢見る翼 第49回』
『ボーイング B737-700』ドイツレベル 1/144改造

連載記事『オルタネイティブ モデリング ガレージ Vol.9』
『ハーレーダビットソン WLA Bobber』モノグラム 1/32改造 ※作例は2例

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『川西 H6K5 九七式大型飛行艇 二三型』ハセガワ 1/72

『NOSE ART QUEEN Vol.50』朝比奈彩



 次号の特集は「飛行艇読本 2016」が予定されている。これまた夏らしい。


 愛知 九八式水上偵察機 (夜偵)』フジミ 1/72


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serpent sea
Posted byserpent sea

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serpent sea  
Re: おばんです!

>>軍曹亭!さん

こんばんは!
リンクわざわざありがとうございます!
かえってお手数をかけてしまったみたいで、申し訳ないです。
これからもよろしくお願いします。

>>ふと思うとこの雑誌も20年近くになる
やばいです。新雑誌の感覚ですよね、この雑誌。
最近、「最近」の感覚の違いにハッとすることがあります。
2000年代の最初の頃なんて確実に「最近」なんですが、
自動車のスペアパーツを頼んだ時「結構古いですからねー」って言われてびっくりしました。

やばいといえば、プラモデル関係の雑誌では「スケールアヴィゲーション」と
「モデルアート」(とその季刊別冊)を購読しているんですが、
もうかなり前から重量がやばいです。かといって手放すのは辛いし、現状分散して置いてますが……
いずれどうにかしないと、本当やばいです。

2016/06/20 (Mon) 18:41 | EDIT | REPLY |   
軍曹亭!  
おばんです!

リンクありがとうございます。
こちらもリンクさせていただきました。

「スケールアヴィゲーション」定期購読なさっているんですね。
私も98年の創刊から10号までは買っていました。
今さっき本棚をゴソゴソ探したら創刊号が出てきました。
タミヤの1/48の「ウーフー」が表紙でした。
ふと思うとこの雑誌も20年近くになるんですね、ついこの間、創刊したばかりだと
思っていたのに・・・
光陰矢の如しで、年は取りたくないものです。。

2016/06/20 (Mon) 02:02 | EDIT | REPLY |   

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