ARIA (アリア) 2015年 03月号 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第14回

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 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第14回

 おもしろかった!
 前回、改宗……じゃなくて反省した広田の証言をきっかけに、これまで手付かずだった謎が明らかになっていく。なぜ窓に鏡が貼られていたのか、覗いていたのは何ものか、この家に執着していた霊の正体は?? 考証という点でとても盛り上がるエピソードで、全ページの2/3くらいが当該物件での霊能者トーク、残りが隣の笹倉家の状況を描いている。ずーっと会話ばっかり。それでも全然退屈に感じることがないのは、原作小説をずっとコミカライズしてきた著者の手腕。イメージシーンを挿入しつつ、相当な量の情報を手際よく、分かりやすく処理している。なかでも笹倉さんちの状況は、なんというか、……黒い。雰囲気抜群。

 このエピソードには麻衣のお姉さん的なキャラで霊能巫女の綾子が、物件の調査がはじまって以来はじめて登場する。綾子はレギュラー霊能者のなかで一見最も霊能者らしからぬ人物である。見た目と性格があまり芳しくない方向で一致しているうえ、普段はほとんど役に立たないのだが、特殊な条件下で発揮されるその能力は絶大。数巻にわたってひたすら前振りを続けた末の、オーガニックな超巫女って感じの活躍はすごかった。下手すると最も強力な能力者かもしれない(原作『悪霊と呼ばないで』リライト版『ゴーストハント〈6〉海からくるもの』コミックス「第8巻、第9巻」漫画文庫「第5巻」参照)。そんな強力で賑やかなキャラクターの参入は嬉しい限りだけど、おかげで真砂子がちらっとしか出ないのは少々残念。

 実は今回一番驚かされたのは「DAY 4」と書かれた小さな一コマだった。まだ4日しか経ってなかったっけ?? もっと長くこの家にいるような気がするんだけど。連載開始から2年以上経ってるし……。そろそろ終わりが見えてきたこの連載。次は原作の感想も書こうと思います。


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Posted byserpent sea

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