Archive2016年01月 1/1

小松左京『海の森』

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 小松左京『海の森』(『夜が明けたら』勁文社 1985 ケイブンシャ文庫 113 こ01-05 所収) 昔持ってた怪獣図鑑の分類を適用するなら「伝説怪獣」モノど真ん中って感じの短編。怪獣の出てくる小説のファンにはたまらない作品だ。ストーリーは怪獣映画なら自衛隊や防衛軍etcが登場する前の、プロローグのところで終わってるのだが、それでも充分なワクワク感で読み応えがあった。短い作品ながら仏像や古代のゾウに関する薀蓄がかなり...

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MODEL Art (モデルアート) 2016年 03月号 No.936

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  MODEL Art (モデルアート) 2016年 03月号 No.936 特集は三ヶ月連続の旧軍機特集「よみがえる三式戦闘機 飛燕」、先月の「九七艦攻」も今月の「飛燕」も旧日本軍機の中では特に好きな機体だ。ただ今回の特集は、前号、前々号の特集とはコンセプトが全く異なっていて、昨年8月号の特集「武蔵の真実 2015」に近い。鹿児島の知覧特攻平和館に展示されていた「飛燕」は現在、川崎重工業岐阜工場で修復作業を受けており、それが報道...

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飛行機模型スペシャル No.12

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 『飛行機模型スペシャル No.12』モデルアート社 2016 今回の特集は「F-5/T-38」。F-5シリーズメインで姉妹機のT-38はサブでちょこっと紹介かと思いきや、両シリーズをがっつり取り上げた欲張りな構成になっている。よく言えば実機の少々ややこしい開発経緯を体現した構成って感じなのだが、どうしても散漫な印象は否めない。個々の記事についてはいつも通り途中写真を多く掲載した分かりやすいものなので、特集の構成自体をF-5...

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手塚治虫『空気の底』

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 手塚治虫『手塚治虫漫画全集 MT264 空気の底』講談社 1982 大人向けの連作短編集。アイロニカルでキレのある14の短編が収録されている。SF、怪奇寄りの作品が多いのは喜ばしいのだが(そうじゃないのもある)、作品に描かれているのは「人間の愚かさ」とかそういう感じのことなので、その辺は好みの分かれるところ。ちなみに著者は「あとがき」の中で「この短編のどれもが大好きなものです。それぞれに熱をこめ、工夫をこらして書...

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小隅黎『宇宙戦争大図鑑 復刻版』

 小隅黎監修『宇宙戦争大図鑑 復刻版』復刊ドットコム 2016 先週の金曜日に復刊ドットコムからジャガーバックスの『宇宙戦争大図鑑』が届いた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の公開に合わせたかのようなタイミングだが、無論、何の関係もない(と思う)。本書のオリジナルは『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977)公開後の1979年に刊行されているが、「スター・ウォーズ」からの影響はざっと見た感じごく軽微で、...

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加藤一『恐怖箱 学校怪談』

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  加藤一編著監修『恐怖箱 学校怪談』2015 竹書房 竹書房文庫 ありそうで無かった学校にまつわる怪談を集めた『恐怖箱』シリーズの本。おなじみの実話怪談作家がそれぞれ1〜4話のエピソードを持ち寄っている。全28話収録。一般にイメージされる「生徒が怖がる」学校の怪談とは異なる、「生徒そのものが怖い」話が含まれているのが特徴。対象となる学校も小学校〜専門学校、大学までと幅広い。 ところで学校の怪談といえば、高...

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『ほんとにあった怖い話〈12〉読者の恐怖体験談集』

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『ほんとにあった怖い話〈12〉読者の恐怖体験談集』朝日ソノラマ 1991 ハロウィン少女コミック館 オール霊感少女、霊感主婦大進撃回。1エピソードに複数の体験談が含まれていて、その分収録数は全9話と少なめ。「まず私の子供の頃の話から聞いて下さい……」って感じで、みんな生い立ちから語り始めるから一つの話が長い。典型的なのは小学校6年生の頃の心霊体験から、心霊スポット探訪、思春期に憑依されて霊能者にお世話になった...

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香山滋『オラン・ペンデク後日譚』

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 香山滋『オラン・ペンデク後日譚』(『香山滋全集〈1〉海鰻荘奇談』三一書房 1993 所収) 著者のデビュー作『オラン・ペンデクの復讐』(←前の記事へのリンクです)の後日談にあたる本作は、前回殺害された「宮川博士」の娘で、博士を殺害した「オラン・ペンデク」の妻「宮川旗江」がヒロインをつとめる奇妙な海洋小説だ。劇中では前話から6年経っている。 旗江は恩師から帆船信天翁(アルバトロス)号を借り受けスマトラを目指して...

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横溝正史『獣人』

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 横溝正史『獣人』(『悪魔の設計図』角川書店 1976 角川文庫 所収) バラバラ事件が発生する。被害者は若い女。頭部が銀座の百貨店に展示された乳母車の中から、腕が東京の片隅の「言うをはばかるような不思議な街」の狭い路地で相次いで発見される。同じ夜、主人公の青年「由利麟太郎」はたまたま通りかかった雑司ヶ谷の鬼子母神の境内で、奇怪な動物を目撃した。それは「全身は鋼鉄のようにピカピカ光っていて、しかも針を植え...

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