怪奇っぽい展覧会について 2015 夏

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serpent sea
 というわけで、気になる展覧会に続いて全国の怪奇っぽい展覧会です。こっちも「アートスケープ/artscape」の展覧会スケジュールなどで調べてみました。すべて夏休み中に開催される展覧会です。嬉しいことに今年は豊作。下記の通り結構な数になりましたが、私設の博物館などまだ未確認なところも多いです。近所の人や旅行で近くに行く人の参考に。今年は早めにチェックできてよかった。

 ※展覧会のサイトへのリンクは、リンクフリーって表記のあったところだけ直リンクにしてます。

 ■怪奇っぽい展覧会

『学校の怪談とSF・ミステリのある風景 楢喜八原画展』2015年6月6日~2015年8月2日
「市立小樽文学館」北海道小樽市 http://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/bungakukan/
「現在までの作品約1,100点と掲載図書などの関連資料を一堂に展示し、長い経歴と常に新鮮な感覚で幅広い世代に好まれるイラストレーターの、初の本格的全作品展となるものです。」(webサイトより)
 ※画家・イラストレーター楢喜八の原画展。『学校の怪談』のイラストの人というと一番通りがいいかもしれない。

『化け物展』2015年8月1日~2015年9月13日
「青森県立美術館」青森県青森市 http://www.aomori-museum.jp/ja/
「本展は、人間によって創造され、信仰され、そしておそれられてきた“化け物”を多彩な造形表現をとおして紹介します。今も昔も変わることなく人間を魅了し続ける存在“化け物”との交感を心ゆくまでお楽しみください。」(webサイトより)

『スサノヲの到来 いのち、いかり、いのり』2015年6月4日~2015年7月21
「山寺芭蕉記念館」山形県山形市 http://yamadera-basho.jp/
「本展はスサノヲ的な表象をたどることによって日本人の深層を文化や芸術の視点から迫るものです。スサノヲの絵画・神像による表現の歴史などから習合・変容の過程を確認します。また、最初の和歌を詠んだスサノヲを「短詩型文学と漂泊」の原型と捉え、その体現者である文人・遊行者の表現を探ります。」(webサイトより)

『異界へのいざない 妖怪大集合』2015年7月18日~2015年8月30日
「茨城県天心記念五浦美術館」茨城県北茨城市 http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/
「百鬼夜行絵巻や浮世絵、茨城県ゆかりの河鍋暁斎、小川芋銭らの日本画、水木しげるの妖怪画など、近世から現代に至る「妖怪」を描いた絵画を中心に紹介し、日本人にとって妖怪が今日まで身近な存在としてあり続ける意味をさぐります。」(webサイトより)
 ※上記のほか映画『妖怪大戦争』(2005)の着ぐるみの展示や上映会が予定されています。8月にはナイトミュージアムなどイベント盛り沢山。

『「うらめしや~、冥途のみやげ」展 ―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に― 』2015年7月22日~2015年9月13日
「東京藝術大学大学美術館」東京都台東区 http://www.geidai.ac.jp/museum/
 公式サイト→ http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/
「圓朝コレクションを中心として、日本美術史における「うらみ」の表現をたどります。〔中略〕円山応挙、長沢蘆雪、曾我蕭白、浮世絵の歌川国芳、葛飾北斎、近代の河鍋暁斎、月岡芳年、上村松園など、美術史に名をはせた画家たちによる「うらみ」の競演、まさにそれは「冥途の土産」となるでしょう。」(webサイトより)
 ※夏の風物詩、幽霊画展。8月のイベントにはナイトミュージアムも予定されてます。

『画鬼・暁斎 ― KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』2015年6月27日~2015年9月6日
「三菱一号館美術館」東京都千代田区 http://mimt.jp/
 特設サイト→ http://mimt.jp/kyosai/
「暁斎の厳粛さからユーモアまでただよわせる型破りな画業を、様々なジャンルにわたる国内外の名品約130点(展示替え有)によりご覧いただきます。/英国人建築家ジョサイア・コンドルと、幕末明治の人気絵師・河鍋暁斎の師弟愛をしのびます。」(webサイトより)
 ※「前期:8月2日(日)まで/後期:8月4日(火)から」のスケジュールで展示替えが予定されてます。

