福来友吉『心霊の現象』(古本の観賞)

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 福來友吉『心靈の現象』弘學館出版 1916

 映画『リング』(1998)の登場人物「伊熊平八郎」(演 伴大介)のモデルとおぼしき人物、文学博士「福来友吉」の著書。先月、近所のおもちゃ屋と古本屋がミックスした感じの店で発見、相当痛んでいるけど500円だったので買ってみた。

 本書は例の千里眼事件(詳しくはwiki等参照)で、著者が東京帝国大学を退職した翌年に出版されている。



 箱と本。両方ともかなり痛んでいる。特に箱はバラバラになりそうなところをテープで補修してあった。

 ※画像が多くなってしまったので、続きは下の「Read more...」より。


 

 気合いの入った扉。画像の本が斜めに置いてあるのは、自分の影が写ってしまうというかっこ悪い理由から。画像はすべてクリックすると大きくなります。



 福来博士と言えば念写。こんな感じの念写画像が10枚ほど収録されている。この画像は有名な能力者、長尾郁子によるもの。キャプションには「此の念寫を現像する時、讃岐日々新聞の記者宮井某なるものが、寫眞技師に化けて現像室入り込んで居た」とあり、当時の状況を窺わせる。



 これも長尾郁子によるもの。明治44年1月4日、福来博士の不在中、新聞記者に迫られて実験を行ったという。「私が關係せんでも念寫が出来たので、新聞記者連中は非常に驚いたそうな」とある。



 本文はこんな感じ。念写に関しては第一章で30ページほどにまとめられていて、それ以降もちょこちょこ触れられている。念写の他にも心霊、精神医学、夢、超能力、催眠術などが幅広く取り上げられているが、ざっと見た感じ学術書というよりオカルトエッセイ集って印象。



 プランセット(プランシェット Planchette 西洋版のコックリさん)についても詳しく言及されている。



 自動筆記による文字(歌)と絵。某侯爵家の女中を勤めた光子という女性によるもの。



 奥付。値段は1円30銭。大正5年(1916年)9月28日発行、大正5年10月25日再版とある。奇しくも今日は10月25日で、この本が再版されてからぴったり96年目にあたる。これが噂に聞くシンクロニシティってやつだろうか…。←ほんとは昨日あげる予定だったんだけど、1日ずらしてみました。考えてみればあと4年寝かせておいて、ぴったり100年目って書けばよかった。

 巻末の広告のページには「弘學館出版圖書目録」として多くの本が紹介されていて、森鴎外、与謝野晶子、上田敏、井上円了らの名前が並んでいる。


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Posted byserpent sea

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