Archive2013年08月 1/1

畠山弘『山形県怪談百話』

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 畠山弘『山形県怪談百話』六兵衛館 1983 本書には山形県の怪談が、目次の見出しで121項目、全129話も収められている。タイトルに「百話」とあるのは語呂が良かったから、ということらしい。本書と大陸書房から出ていた同じ著者の『東北の伝奇』所載のものを合わせると、山形県の「怪奇譚」はほぼ出揃うというのだから大変な労作だ。全体の印象としては「怪談」というより、明治以前の、民話らしい民話って雰囲気の話が多い。 ...

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手塚治虫『I.L (アイエル)〈2〉』完

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  手塚治虫『手塚治虫漫画全集 MT263 I.L (アイエル)〈2〉』完 講談社 1982 手塚治虫の異色の吸血鬼漫画。 基本的な設定については前巻の感想で書いたけれど、吸血鬼ものっぽい要素は前巻収録分よりもますます少なくなっている。またストーリーの中心になるような性倒錯者が出てこないこともあって、著者独特のこってりしたエロ表現も少なめ。そのかわりベトナム戦争や安楽死、政財界の汚職などの時事ネタが主要なテーマとなっ...

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MODEL Art (モデルアート) 2013年 10月号 No.878

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  MODEL Art (モデルアート) 2013年 10月号 No.878 特集は「陸自10式戦車&現用戦車 工作/塗装ガイド編」。タミヤ1/35「10式戦車」をメインに、各国の現用戦車、大戦後に配備された車輌を作例で紹介する。 実写の画像を見たときから大変そうだなーって思ってた「10式戦車」のフックは、キットでは板状の表現になっている。ここはメーカーも苦慮したところだと思う。作例ではそれを丁寧に改修。ごく小さいパーツだけど、全面に...

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平山夢明『「超」怖い話 Κ(カッパ)』

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  平山夢明『「超」怖い話 Κ(カッパ)』竹書房 2007 竹書房文庫 竹書房版「「超」怖い話」10冊目の本書は、著者初めての単著となった。2007年当時は実話怪談のちょっとしたブームだったらしく、本シリーズと競合する本がいくつも刊行されている。まえがきでは「中古エンジン組はますます切磋琢磨しなければ到底太刀打ちのできない精鋭や俊英がどしどし産まれてくる」なんてノリで書きながらも、著者の気合いは並々ならぬものだっ...

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作者不詳『閉ざされた部屋』

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 作者不詳, 行方未知訳『閉ざされた部屋』("A Man with a Maid")富士見書房 1978 富士見ロマン文庫 -14- 1-3 作者不詳のヴィクトリアン官能小説。解説には「秘密文学の傑作」とある。書きたいことだけ書いた、なんか文句ある? と言わんばかりの素晴らしい構成で、突っ込みどころ満載の作品。カバーのイラストは金子國義、挿絵は片山健。 アリスという女性に手ひどく捨てられた主人公ジャックが復讐を企てる。その方法はロンドン...

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アンガス・ホール『ネッシーと雪男』

 アンガス・ホール(Anguas Hall)著, 桐谷四郎訳『ネッシーと雪男』("Monsters and Mythic Beaste") 学習研究社 1976 超常世界への挑戦シリーズ〈3〉 オカルト専門誌『ムー』の創刊に先立って、学研は「超常世界への挑戦シリーズ」と銘打った全12巻の叢書を刊行した。シリーズを通しての監修は『アウトサイダー』("The Outsider")『オカルト』("THE OCCULT")のコリン・ウィルソンとSF作家のクリストファー・エバンズ。英国で刊行...

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黒沼健『地下王国物語』

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 黒沼健『地下王国物語』新潮社 1966 異色読物シリーズ 新潮社から出ていた黒沼健の「異色読物シリーズ」の一冊。以前取り上げた『秘境物語』(←前の記事へのリンクです)がシリーズ第1冊目、本書はその10冊目にあたる。白地に赤い文字と黒のペン画調の絵柄というシンプルな装丁で、シリーズ中でもとくにかっこいいデザインだと思う。 少し前に江戸川乱歩の『青銅の魔人』(←前の記事へのリンクです)の感想で「地下に美術館や博物...

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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2013年 09月号 Vol.93

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  SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2013年 09月号 Vol.93 ちょうど1年振りのジブリ特集「風立ちぬ」。前回のジブリ特集と同様、今回もクラシックな機体が多く載ってて、かなり充実していると思う。どの機体が映画に登場するのかは分からないけど珍しい機体が多い。その分小スケールの作例はレジンキャストキットがメインで、製作記事は少ない。一番メジャーなのが「九六艦戦」か「ユンカース F.13」ってところ。堀越...

