いけ『ねこむすめ道草日記〈13〉』

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 いけ『ねこむすめ道草日記〈13〉』徳間書店 2015 リュウコミックス

 超久々な気がする最新13巻が出た。あとがきマンガのなかで著者は「妖怪と人間の関わりを強めに話を作ったゲコ」(p.160)と、この13巻のコンセプトっぽいことを語っていて、その通り妖怪オンリーの話はゼロ、収録された6編はすべて妖怪と人間の関わりを中心に描いている。これまでとは違う雰囲気というより、特徴の一つが強化された感じ。相変わらずのほのぼのぶりだが、新キャラよりも従来のキャラの掘り下げが優先されている。

 この巻には「第74話」から「第79話」までの6話と、いつも通りの各1ページのおまけ5編&あとがきが収録されている。前述の著者の狙いがとくに顕著なのは「第74話 露天風呂…雪と紅葉で道草」と「第78話 小さい頃の叶ちゃんと一緒に道草」の2話。ともにドタバタ控えめで情感たっぷりの作品だった。
「第74話」は全国の温泉巡りをしてる雪女の「伊吹」が、旅先で知り合った親子と露天風呂に入る話。混浴ってことで微エロい話かと思いきや、予想外にしんみり。伊吹のハーフ設定が活きている。「第79話」は渋垣八幡の娘「叶」と狛犬姉弟の出会いを描いた過去話。狛犬姉弟は主に狛犬形態での登場だが、二匹? のファンにとっては嬉しい一編。それにしても姉弟は、なんであんなことになってしまってたのだろう。この先、その辺りも描かれるのだろうか。あんまり鬱展開にならないといいな。

 あと「第74話」の終わりが、そのまま「第75話」の冒頭と繋がってるのも目新しくてよかった。妖怪のいる日常ものとして安定感抜群。カバーの下にもマンガが載ってます。


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