いけ『ねこむすめ道草日記〈4〉』

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 いけ『ねこむすめ道草日記〈4〉』徳間書店 2010 リュウコミックス

 満を持して新キャラ「学校の怪談No.06 6年2組の帰ってくださいコックリさん」(略してコックリさん)登場。ケモノ耳に姫カット、白いブラウスにロングスカートで、一人称は「わし」、しかも百合属性という重装備キャラ。あとしっぽもついてる。……なんかもう色々あざとい。しかし、素晴らしい。このコックリさん、もともとお社が現在の小学校の敷地にあったらしく、偉そうに振舞ってる。狐火に化けたり、人に取り憑いたりもする。

 この第4巻、コックリさんの登場を持って、まさに役者が揃ったって感じで、収録作はどれもおもしろくて粒揃い。狛犬姉弟も活躍するし、「女郎蜘蛛」と「二口女」のくっちーが二人で町をぶらぶらするだけ、なんて話もある。キャラが充分に立っているからこそ、こういった話も成立するのだろう。
 とくに印象的だったのが「第20話 冬が届いて道草」。雪女の伊吹から黒菜にでっかい氷柱が届いた。海産物込みの海を氷に閉じこめて送ってきたのだ。ぱっと見10メートルはありそうな氷の柱の中を、サンマやサメがスイスイ泳いでいる。シュノーケルを着けて泳ぎ回る黒菜たちも楽しそうで、ちょっとやってみたくなる。

 独楽は今回も見せ場が多かった。なかでもp.106の中段の姉弟はベスト。二人の表情の違いが絶妙で、お揃いの帽子とコートもかわいらしい。毎回思うけど、その辺の風景の中の妖怪の図ってすごくおもしろい。だから各話の扉絵には名シーンが多い。

 そういえば「トイレの花子」さんがまだ出てきてなかった。先日発売された最新の第8巻でも未登場だ。この本の妖怪はどれもいい感じにカスタムされてるので、あの花子さんがどんな風になるのか楽しみ。


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