Archive2013年03月 1/1

香山滋『オラン・ペンデクの復讐』

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 香山滋『オラン・ペンデクの復讐』(『香山滋全集〈1〉海鰻荘奇談』三一書房 1993 所収)「オラン・ペンデク」「オラン・ペッテ」という、二つの未知の人類を発見した宮川博士が、その発表の壇上で突然ミイラ化して死亡する。彼はその存在を証明するために未知の人類を殺害し、採取した鰓や皮膚を自らに移植していたのだった。……というのがストーリーの端緒。本作は未知の人類「オラン・ペンデク」による復讐劇である。 宮川博士...

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ARIA (アリア) 2013年 05月号 いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第5回

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  いなだ詩穂著, 小野不由美原作『悪夢の棲む家 ゴーストハント』連載第5回 今月号で一番活躍するのは安原さん。それから先月号で怪しさ満点だった隣の笹倉さん。ぼーさんは先月せっかく登場したばかりなのに、麻衣、その他と同様に出番はごく少ない。というかいつものレギュラーが勢揃いしたら、部屋が狭くて大変そうだ。これまでの調査対象の物件のサイズには、なるほどこんな事情もあったのかと思った。しかしそんな身近な民...

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MODEL Art (モデルアート) 2013年 05月号 No.868

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  MODEL Art (モデルアート) 2013年 05月号 No.868 先月号あたりからなんとなく表紙の雰囲気が落ち着いてきて、ほっとひと安心の5月号。特集は「飛行機モデルの銀色再現徹底ガイド」。いつものプラスチックのスプーンを並べた銀塗装入門かと思いきや、GSIクレオスの「航空自衛隊機 アルミナイズドオールドタイマーカラーセット」に特化した内容で、実質的には「銀色の自衛隊機特集」って感じ。嬉しい方向に予想が外れた。 下記...

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並木伸一郎『未確認動物UMAの謎』

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  並木伸一郎著『未確認動物UMAの謎』学習研究社 2002 MU SUPER MYSTERY BOOKS 出版されてからすでに10年ほど経っているが、雑誌『ムー』のUMA関連の別冊としては最近の本。以前取りあげた『世界の未確認動物』(←1984年初版、前の記事へのリンクです)が30年近く前の本だったから、その差は20年だ。それじゃ20年のあいだに、どのくらい新しい情報が増えたかというと、総ページの1/3強くらい。新キャラの「スカイフィッシュ」と「...

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木村心一『これはゾンビですか?〈2〉そう、私は死を呼ぶもの』

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  木村心一『これはゾンビですか?〈2〉そう、私は死を呼ぶもの』富士見書房 2009 富士見ファンタジア文庫 この作品に登場する女の子は、ユーを筆頭にことごとく可愛らしく、何だかんだいいながらも主人公に好意的だ。しかし、主人公の歩がまったく羨ましくならないのがこの作品のおもしろいところで、得難い美点だと思う。まず惨殺されて、ゾンビとして復活、腕がちぎれたり胴がまっぷたつになるけど、復活、ゴスいコスプレでキ...

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九州河童の会『九州河童紀行』

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  九州河童の会編『九州河童紀行』葦書房 1993 河童のメッカ、九州地方の民話を集めた本なのかな、と手にとってみたら、なにやら画像がたくさん載ってる様子。「探訪! 河童の手」なんて記事まである!  九州には「河童共和国」「菱刈ガラッパ王国」「川内河童共和国」など、いくつもの河童愛好家の団体があって、本書はそれらに所属する団員、関係者の有志によって編集されたものである。「九州河童の会」というのは出版にあた...

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手塚治虫『I.L (アイエル)〈1〉』

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  手塚治虫『手塚治虫漫画全集 MT262 I.(アイエル)L〈1〉』講談社 1982 手塚治虫のフェティシズムが炸裂する異色の吸血鬼漫画。 人の思考を読みとって自由に姿を変える女吸血鬼「I.L (アイエル)」が、依頼を受けて身代わりに赴いた先々で事件に巻き込まれたり、それを解決したりするという一話完結式のシリーズもの。連載当時(1969年〜)の世相を反映して全体にトーン暗めの作品だけど、社会派? っぽい小難しさはない。 メタモ...

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松村進吉, 深澤夜『恐怖箱 しおづけ手帖』

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  松村進吉, 深澤夜共著『恐怖箱 しおづけ手帖』竹書房 2009 竹書房文庫 取材はしたものの様々な理由から発表されないできた話のなかから、よりすぐりを蔵出しするというコンセプトの一冊。そのためほどほどの長さの短編が並んだいつもの「恐怖箱」とは、少し異なった構成になっている。目立ったところで「異聞フラグメントA」と「異聞フラグメントB」では、こま切れの断片が「造築されたアパート」→「リフォーム済みの一軒家」...

