ARIA (アリア) 2015年 05月号 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第15回

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 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第15回

 重要タメ回。さらにトーク中心のシーンが続く。今回はすっかり大人しくなった広田とナルの幽霊談義が中心。幽霊とはなんぞや?という広田の問いに、ナルの見解が示される。曰く幽霊は空間に焼き付いたある種の「情報」なのではないか、それを読みとる人間側のスペックによって結果に差異が生じるのではないか、とは言え何らかの物理現象を伴う場合も多く「情報」という捉え方ではカバーしきれない等々……。かいつまんで言うと、色々考えてみてもすべては仮定に過ぎず、正直全く分からないって感じ。真摯な問いに真摯に対応するナルが微笑ましい。

 幽霊談義のほかに、今回は積み残されてきた謎がいくつか解明される。心霊現象が徐々にエスカレートしてきたのは、霊能者が詰めかけたからってわけではなくて、日付が重要な意味を持っていたらしい。10月10日、かつてここで暮していた家族が惨殺された日だ。また依頼者が入居して以降、心霊現象が発動した理由もナルによって解説される。それは「告訴しますか」という広田の言葉だった。どうやってこの結論に辿り着いたのかは不明瞭だが、パスワードによって特定の心霊現象が展開されるという考え方は、前半の「情報説」を踏まえているようで面白い。
 ところでこれらの謎に対する解答は、すべてナルの推理によって導き出されている。きっかけは「……コソリが来るよ」という麻衣のつぶやき。ラストに向けて色々なことが詳らかになっていくが、今回の流れだとナルがいきなりピンときた感じで、計測機器を用いた調査とかいらなくね? って感じられてしまう。せっかく重い荷物を運び込んだのに。

 今回は当該物件が突然停電になり、それが笹倉家の人々の仕業らしいってことが示唆されたところで終わり。扉(ジョンと綾子という取り合わせ)を含めて17ページ。隔月で17ページってのは寂しい!


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Posted byserpent sea

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