いけ『ねこむすめ道草日記〈11〉』

0 Comments
serpent sea


 いけ『ねこむすめ道草日記〈11〉』徳間書店 2014 リュウコミックス

 これまで学校や郊外のイラストが多かったけれど、今回の表紙は地方都市の駅前って感じで新鮮。ちょっと調べてみたらここは群馬県の渋川駅の駅前の様子で、画像検索で周辺の画像が沢山見れた。伊香保温泉に行くときに降りる駅なのかな。それにしてもすごい都市部まで進出してるな、妖怪。

 今回収録されているのは「第60話」から「第66話」までの7編とおまけが六つ。このなかの「第65話」と「第66話」の初出は同人誌とのこと。その「第65話 川姫様に出会ってしまって道草」には前巻の感想で気になるって書いた「川姫」が登場する。「河童」の口車に乗せられてスク水を着てるらしい。
 この「川姫」といい「第66話 海賊の財宝めざして道草」に出てきた「人魚」といい、水系の女妖怪は微エロさがいい。それから貴重な人妻枠の千夏のママも「第61話 妖怪達が運動会にて道草」で再登場。千夏に似ずぽーっとなんでもスルーできてしまう感じのおおらか雰囲気の人だ。

「第60話 あなたのよく知らない世界で道草」では、表紙の渋川駅(劇中では渋垣駅)周辺が舞台になっている。どっかで見たような出演者が登場する心霊系のTV番組の中継先って設定。ご飯食べながら並んでTVを見ている狛犬姉弟がかわいい。それときつめの雰囲気のインタビュアー、麻宮さんにも注目したい。この年齢層のキャラが少ないから、後々再登場するといいな。
 それと登場するなり「第62話」「第63話」の2編で主役を張った「貝児」(かいちご)のまほろ、彼女が遊んでる「北毛かるた」も、実在する郷土かるた「上毛かるた」(詳しくはwiki等参照)がモデルになっている。「よ」の札も劇中そのままで、この札取ったらスケベ認定は著者の実体験だろうか。個人的には「の」「ふ」の絵柄が好み。

 全体の印象としては相変わらずの安定感で、ストーリーはほぼないけれどその辺は相変わらず全然気にならない。町中での妖怪の暮らしぶりをほのぼの堪能できる一冊。



『ねこむすめ道草日記〈11〉』
 徳間書店 2014 リュウコミックス
 著者:いけ

 ISBN-13:978-4-1995-0390-0
 ISBN-10:4-1995-0390-0
関連記事
serpent sea
Posted byserpent sea

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply