Archive2016年03月 1/1

幸田露伴『幻談』

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  幸田露伴『幻談』(『幻談・観画談 他三篇』岩波書店 1990 岩波文庫 所収) 徳川もまだ末にならない頃の話。小普請入り(非役の武士)となった「旦那」は暇さえあれば老船頭「吉」の舟で魚釣りに出ている。気心の知れた二人のこと、焦って無闇に魚を獲ろうというのではなし、まったりムードの釣行である。その日はまるで釣果のないまま日暮れを迎えていた。諦めて江戸の方に向けて漕ぎ始めると、やがて蒼茫と薄暗い海面に奇妙なも...

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MODEL Art (モデルアート) 2004年 07月号 ~ 12月号 [作例リスト]

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MODEL Art (モデルアート) 2004年 07月号~MODEL Art (モデルアート) 2004年 12月号作例リストです。 ■航空機 ■戦車 ■艦船 ■車/バイク ■その他...

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MODEL Art (モデルアート) 2016年 05月号 No.940

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  MODEL Art (モデルアート) 2016年 05月号 No.940 今月号は気合の入った特集をはじめ、連載記事、「NEW KIT REVIEW」でも興味深い作例がいくつも取り上げられていて、満足度の高い一冊だった。製作の参考になりそうな記事も多かった。 特集は「空自最後? の友人偵察機 RF-4」。美しいブルーの洋上迷彩をまとった空自の偵察型ファントムだ。ファントム特集だと大味になりそうなところを、絞りに絞りに絞り込んで「RF-4」。機種...

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夢野久作『あやかしの鼓』

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 夢野久作『あやかしの鼓』(『夢野久作全集〈1〉』 中島河太郎, 谷川健一編 三一書房 1969 所収) 100年ほど前、名工によって作られた鼓には、一人の女性への強烈な思いが込められていた。裏切られた男が抱く激情、愛おしさや恨みつらみ、彼女の行く末の幸福を祈り、破滅を願う。そんな情念が込められた鼓は、いつしか「あやかしの鼓」と呼ばれ、幸福と災厄をもたらすと噂されるようになった。 時代は下って大正。主人公は病床の...

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シド・ミード『OBLAGON』

 シド・ミード(Syd Mead)『OBLAGON CONCEPTS OF SYD MEAD』講談社 1985 SFっぽいかっこいい絵といえばこの人、シド・ミード。アメリカの工業デザイナー……というより、映画『ブレードランナー』(1982)をはじめとするSF作品のハードウエア・デザインの第一人者だ。どのくらいスゴイ人かっていうと、この人が関わってるってだけで『クライシス2050』(1990)のような映画でさえ、まあ見ないよりはよかったかな……と思わせられるくらい...

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江戸川乱歩『魔法博士』

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  江戸川乱歩『魔法博士』(『江戸川乱歩推理文庫〈36〉灰色の巨人/魔法博士』講談社 1988 所収) 少年探偵団の凸凹コンビ「井上君」と「野呂君」(愛称「ノロちゃん」)が市中で怪しい男と遭遇、追跡を始める。男はオート三輪の荷台にセットした移動映画館で子供を集めると、駄菓子を売り、のろのろと次の現場へと移動していく。そして運転席から降りてくるたびに姿を変える。道化師だったり、西洋悪魔だったり、大きな虎だったり...

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並木伸一郎『世界UMA事件ファイル』

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  並木伸一郎『世界UMA事件ファイル』学習研究社 2005 MU SUPER MYSTERY BOOKS 最近少し沈静化してきたが、一時のコンビニUMA本の勢いには凄いものがあった。最初のうちは全然買ってなかったのだけど、この一冊→『【決定版】最強のUMA図鑑』(←前の記事へのリンクです)をきっかけにぼちぼち買うようにしていたら、いつの間にか20冊ほどになっていた。一口にコンビニ本といっても玉石混淆で、この機会に! って感じでやけに気合い...

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佐藤有文『世界妖怪図鑑 復刻版』について

 先日復刊ドットコムから「「ジャガーバックス」シリーズ復刻企画第3弾!佐藤有文『世界妖怪図鑑』(259票)が復刻決定!」ってメールが届いた。いよいよ『日本妖怪図鑑』と双璧をなす人気タイトルが復刻される。ただこの『世界妖怪図鑑』は長期間販売されてただけに残存数が多く、ヤフオクや古書店でもわりと見かけるから(1万円くらいで買える)レア本って感じでもない。このあたりの本が高額で売買される以前は均一棚に並んでる...

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A・ブラックウッド『打ち明け話』

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 アルジャノン・ブラックウッド(Algernon Blackwood)著, 中西秀雄訳『打ち明け話』(“Confession”『ブラックウッド怪談集』講談社 1978 講談社文庫 所収) トラックの後ろを走っていると、たまにこっちに気付いてないんじゃないかと思うことがある。とくに左斜め後ろを走っているとき。ゆるーっと幅寄せしてきて、慌てて元の車線に戻る。そんな挙動をする。昨日の朝はびっくりするほどの霧だった。視界2メートルくらいか。なのでい...

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倭姫宮について

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 昨年末に「倭姫命」(記・倭比売命)とやや関連するかなーというニュースがあった。奈良県天理市の「渋谷向山古墳」から葺石や埴輪列などが発見されたのだ。渋谷向山古墳は奈良県最大の前方後円墳で、宮内庁によって第十二代「景行天皇」の陵、「山邊道上陵」(やまのべのみちのえのみささぎ)に治定されている。各社の記事では景行天皇を一様に「記紀」に登場する「ヤマトタケルノミコト」(記・倭建命/紀・日本武尊)の父として解説...

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森由岐子『呪われた変身』

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 森由岐子『呪われた変身』ひばり書房 1988 ヒット・コミックス 154 怪談シリーズ「麻紀」と「志麻」は裕福な家に生まれた双子の姉妹である。母親が出入りのセールスマンと駆け落ちして以来、父親によって軟禁状態で育てられてきた。ところがその父親が事故で死亡してしまう。父の死の知らせを聞いてザマーミロとばかりに高笑いする姉麻紀と、ヨヨヨヨヨと泣き崩れる妹の志麻。姿形こそ見分けがつかないほど似てはいるものの、姉...

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