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いけ『ねこむすめ道草日記〈7〉限定版』

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  いけ『ねこむすめ道草日記〈7〉限定版』徳間書店 2012 リュウコミックス 第6巻に続いての「限定版」。今回の付録は「お守り」。なんでお守り? しかも神社なんかで売ってる感じのしっかり刺繍の入ったやつ。前巻同様、カバーにバーコードが入らないのは嬉しい。 ところで当時は全然知らなかったんだけど、第6巻と第7巻のあいだに、この作品が連載されている雑誌『月刊COMICリュウ』が一時休刊になってたらしい。どうりでこの...

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杉本好伸『稲生物怪録絵巻集成』

 杉本好伸編『稲生物怪録絵巻集成』国書刊行会 2004 これ凄くいい本です。前に少し引用したきりだったので、改めて紹介。「稲生物怪録」は江戸時代の中期、16歳の稲生平太郎が妖怪の来襲に耐え抜いた30日間の記録とされていて、絵本、絵巻、文章資料など様々な形態で伝えられている。 この『稲生物怪録絵巻集成』は、2004年に広島県三次市の広島県立民俗歴史資料館で催された企画展『稲生物怪録と妖怪の世界 ― みよしの妖怪絵...

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香山滋『月ぞ悪魔』

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 香山滋『月ぞ悪魔』(『香山滋全集〈3〉月ぞ悪魔』三一書房 1994 所収) 前々回の『こびとの呪』の記事で、江戸時代に書かれた浅井了意の『伽婢子』から、「人面瘡」についての引用をしたが、この話は中国、唐代に書かれた奇譚集『酉陽雑俎』(ゆうようざっそ)からの翻案だった。感想を書くときはできるだけ検索には頼らないようにしてるので、辿り着くのに時間がかかってしまった。 参考にしたのは駒田信二著『中国怪奇物語 妖怪...

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黒沼健『秘境物語』

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 黒沼健『秘境物語』新潮社 1957 異色読物シリーズ 一昨日の『こびとの呪』から続く。「干し首」について。 三島由紀夫もファンだったという著者、黒沼健は映画『空の大怪獣ラドン』(1956)の原作者として知られているが、本職は怪奇実話と翻訳の人である。著作リストには本書『秘境物語』をはじめ『謎と秘境物語』『地下王国物語』『天空人物語』といった、秘境ものファンにはたまらないタイトルがずらっと並んでいる。なかでも...

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E・L・ホワイト『こびとの呪』

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  E・L・ホワイト(E.L.White)著, 中村能三訳『こびとの呪』("Lukundoo" ジョン・コリアー他著, 中村能三, 宇野利泰訳『怪奇小説傑作集〈2〉』東京創元社 1969 創元推理文庫 所収) 以前海外でシリンダー状の容器に密封された「干し首」を見たことがある。場所は博物館とかじゃなくて、いかにも高そうなアンティークショップの店頭。ちっこくても死体の一部だ。そんなの売買しても大丈夫なのかと思ったけれど、しっかり売ってるら...

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尾崎博『なぜなに世界の大怪獣』(古本の観賞)

 尾崎博監修『なぜなに世界の大怪獣』小学館 1973 なぜなに学習図鑑〈18〉 小学館から刊行されていた「なぜなに学習図鑑シリーズ」の一冊。中身は見開きいっぱいの絵と少しのキャプションという、児童向けの図鑑の定番の構成ながら、収録された数多くのイラストは、どれも素晴らしいものばかり。まさにセンス・オブ・ワンダーって感じ。それもそのはずで、イラストを担当しているメンツが凄まじい。渡辺正美、石原豪人、小松崎茂...

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押切蓮介『ツバキ〈2〉』

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  押切蓮介『ツバキ〈2〉』講談社 2011 シリウスKC こうして感想文を書いてると、今まで知らなかった自分の嗜好に気付かされることがある。一例をあげると表紙について。普段はほとんど意識してないのに、さーて感想書くかってときには、まず表紙ってなる。ちょっと書いてからじゃないと先に進めないから、とりあえず表紙について何行か書いておいて、後から消してたりしてる。よっぽど表紙が気になるらしい。表紙を頼りにコミ...

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Model Graphix (モデルグラフィックス) 2013年 04月号

  待望の「ガールズ&パンツァー 日本戦車道連盟認定オフィシャルガイドブック2」。前回もよかったけど、今月号の表紙もまた素晴らしい。ライバル校の隊長+ノンナで、もちろんアンチョビもしっかりいる。このイラストは折り込みのポスターにもなっていて、これだけでも買ってよかったって気分になる。 その特集の内容を目次で追ってみると、「イントロダクション」『イギリス歩兵戦車 マチルダMk.Ⅲ/Ⅳ』タミヤ 1/35 ※聖グロリ...

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