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押切蓮介『ツバキ〈3〉』完

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  押切蓮介『ツバキ〈3〉』完 講談社 2013 シリウスKC 白と紫の表紙が綺麗な第3巻。椿鬼(ツバキ)のムチムチ感が素晴らしい。「美しい少女。美しい大自然。押切蓮介史上、最も美しい物語。」という西尾維新の帯の言葉は、本作を端的に表わしていると思う。収録されているのは「狩人の子」「臓腑の檻 前編」「臓腑の檻 後編」「雪化粧」「山の娘」の5編。最終巻である。「狩人の子」では椿鬼の生い立ちが語られる。第1巻に登場し...

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読書メモ まとめ (2012年08月11日~2013年08月10日)

 実は11日がこのブログを始めてぴったり一年めでした。レポートの提出に向けてやばかった文章力が多少なりとも向上すれば、って感じで始めて、実は五月に一応目標は終了してしまったのだけれど、続けてきて良かったです。生活にペースができるし、通販と2chに書き込む以外にキーボードの使い道もできたし、ずっと読み返してなかった本を再読するきっかけになったのも良かった。想像以上に来てくれる人がいたのも嬉しかったです。...

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江戸川乱歩『人間椅子』

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 江戸川乱歩『人間椅子』(『江戸川乱歩推理文庫〈2〉屋根裏の散歩者』講談社 1987 所収) 内容はよく知らなくても、誰もがタイトルくらいは知ってるという超有名作。映画化やドラマ化、コミカライズもされてるし、バンド名にもなっている。解説によると『屋根裏の散歩者』のような作品を〜という出版社の注文に応じて書かれたものらしい。なんでもあれこれ頭を悩ませていたところ、目に入った椅子が人の形に見えたのだとか。そん...

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江戸川乱歩『青銅の魔人』

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 江戸川乱歩『青銅の魔人』(『江戸川乱歩推理文庫〈32〉妖怪博士/青銅の魔人』講談社 1987 所収) 前に感想を書いた『鉄塔の怪人』に続いて、またも二十面相がいかがわしいことをやらかしてます。『鉄塔の怪人』では誘拐した子供にむりやりカブトムシの着ぐるみを着せて調教してたけど、本作では青銅の甲冑の装着を強要。幼い女の子にまで。 銀座の時計店が襲撃され、懐中時計を奪われるという事件が発生した。犯人は青銅できた...

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P・メリメ『イールのヴィーナス』

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 プロスペール・メリメ(Prosper Mérimé)著, 杉捷夫訳『イールのヴィーナス("La Vénus d’Ille")』(日影丈吉編『フランス怪談集』河出書房新社 1989 河出文庫 所収) 最近深夜に面白い映画をやってるので寝不足気味だ。昨夜はムービープラスで『シャークトパス SHARKTOPUS』(2010)っていうサメとタコが合体したのが出てくるのをやってたし、今夜は『ダブルヘッド・ジョーズ』(2012)をやっている。はじめて見る作品だけどめちゃ面白...

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『今昔物語集 巻第十七 本朝 付佛法』より「第四十五」吉祥天女像にムラムラした話

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『今昔物語集 巻第十七 本朝 付佛法 吉祥天女攝像奉犯人語 第卌五』(山田孝雄, 山田忠雄, 山田秀雄, 山田俊雄校注『日本古典文学大系〈24〉今昔物語集 三』岩波書店 1961 所収)「多淫の人は、畫ける女に欲を生ず」(※1) この説話には元ネタがあって『今昔物語集』よりも成立が300年ほど古いとされる日本最古の説話集『日本霊異記』に、ほぼ同じ内容の話が載っている。冒頭の一文はその『日本霊異記』の中巻の第十三「愛欲を生じ吉...

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『妖怪道五十三次 鬼太郎たちとめぐる東海道の旅』

 先週の土曜日、愛知県岡崎市で開催されている『妖怪道五十三次 鬼太郎たちとめぐる東海道の旅』に行ってきました。メイン会場は「岡崎公園」内の「三河武士のやかた家康館」。それと同公園内の岡崎城にも関連の展示が少々。前に『エヴァンゲリヲンと日本刀展』をやってたところだ。名古屋駅から名鉄に乗り換えて東岡崎で下車、そこから15分くらい歩いた。天気が良過ぎるほど良くて、その道のりが強烈に暑かったです。 というわ...

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小原愼司『地球戦争〈2〉』

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  小原愼司『地球戦争〈2〉』小学館 2013 ビッグ スピリッツ コミックス スペシャル 前巻に続いて雰囲気抜群の表紙が嬉しい第2巻。世界観や時代設定については前回の感想に書いたけど、帯に現状を外電っぽく、端的にまとめたあおりが載ってたので引用↓蒼空ヨリ飛来セシ/異星ノ砲台ニヨリ/倫敦壊滅。/被害キワメテ/甚大ナリ。/外国カラノ/救助ヲ求メ/港町ニ向カウ/少年ト少女ノ/運命ヤ如何ニ!? 港に辿り着いたオリバー...

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