いけ『ねこむすめ道草日記〈3〉』

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 いけ『ねこむすめ道草日記〈3〉』徳間書店 2010 リュウコミックス

 この巻に限ったことではないけれど、この作品の老人の描写には少々もの足りなさを感じていた。なんとなく無機的で、この役柄の老人に求められるほっこり感というか、人柄からにじみ出るような滋味が感じられなかったからだ。反対に子供や黒菜をはじめ幼い傾向の妖怪たちは、小さいコマのふとした仕草までいきいきと描かれていて愛らしい。どこかで小説家が書いていたが、やはり自分よりも年長のキャラは難しいのかもしれない。

 そんな老人の話が冒頭にあったため、ややテンション低めで読みはじめたんだけど、終わってみればいつも以上に楽しめた。まず狛犬姉弟(主に姉)が活躍するのがよかった。必殺ワザの「独楽流星落下撃」も回想の黒い姿の独楽も初披露。なにより独楽と黒菜との友情が、じわじわながらしっかり育まれているのがいい。狛犬姉弟の私服姿がなかったのはちょっと残念だけど。

 そして学校の七不思議のシリーズに突入する。妖怪、人間双方に、それぞれ非常においしい新キャラが登場する。まずは超怖がりの霊感少女千夏が登場(前話でちらっと顔見せしてる)。この先止むに止まれず妖怪との絆を深めていく人間側の重要なキャラだ。妖怪側の新キャラの本格参入は次巻に持ち越し。今回の教室を舞台にしたカバーに出られなかったのは惜しい。


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Posted byserpent sea

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