ARIA (アリア) 2013年 09月号 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第7回

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 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第7回

 今月号の『ARIA』は創刊三周年ってことで、いつもよりも三割くらい厚い。六月にコミックスが出たばかりの「ゴーストハント」も、いよいよ面白くなってきた。

 今回は広田とSPR(というかナル)の本格的な対立が表面化する。またそれと同時に広田が正体をカミングアウト。やっぱり懐疑派が出てくるなら、とことんぶつからないと面白くない。コナン・ドイルの『霧の国』じゃないけど、懐疑派が頑迷なほど、それが崩れたときのカタルシスが期待できるから。麻衣の助手に収まらなくてよかった。

 ↑この対立の直接の原因は、前回最後の方に登場するなりそれらしい反応を見せた真砂子の霊視だった。前回真砂子について「なんなくぼけっとしてるなと思った」と書いたけど、今回もやけに大人しい。広田に何だかんだいわれても、強く反発するようなことはない。それでふと思ったんだけど、これって原作の人称が影響してるんじゃないだろうか。知っての通りこの『悪夢の棲む家』の原作小説は、それまでの麻衣の一人称とは異なって、三人称で書かれている。つまり麻衣の主観をとっぱらったら、真砂子はこんなに大人しくてかわいいのだ(←真砂子好きです)。とくに今回の扉の真砂子は必見。

 といった感じで真砂子もかわいいし、血なまぐさい引きもあって、次回がますます楽しみだ。あとそれから、今回は前エピソードにあたる「扉を開けて」に関連するくだりがある。今のところそこに大きく踏み込むような展開ではないけれど、できれば読んでおくに越したことはないと思う。


  いなだ詩穂『悪夢の棲む家 ゴーストハント〈1〉特装版』講談社 2013 プレミアムKC ARIA


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