『スサノヲの到来 いのち、いかり、いのり』2015年8月8日~2015年9月21
「渋谷区立松濤美術館」東京都渋谷区 http://www.shoto-museum.jp/
「日本神話に登場するスサノヲは、大地を揺るがし草木を枯らす荒ぶる魂と、和歌の始祖としての繊細な美意識を備えた存在です。この両面を持つスサノヲの姿を、古美術品・歴史資料でたどり、さらには、「破壊と再生」というスサノヲの象徴性に触発されて制作された現代の作品も展示し、時代を超えたスサノヲの影響を見ていきます。」(webサイトより)

『幽霊塔へようこそ展 ―通俗文化の王道―』2015年5月30日~2016年5月末(予定)
「三鷹の森ジブリ美術館」東京都三鷹市 http://www.ghibli-museum.jp/
「今回の展示では、江戸川乱歩の長編小説『幽霊塔』をとりあげます。〔中略〕今展示の企画・構成は宮崎駿監督。あらためて『幽霊塔』を60年ぶりに読み直して、この小説は通俗文化の王道をゆくものであると思い至りました。展示では、その理由を自身の描き下ろし漫画にて解説します。さらに、館内中央ホールには、宮崎監督デザインによる大きな「時計塔」が出現します。」(webサイトより)

『妖怪と出会う夏 in Chiba 2015』2015年7月11日~2015年9月23日
「千葉県立中央博物館」千葉県千葉市 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57
「この夏、千葉県内の妖怪が中央博に大集合します。いたずら好きな河童や天狗、こわ~い鬼などの妖怪をはじめ、県内外の妖怪に関係する実物や絵画、古文書などを大紹介。もちろん、昨年、皆さんから多数寄せられた“もののけ情報”も展示します。」(webサイトより)
 ※妖怪ミイラ系から、浮世絵、呪具、郷土玩具、アニキャラまで展示。イベントも色々あって大人も子供も楽しめそう。

『アートで見る南総里見八犬伝』2015年6月11日~2015年9月13日
「金谷美術館」千葉県富津市 http://kanayaart.com/
「今展覧会では八犬伝の人物・名場面を題材にした迫力ある浮世絵を中心に、若手アーティスト・宮崎勇次郎氏の「現代から捉えた里見八犬伝」の作品を展示。江戸時代から現代まで、八犬伝がモチーフとなった玩具・芸能・漫画等、「アート」をキーワードに八犬伝の世界を多角的に紹介いたします。」(webサイトより)

『古代エジプト美術の世界展魔法と神秘』2015年7月3日~2015年8月30日
「福井県立美術館」福井県福井市 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/bunka1.html
 特設サイト→ http://www.fukuishimbun.co.jp/jigyou/egypt/index.html
「石碑やレリーフ、さまざまな副葬品に刻まれたヒエログリフや図像のデザインを読み解き、そこに使われた素材や色から、魔術的な効用や意味を探ることができるように構成しました。「ヒエログリフの魔術」「素材の魔術」「色の魔術」をキーワードに、古代エジプト美術の魅力的で象徴的な特徴に焦点をあて、その魔術と神秘の扉を開きます。 約150点に及ぶ出品作品はすべて日本初公開です。」(webサイトより)

『漆とおばけの世界~まっくらやみから、うるわしや~』2015年7月4日~2015年9月6日
「石川県輪島漆芸美術館」石川県輪島市 http://www.city.wajima.ishikawa.jp/art/
「漆とおばけ(妖怪)、まったく接点が無いように見えるこの二つには、実は古い時代から共存してきた歴史がありました。この展覧会では、漆器が描かれた妖怪画や、妖怪をモチーフにした漆器の展示を通して、漆器の世界から見た妖怪文化をご紹介します。」(webサイトより)
 ※面白い着眼点の展覧会。『百鬼夜行絵巻』なども展示。

『魔女の秘密展』2015年7月18日~2015年9月27日
「名古屋市博物館」愛知県名古屋市 http://www.museum.city.nagoya.jp/
 公式サイト→ http://majo-himitsu.com/top.html
「魔よけのまじないの道具、「魔女裁判」に関する書物や拷問道具、“魔女”をテーマとした絵画など約100点の展示資料で、わざわいをもたらす者としてのヨーロッパの魔女像から現代日本のコミックに登場する“魔女”たちまでを紹介します。」(webサイトより)
 ※文献資料の他、魔女裁判の各種拷問ツールなども展示。非常に興味深いです。

『虫愛づる人々』2015年7月4日~2015年9月27日
「西尾市岩瀬文庫」愛知県西尾市 http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/index.html
「岩瀬文庫が所蔵する古典籍類をとおして、我が国の精神文化や生活に深く根ざした“虫”の姿を紹介し、日本人が虫と培ってきた親密な関係をたどります。/あわせて、元西尾市文化財保護委員として活躍した故・山田満寛氏の作成になり、縁あって西尾市に寄贈された昆虫標本の一部を展示、氏の昆虫に関する業績を顕彰記念します。」(webサイトより)
 ※江戸時代の虫類図譜の他、『画図百鬼夜行』の「しょうけら」や「恙虫」など虫っぽい妖怪関連も展示。

『その手は桑名の萬古焼 桑名・妖怪ウオッチング!』2015年7月16日~2015年8月30日
「桑名市博物館」三重県桑名市 http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,0,235,414,html
「夏休みの子どもたちの学習支援展示として、地域ゆかりの工芸品である萬古焼の作品とその歴史や、地域に残る妖怪や不思議な話を紹介します。」(webサイトより)

『妖怪パラダイス! ―現れる異形のモノたち―』2015年8月6日~2015年9月5日
「京都工芸繊維大学 美術工芸資料館」京都府京都市 http://www.museum.kit.ac.jp/

『かたどられた霊獣 ―拓本、タンカ、古印―』2015年6月9日~2015年8月2日
「大谷大学博物館」京都府京都市 http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/
 詳細→ http://www.otani.ac.jp/news/nab3mq000003zehp.html
「東アジアの造形作品には、しばしば動物の姿がかたどられています。そこには、私たちが知っている鳥獣のみならず、龍や鳳凰などの想像上の動物も大きな存在感を示しています。彼らはいったい何ものなのでしょうか。〔中略〕本展では、館蔵品の中から多様な霊獣の一端を紹介します。神秘的で不可思議な「霊獣の世界」を感じ取っていただければ幸いです。」(webサイトより)

『百鬼夜行の世界』2015年6月20日~2015年8月30日
「耕三寺博物館」広島県尾道市 http://www.kousanji.or.jp/
「百鬼夜行図に描かれたもののけたちはときに恐ろしく、ときにユーモラス。彼らが繰り広げる夜行をご堪能あれ。」(webサイトより)
※メインの雲山筆『百鬼夜行図』の他、複数の夜行図を展示。

『くらしの中の信仰 ―祈祷札・守り札・魔よけの民俗―』2015年7月14日~2015年9月13日
「瀬戸内海歴史民俗資料館」香川県高松市 http://www.pref.kagawa.jp/setorekishi/
「本展では、家内安全や五穀豊穣、大漁祈願、航海安全、魔除けといった、くらしと密接に関わった御札など当館の収蔵資料を中心に紹介し、そこに生きた人々の祈りや願いについて考えます。」(webサイトより)
※主な展示資料は「虫除けの御札」「海上安全を祈願した御札」「家の魔除け」など約80点。地味っぽいけどめっちゃ面白そう。

『館蔵名品展 ―ふしぎなおはなし―』2015年6月2日~2015年8月30日
「今治市河野美術館」愛媛県今治市 http://museum.city.imabari.ehime.jp/kono/
「館蔵品の中から作品を選抜し展示公開しています。夏といえばこわい話。そんなこの季節にふさわしい伝説や怪談にまつわる掛軸や典籍など約30点を展示しています。様々な形で語りつがれてきたふしぎなおはなしの世界に触れてみませんか?」(webサイトより)

『大正のロマンとデカダンス ~高畠華宵・江戸川乱歩・横溝正史~』2015年5月23日~2015年8月31日
「高畠華宵大正ロマン館」愛媛県東温市 http://www.kasho.org/
 詳細→ http://www.kasho.org/tenji.html
「本展では高畠華宵作品に加え、丸尾末広(まるおすえひろ)、多賀新(たがしん)、杉本一文(すぎもといちぶん)が描いた江戸川乱歩と横溝正史の「犯罪」に焦点を当てた作品世界をご紹介します。「幻想」「狂気」「退廃」「美醜」「悲哀」「因習」などがキーワードになるでしょう。さらに人形作家の森馨(もりかおる)、衣(はとり)hatori、清水真理(しみずまり)、池田祐美(いけだゆみ)らの人形もデカダンな気分を高揚させてくれることでしょう。」(webサイトより)

