『アリス・スウィート・アリス』

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 アリス・スウィート・アリス

 前期の深夜アニメは『プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ! 』のおかげで大満足だったが、今期も好みのアニメ〜学園でイチャイチャしたり戦ったりするラノベアニメ〜が何本もあって非常に期待値が高い。さっそく録画スペースを確保しなければ……ってことでRECBOXにファイルを移動してるあいだに、今回も映画を見た(今も移動の真っ最中です)。最近微妙な作品が多かったので、今回は『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』(1973)、『デス・レース2000年』(1975)、『28日後…』(2002)、『カルト』(2013)などなど、名作ばかり選んでみた。中には初めて見る作品もあって、この『アリス・スウィート・アリス』(1977)もそんな初見の作品の一本だった。

 アリスは地下室でゴキブリを飼育するようなアレな子供だ。反抗的で粗暴、精神的におかしいんじゃないか、なんて話もある。可愛くて親にちやほやされる妹のカレン(ブルック・シールズ)に日々辛く当たっている。
 そんなある日、妹のカレンが教会で惨殺されてしまう。聖餐式の真っ最中のことだった。絞殺され、箱の中で焼かれたのである。周囲が当然のようにアリスに疑惑を抱くなか、黄色いコートを着た犯人によって次々に犯行が重ねられていく。

 ジャンルはスラッシャー、ダリオ・アルジェントの映画をほどよく漂白して、宗教的な要素を盛り込んだ感じの作品。当時12歳でこの作品がデビュー作だったブルック・シールズは、最初の15分くらいで殺されてしまうけれど、全然がっかりすることなく最後まで楽しく見ることができた。
 とにかく犯人のキャラクターが強烈。黄色のコート(レインコート?)に半透明の仮面、手には肉切り包丁というまさにレイニー・デビルって感じの不気味なスタイルもさることながら、包丁を振るう際の俊敏さ、迷いのなさがヤバイ。殺りにきてる感がひしひしと伝わってくる。刺されただけで死なない被害者もいるんだけどめっちゃ痛そうだ。内臓がでろっと出るようなグロいシーンがあるわけでもないのにすごいインパクトだった。

 ストーリーは犯人探しをメインにするのかと思いきや、意外にもわりと早い段階で犯人が判明する。巧みなカメラワークや黄色いコートのおかげで、その正体に全く見当がついてなかったので、奴の顔がずるっと出てきたときにはびっくりした。そして犯人が判明した後もトーンダウンするどころか、さらに盛り上がっていくのが素晴らしい。画面の独特の硬質感も魅力的で、このジャンルを好きな人にはオススメの作品。アリスがめっちゃ憎たらしい。



『アリス・スウィート・アリス』("ALICE SWEET ALICE”/”COMMUNION”/”HOLY TERROR”)
 1977 アメリカ
 監督:アルフレッド・ソウル
 出演:ポーラ・シェパード/トム・シニョレッリ/ルイーザ・ホートン/ブルック・シールズ
 上映時間:106分


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Posted byserpent sea

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