Category横溝正史 1/2

横溝正史『富籤紳士』/『生首事件』/『幽霊嬢』

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 横溝正史『富籤紳士』 横溝正史『生首事件』 横溝正史『幽霊嬢(ミス・ゆうれい)』(『芙蓉屋敷の秘密』角川書店 1978 角川文庫 所収)『富籤紳士』 気付けば「並河三郎」一人を残して家はもぬけの殻になっていた。知人の「朝木妻吉」とその恋人とが同棲する家に居候しはじめて、三ヶ月ほど経った頃の出来事である。取り残された並河に助け舟を出したのは、隣接する「結婚媒介所高砂屋」のおかみさんだった。以前から高砂屋のお...

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横溝正史『本陣殺人事件』

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  横溝正史『本陣殺人事件』(『本陣殺人事件』角川書店 1973 角川文庫 金田一耕助ファイル2 所収) 昭和12年、岡山県の旧本陣「一柳家」の離れ座敷において、新郎新婦が死亡する事件が発生した。婚礼の夜の出来事である。新郎は一柳家の長男「一柳賢蔵」、新婦は小作人の娘で女学校の教師「久保克子」。二人が死亡した離れ座敷は降り積もった雪により完全な密室となっていたが、室内には犯人のものと思しき三本指の血痕が残され...

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横溝正史『首』

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  横溝正史『首』(『首』角川書店 1976 角川文庫 金田一耕助ファイル11 所収) 最近午前中にずーっと古谷一行の金田一シリーズがやっている。毎日録画してるんだけど、なかなか見れないのが歯がゆい(このすば見ました! )。昨日は『悪魔の花嫁』をやってて、レコーダーの番組内容を見てみると「おなじみ、古谷一行扮する金田一耕助が鋭い推理で事件に挑む大人気シリース! 金田一宛に届いた手紙に、次々起こる殺人、謎が謎を呼ぶ事...

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横溝正史『花園の悪魔』

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  横溝正史『花園の悪魔』(『首』角川書店 1976 角川文庫 金田一耕助ファイル11 所収) 主な舞台は東京近郊のS温泉にある「花乃屋旅館」と、その旅館が経営する大規模な花壇「花乃屋花壇」、そして「京王百草園」から多摩聖蹟へ抜ける山中である。昭和2X年4月の朝、花乃屋花壇を見回り中の園丁が異様なものを発見した。チューリップの花壇の真ん中に全裸の女があお向けに寝ているのだ。声をかけてみたが身動きひとつしない。激し...

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横溝正史『獣人』

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 横溝正史『獣人』(『悪魔の設計図』角川書店 1976 角川文庫 所収) バラバラ事件が発生する。被害者は若い女。頭部が銀座の百貨店に展示された乳母車の中から、腕が東京の片隅の「言うをはばかるような不思議な街」の狭い路地で相次いで発見される。同じ夜、主人公の青年「由利麟太郎」はたまたま通りかかった雑司ヶ谷の鬼子母神の境内で、奇怪な動物を目撃した。それは「全身は鋼鉄のようにピカピカ光っていて、しかも針を植え...

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横溝正史『悪魔の設計図』

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 横溝正史『悪魔の設計図』(『悪魔の設計図』角川書店 1976 角川文庫 所収) 前に実家の庭(←前の記事へのリンクです)のことを少し書いたけど、昔商売をやってたこともあって(自分が生まれるずっと前です)、今でも実家の庭には無駄にスペースが空いている。祭の季節になると、かつてはそこに舞台を作って、旅回りの一座を呼んだこともあったとか。公演中の座員たちは当時庭の一角にあった離れの二階に数日間寝起きして、毎晩ドンチ...

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横溝正史『夜光虫』

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 横溝正史『夜光虫』角川書店 1975 角川文庫 両国の川開き、花火見物に夥しい見物船が賑わうなか、妙にひっそりとした一艘の屋形船があった。船の葦簾のなかには乳母を従え、人形のように綺麗な少女が物憂げに座っている。少女の名は「琴絵」。17、8歳に見える。耳は聞こえるが話すことができない。花火を見上げる顔に驚嘆の表情が浮かぶときも、少女は嘆声ひとつ漏らさない。船頭たちも気を使って、必要以外のことは口を利かな...

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横溝正史『生ける死仮面』

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  横溝正史『生ける死仮面』(『首』角川書店 1976 角川文庫 金田一耕助ファイル11 所収) 路上に漂う悪臭に気付いた巡査がとある家屋を覗いてみると、そこにはデスマスクを手に激しく嗚咽する男の姿があった。その傍らのベッドの上にはグズグスに崩れた腐乱死体。その場で逮捕された男の名は小川小六、彫刻家である。なにかにつけて評判の悪い男で、男色家らしい。腐乱死体は小川が連れ込んだ浮浪児だというが、死体の状態の悪さ...

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