『じごくとごくらく ~回忌ってなあに~ 十王図と極楽往生』2015年7月4日~2015年9月2日
「北九州市立小倉城庭園」福岡県北九州市 http://www2.kid.ne.jp/teien/
 詳細→ http://www2.kid.ne.jp/teien/kikakutenn/kikaku78.html
「死後に行く地獄・極楽の世界を、私達はこれまでどのように考えていたのか、十王図や当麻曼荼羅からみていきます。」(webサイトより)
 ※「曼陀羅」「地獄図」を展示。

『今昔、日本の妖怪~百鬼夜行からゲゲゲまで~』2015年7月18日~2015年8月31日
「宮崎県総合博物館」宮崎県宮崎市 http://www.miyazaki-archive.jp/museum/
「多くの人から怖がられ、そして親しまれている日本の妖怪について、その歴史と生まれた背景について紹介します。妖怪の描かれた絵巻き、妖怪のミイラ、現代の妖怪や鬼太郎なども展示します。」(webサイトより)
 ※近年の都市伝説も含む展覧会。8月のイベントにナイトミュージアムが予定されています。

『江戸のふしぎな動物たち』2015年6月6日~2015年8月31日
「有馬記念館」福岡県久留米市 http://www.miyazaki-archive.jp/museum/
 詳細→ http://www.arimakinenkan.or.jp/information/detail/43
「江戸時代の人々が描いた江戸時代の版画を中心に紹介します。動物たちのふしぎな姿かたちを楽しんでいただける企画展です。」(webサイトより)
 ※見どころとして、「海外からやってきたゾウやラクダから、日本国内で発見された人面魚や白亀、人魚や擬人化された狐といった動物のような動物でないようなものまで、いろいろな「ふしぎな動物たち」に出会えます。」とある。


 ※気になる展覧会の開催期間や休館日などは、必ず展覧会の本サイトでチェックしてください。
 ※美術館情報「アートスケープ/artscape」のサイトです→http://artscape.jp/


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serpent sea
Posted byserpent sea

Comments 2

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serpent sea  
Re: No title

>>なまずさん
コメントありがとうございます! こちらこそ、いつも楽しく興味深く記事を読ませていただいてます!

「幽霊塔」いいですよねえ。自分も好きな作品なので、目のつけどころが凄い! なんて思ったのですが、宮崎監督がこの作品大好きなのだとか。展覧会はジブリの展覧会らしく子供をメインですけど、美術館レポートなどをちらちら見てみると、大人も充分楽しめそうです。ただ「チケットの購入は予約が必要」とのことですので、来場される際は気をつけてくださいね。

>>『大正のロマンとデカダンス』
これもすごく良さそうですよね。美術館自体、特定のジャンル寄りな感じが素晴らしいです。自分は四国に行ったことが無くて、当分行けそうにもないので……この機会に行っとけ! って啓示なんでしょうか。他にも『「うらめしや~、冥途のみやげ」展』、『妖怪と出会う夏』などなど、見たいのは多いのですが、わりと近い『魔女の秘密展』に行けるかどうかって感じです。「幽霊塔」は会期が長いので行けるといいなと思ってます。

2015/07/22 (Wed) 07:26 | EDIT | REPLY |   
なまず  
No title

初めてコメントさせて頂きます、なまずです。
興味深い本や映画の情報の数々、いつも楽しく読ませて頂いてます。

今回は、夏の怪奇っぽいイベントということで、面白そうなイベントがいくつも書かれていますが、
中でも『幽霊塔へようこそ展』は、乱歩ファンであり「幽霊塔」の話自体が大好きな私にとっては、
非常にうれしい情報です。

イベント自体は知っていたのですが、この記事を読むまで終了時期を2015年と勘違いしてました…
近いうちに行ってみたいと思っております。

それと、『大正のロマンとデカダンス』、これも気になります…が、愛媛はちょっと遠いので厳しいですね…

2015/07/21 (Tue) 20:20 | EDIT | REPLY |   

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