ARIA (アリア) 2013年 05月号 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第5回

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 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第5回

 今月号で一番活躍するのは安原さん。それから先月号で怪しさ満点だった隣の笹倉さん。ぼーさんは先月せっかく登場したばかりなのに、麻衣、その他と同様に出番はごく少ない。というかいつものレギュラーが勢揃いしたら、部屋が狭くて大変そうだ。これまでの調査対象の物件のサイズには、なるほどこんな事情もあったのかと思った。しかしそんな身近な民家ならではの利点もあるわけで、この先それが大いに活用されることを期待したい。

 ストーリーの方は、相変わらず息の詰まりそうな室内での会話劇が続いているが、今回はちょっとした山場を迎える。当該物件でこれまで生じていた細々とした現象が、人為的なものだと判明したのである。犯人はもちろん隣の笹倉さん、動機は土地の売買に関するものといった、生臭いものだった。隣人トラブルだ。自殺云々も笹倉さんがクリエイトした噂話らしい。このあたりは民家ならではの嫌な展開である。
 とりあえず人為的な偽怪異については一段落なんだけど、隣に笹倉さんが越してくる以前から「人が居着かない家」だったことが分かる。土地そのものに問題があるのだろうか。それともこれまでにもあったように、発動に条件がある怪異なのか。ほっとしたのも束の間の、最終ページの強烈な引き。

 第5回まで読んだところで今頃かよって感じなんだけど、他に掲載されてる作品と比べてみると、本作がすごく地味なことに気付いた。雑誌のなかではかなり浮いてるような…。もちろんこの手の作品としてはよい雰囲気なので、この調子で邁進して欲しいと思う。あとぼちぼち本作の付録をつけてくれると嬉しい。


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