並木伸一郎『【決定版】最強のUMA図鑑』

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 並木伸一郎『【決定版】最強のUMA図鑑』学研パブリッシング 2011 ムーSPECIAL

 実は最近、この手の本はあまり買わなくなっていたのだが、黒の背表紙に黄色の「UMA」の文字が、コンビニの棚ですごく目についたので、思わず手にとってしまった。さすが警戒色。
 買わなくなっていた理由は単純で、掲載されている画像などの多くを、過去に出版された本や、web上、ヒストリーチャンネルの『未確認モンスターを追え!』などで見ることができるからだ。特にweb上には、すげーって感心するしかないようなサイトがいくつもあって、UMA分はもっぱらそういうサイトを巡回することで補充してきた。そういう緩めのUMAファンの人って、結構いるんじゃないかと思う。

 ところがこの本を買って帰ってみたところ、予想以上に気に入ってしまった。当たり前のことのようだけど、CMの合間にぱっと手に取れるし、読みながら寝てしまってベッドから落としても全然大丈夫なのが切実に嬉しい。もちろん内容も図鑑というだけに、画像や図が盛り沢山で、眺めているだけでも楽しかった。この本で見て気になったものを検索してみる、なんてインデックスっぽい使い方もできる。そしてなにより、懐かしいような、ほんわかした気分に浸れるのが良かった。

 カラー148ページ、「厳選した未確認生物約200種+」を誇る、その内容を目次でざっと追ってみると↓



・最新! 未確認動物FILE
 ※本文とは違ってツルツルの紙質の巻頭カラーグラビア。「サスカッチ」「モスマン」以前ネットでも話題になった沖縄の「グロブスター」などの画像が紹介されている。カラー。

・カラーSpecial これが氷漬けの獣人だ!
 ※「ミネソタのアイスマン」のアップの画像。氷越しとはいえ、標本の生々しさがよく伝わってくる。この本の発売以降に解凍済みの画像が見つかったらしいけど、その後の展開はどうなったんだろう……。カラー。

・Part 1 陸の未確認生物
 ※「ビッグフット」「サスカッチ」をはじめとする新旧の各種獣人をメインに、定番の「チュパカブラ」など。日本からは「ヒバゴン」と「ツチノコ」がエントリー。ちょっと場違いな気がしないでもないが「ユニコーン」「ドーバーデーモン」も載ってる。カラー。

・Part 2 日本の妖怪ミイラ
 ※有名な伊万里の「カッパ」のミイラ、大分県宇佐市の「鬼」のミイラ、「人魚」のミイラなど。標本の信憑性については一切触れられていない。カラー。

・Part 3 獣人学データ
 ※「イエティ」探検隊の軌跡、世界の主な獣人地図、少し前に話題になった「冷凍ビッグフット」捏造事件の経緯など。「野生児」に関してもここ。モノクロ。

・Part 4 陸のUMA事件
 ※ツチノコ探索のすべて、「モンゴリアン・デスワーム」、「ジェヴォーダンの獣」について。モノクロ。

・Part 5 水の未確認生物
 ※「ネッシー」「ニューネッシー」「オゴポゴ」など定番のUMAのほか、扱いは小さめだけど世界各国の水棲UMAを数多く紹介。あの「ウモッカ」もしっかり押さえている。数が多いので画像は小さめ。カラー、モノクロ。

・Part 6 水棲獣データ
 ※ネッシー、「モケーレ・ムベンベ」探索のすべて、有名なオゴポゴ接触事件など。「奇怪なことに、こうした漂着UMAたちは、専門家に調査・分析されること なく、なぜか “行方知れず” になる、という運命をたどってしまうのだ」(p.181)とはグロブスターについての一節。モノクロ。

・Part 7 空の未確認生物
 ※「ジャージーデビル」や「モスマン」、翼龍タイプのUMA各種に、「スカイフィッシュ」「翼ネコ」まで。スカイフィッシュについては、残像であるという説が主流であるとしながらも、「当てはまらない異常なケースも報告されている」(p.193)とある。カラー。

・Part 8 異次元の未確認生物
 ※「シャドウ・ピープル」「ナイト・クローラ」など、比較的新しめのものが多い。「フラットウッズ・モンスター」(3メートルの宇宙人)はここに分類。「妖精」や「天使」などもここに収められていて、よく分からないもの全般をまとめた感じ。カラー。

・Part 9 空のUMA事件
 ※アメリカ、イリノイ州で発生した巨大な鳥による子供の連れ去り未遂事件、「プテラノドン」生存説、モスマンの呪いなど。モノクロ。

・Part 10 巨大獣データ
 ※「ジャイアント・アナコンダ」「ジャイアント・カンガルー」などの巨大生物。インパクトのある画像が多いので、カラーがよかった。モノクロ。



 ……こんな感じの錚々たるラインナップ。目次を見てるだけでもわくわくしてくる。コストパフォーマンスは高いと思う。ただweb上の動画のキャプらしい画像は、さすがに荒くて少々見辛かった。

 それとこの本を読んだ後、土日を利用して部屋中を捜索したところ、ツチノコ本を含めて昔買った『ムー』のUMA関連本を4冊ほど発見することができた↓

 星香留菜, 並木伸一郎, 志水一夫, ジョン・ホワイト共著『世界の未確認動物』学習研究社 1984 学研ポケットムー・シリーズ
 並木伸一郎監修『ムー特別編集 世界UMA(未知生物)大百科』学習研究社 1988
 山口直樹著, 並木伸一郎監修『幻のツチノコを捕獲せよ!!』学習研究社 1989 MU SUPER MYSTERY BOOKS
 並木伸一郎『未確認動物UMAの謎』学習研究社 2002 MU SUPER MYSTERY BOOKS

 本書の著者並木伸一郎が、これらすべての本に関わっていることに驚かされる。画像や図には同じものが用いられている場合が多いが、キャプションにはしっかり手が入っていて良心的。これらの本も改めて読み返してみようと思う。


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Posted byserpent sea

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