小隅黎『宇宙怪物(ベム)図鑑 復刻版』

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 小隅黎監修『宇宙怪物図鑑 復刻版』復刊ドットコム 2015

 半月ほど前にめでたく復刊されたジャガーバックスの『宇宙怪物(ベム)図鑑』。
 以前(←前の記事へのリンクです)書いた通り、本書は学研パブリッシングにて「偶然かつ奇跡的に入手できた原本」をもとに復刻されたもので、1980年刊行の立風書房版より高精度の印刷が売りになっている。残念ながら立風書房版は持ってないので直接比較することはできないが、手元にある他のジャガーバックス(当時刊行されたもの)と比べると、確かに印刷のキレやカラーの発色が良くなっているように思う。

 内容は東西のSF小説・映画に登場する宇宙人、宇宙怪物の数々を実在する体で図鑑っぽくまとめたもの。監修は多くのアニメ作品のSF考証を手がけたSF翻訳家でSF作家の小隅黎(柴野拓美)。本の横の黄色いカードみたいなのは「復刊ドットコム」のオリジナル特典「ベム・マグネット」。

 ※「復刊ドットコム」のサイトに掲載されてる見本以外のページを下の「続きを読む」より少しだけ紹介します。メタルーナ・ミュータント中心↓


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「ベムだけがいるわけではない 想像をこえた生物たち!!」
 まずは図鑑っぽいページから。ぐにゃっとした透明の「複合型」の宇宙怪物は、最近『たんぽぽ娘』(“The Dandelion Girl”)でにわかに注目を集めたロバート・F・ヤングの小説『ジョナサンと宇宙クジラ』(“Jonathan and the Space Whale”)に登場する「宇宙クジラ」(♀)。

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「高等生物との遭遇・滅びゆく異星人/宇宙水爆戦」
 表紙に続いて登場する人気宇宙怪物、映画『宇宙水爆戦』(1955)の「メタルーナ・ミュータント」。本文(映画のあらすじ)では「メタルーナの昆虫人間」と呼ばれている。有名なスチル写真をもとにしたイラストだ。どぎつい彩色が素晴らしい。映画では全然活躍してないけれど、まさにBEMって感じのデザインが秀逸。

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 さらにメタルーナ・ミュータント。やっぱかっこいい。印刷のシャープさがよく分かるページ。

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 図鑑ページ。『宇宙大作戦』(“Star Trek”/スタートレック)やE・E・スミスの「レンズマン・シリーズ」(“The Lensman Series”)などに登場する宇宙怪物。こんな感じで東西の宇宙怪物が紹介されている。知らないのも沢山載ってた。

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「地球が征服される日・宇宙戦争」
 大迫力のトライポッド襲来。額に入れて飾りたくなるような素晴らしいイラストだ。トライポッドのデザインはH・G・ウエルズの原作に準拠した繊細な3本足メカ。モノクロページにはジョージ・パルの『宇宙戦争』(1953)に登場したマーシャンウォーマシン&火星人が描かれている。

 その他有名どころではJ・ウィンダム『トリフィド時代』(“The Day of the Triffids” 映画『人類SOS!』(1962)の「トリフィド」、F・ブラウン『火星人ゴーホーム!』(“Martians, Go Home” 映画『火星人ゴーホーム!』(1989)の「火星人」、ジョン・W・キャンベル『影が行く』(“Who Goes There?” 映画『遊星よりの物体X』(1961)『遊星からの物体X』(1982)の「物体X」、ジャック・フィニィ『盗まれた街』(“The Body Snatchers (Invasion of the Body Snatchers)” 映画『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956)『SF/ボディ・スナッチャー』(1978)他)の例のサヤなどなどなど、どれもジャガーバックスらしいイラスト付きで数多く収録。「現在最高の印刷技術を誇る図書印刷によるこの美麗な誌面を堪能せよ! 美しいカラーページもすべて修復! 」と下記「復刊ドットコム」のサイトにある通りの、素晴らしい品質の一冊。この調子でどんどん復刻して欲しい。

「復刊ドットコム」の販売ページ↓
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68323884


 

宇宙怪物図鑑 復刻版 (ジャガーバックス)』復刊ドットコム (←こっちはamazonへのリンクです)


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