Archive2016年07月 1/1

櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス』

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  櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス』角川書店 2012 角川ホラー文庫 好きなジャンルの気楽に読めそうな本ってことで、帯にでっかく「映画化決定」とある本書と、続刊の「幽霊たちとチョコレート」を購入。電車の中で読んだ。自分は読むのが遅い方だと思うけど、休みを挟んで2時間足らずで読み終えることができた(「幽霊~」は未読)。特に難解なところもなく、読みやすい本だった。 この作品は大学生の主人公(男子)の淡い恋...

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MODEL Art (モデルアート) 2016年 09月号 No.948

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  MODEL Art (モデルアート) 2016年 09月号 No.948 本誌の特集はジャンル問わずわりと楽しく読んでいるのだが、今月号の久々のAFV特集(去年の12月号ぶり)は正直なところあまりピンとこなかった。自分がメインで集めてる(作ってると言えないのが非常に辛い)のは飛行機なんだけど、新しいツールやマテリアルにはミーハーな興味があって、使うあてもないのにテクスチャーペイントやウェザリング用の塗料を買ってたりする。なので結...

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『ほんとにあった怖い話〈15〉読者の恐怖体験談集』

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『ほんとにあった怖い話〈15〉読者の恐怖体験談集』朝日ソノラマ 1992 ハロウィン少女コミック館 シリーズ初期の頃のように「とっ散らかってるけど楽しかった」前巻とは打って変わって、この第15巻は整然としていて非常に完成度が高い。なかでも浅野まいこによる『踏切の怪 他』(第1話〜第3話)は、シリーズを通じてトップクラスの水準。絵の上手さもさることながら、無理せず盛りすぎることなく、怪異をさくっと表現しているのが...

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飛行機模型スペシャル No.14

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 『飛行機模型スペシャル No.14』モデルアート社 2016 少し遠出する要件があったので、本書と一緒に雑誌『丸』の別冊(心神&自衛隊新世代機)と「グリペンE」の載ってる『航空情報』を買って電車で読んだ。で、ちょっと思ったんだけど、もしもバラ売り可なら、テストベッドとか適当な名目で2、3機買って貰えないだろうか、グリペンE。武器輸出の成功例としてとか……。 今回の特集は、禍々しい飛行機といえばコレ!! って感じの旧ソ...

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幸田露伴『観画談』

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  幸田露伴『観画談』(『幻談・観画談 他三篇』岩波書店 1990 岩波文庫 所収) 絵画や彫刻にまつわる怪奇・幻想の小説というと、幸田露伴にもそれっぽい作品がいくつかある。この作品もタイトルの通り絵にまつわる怪異譚で、実話怪談の体。「人名や地名は今は既に林間の焚火の煙のように、何処か知らぬところに逸し去っている」(p.47) って感じの、美しく格調の高い(そして所々難しい)文章で記されている。自分なら「人名や地名...

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狩久『壁の中の女』

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 狩久『壁の中の女』(鮎川哲也編『怪奇探偵小説集〈続々〉』双葉社 1976 幻の傑作ミステリー 所収)「彼」はいつも窓外の銀杏の木を見つめているようだった。……症状が好転しているわけではない。それでも生気が蘇ったかのような彼の様子に「主治医」は首を傾げた。彼の世話をする「老女」は、死ぬ前に人は一度元気を取り戻すという。主治医は気付いてなかったのだ。彼の見つめているのが窓の外の銀杏ではなく、室内の一点、壁の黒...

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日野日出志『赤い蛇』

 日野日出志『赤い蛇』ひばり書房 1986 ヒット・コミックス 67 日野日出志ショッキング劇場『地獄変』『恐怖・地獄少女/呪われた赤ん坊が…』と並び称される著者の代表作。よくある日野日出志の漫画で一番好きなのは? って話題でタイトルが出てくるよりも、古今東西の漫画の中で一番好きな作品は? で出てくる方がしっくりくる作品である。 長らくこの作品に対しては、たまーに読み返しては嫌悪感を確認する、というよく分からな...

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江戸川乱歩『悪魔の紋章』

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 江戸川乱歩『江戸川乱歩推理文庫〈21〉悪魔の紋章』講談社 1988「一家を皆殺しにする。」会社取締役の「川手氏」はここ一ヶ月ほど、そんな脅迫を受け続けていた。ところがいくら記憶をたどっても、脅迫者に心当たりがない。そこで法医学者で探偵としても名高い「宗像博士」に捜査を依頼したのである。 最初の犠牲者は宗像博士の助手の一人だった。続いて脅迫状の予告の通りに、川手氏の次女が殺害される。死体を衛生博覧会の会...

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L・P・ハートリイ『コンラッドと竜』

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 L・P・ハートリイ(L.P.Hartley)著, 渡辺南都子訳『コンラッドと竜』(“Conrad and the Dragon” チェスタートン・他著, 佐藤高子, 渡辺南都子訳『ビバ! ドラゴン ファンタジイ傑作集〈2〉』早川書房 1981 ハヤカワ文庫 FT28 所収 ) 昔ヨーロッパの国境の向こうの片田舎に、少年が父母とともに暮らしていた。少年の名は「コンラッド」。三人兄弟の末っ子である。彼の暮らす王国には「ヘルミオネ」という非常に美しいお姫様がいた。...

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手塚治虫『ブルンガ1世〈2〉』完

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  手塚治虫『手塚治虫漫画全集 MT170 ブルンガ1世〈2〉』完 講談社 1983 冒頭でマスターが死亡し、束縛から解放された「ブルンゴ」。ひとまず動物園に収容される「ブルンガ」とブルンゴだったが、逃げ出して山中に潜伏する。ところがブルンゴがハイカーを平気で襲うため、二匹はケンカ別れしてしまう。二匹を追っていた「ジロ」と「太郎」は、ストッパーのブルンガを失い凶暴化したブルンゴに襲撃されるが、どうにか洞窟に逃れ...

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