並木伸一郎『最新 禁断の異次元事件』

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 並木伸一郎『最新 禁断の異次元事件』学研パブリッシング 2014

 今年の春頃に発売された雑誌『ムー』の関連本。この「ムー認定」のシリーズはほかにも何冊か出てるんだけど、どれも有名なオカルト系の画像を用いたカバーのデザインが実にかっこいい。とくに本書のカバーは古今東西キャラクターオールタイムベストテンに楽々ランクインの「3メートルの宇宙人」こと「フラットウッズ・モンスター」。深夜のコンビニで見かけて、うっかり表紙買いしてしまうほどのかっこよさだ。

 本書の紹介記事には「タイムトラベラーから幽霊屋敷、ケムトレイル、人体自然発火現象まで、世界中で起こった超常現象と未確認飛行生物や妖精、爬虫類型異星人、ロボット型エイリアンなど、地球上に現れた異形モンスター事件の数々をムー編集部が厳選し、オールカラーで紹介する」とある。「ケムトレイル」は欧米を中心に多発している飛行機雲に似た形状の雲で、UFOとの関連が指摘されている。「ロボット型エイリアン」とは上記の「3メートルの宇宙人」のことだろう。

 構成は「1章 火星」「2章 超常UFO」「3章 タイムトラベラー」「4章 のろい」「5章 巨人伝説」「6章 超常UMA」「7章 地球空洞説」「8章 怪事件・怪現象」「9章 妖精」「10章 幽霊ヒッチハイカー」「11章 人体発火」「12章 奇跡・聖痕」の12章に分かれていて、各章には3~10の項目が含まれている。オカルト幕の内弁当、もしくは寄せ鍋って感じ。各項目は1ページの解説に数ページのキャプション付きの画像で、表紙にある通りオールカラーだ。使用されている画像は、この手のネタを扱ったwebサイトや書籍のファンにとっては、おそらく見慣れたものが多いのではないかと思う。
 前述の「3メートルの宇宙人」は「毒ガス怪物「フラットウッズ・モンスター」」という項題で「6章 超常UMA」に分類されている。「毒ガス怪物」というのは目撃者の「怪物は刺激臭を発していた」との報告に基づくもの。本書に限らずこの手の本には意外としっかり記載されているのだが、見た目のインパクトが強過ぎてつい忘れてしまいがちな設定である。

 12の章のうちとくに面白かったのは「5章 巨人伝説」「9章 妖精」「8章 怪事件・怪現象」の各章だった。じっくり読んだり補足的な情報(他の本とか)も合わせれば「4章 のろい」「7章 地球空洞説」などは非常に興味深いのだが、やはり画像のインパクトは大きい。それもなんだかよく分からないシミュラクラなものではなくて、そのものズバリがドドーンと写ってるやつ。『イレイザーヘッド』(1977)のアレみたいなレプティリアンの胎児や、『ミクロイドS』のヤンマ似の妖精、「ベアラ半島で発見された妖精の靴」、おなじみ巨人の化石などなど、フェイクかどうかの判断の前の「うわわっ!」って気分、この手の本の醍醐味の一つはそんな気分を楽しむことにあると思う。

 それにしても、p.179の森のなかの全裸の少女とミニ妖精の写真とか、まさに「禁断の異次元事件」って感じなんだけど、一体全体どういう設定なんだろうか。


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