Category歴史・地理・民俗 1/3

鈴木亨『古墳探訪 空から見た古墳』

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  鈴木亨『古墳探訪 空から見た古墳』中央公論社 1998 中公文庫 す17-3「私は学者ではない」という著者がカメラマンと一緒にセスナに乗り込み、全国各地の古墳を上空から見てまわり、歴史エッセイとしてまとめあげた超労作。TV番組『空から日本を見てみよう』に十数年先行する「空から古墳を見てみよう」である。 取り上げられているのは、河内、大和、中国、九州、関東の古墳群で、各記事には航空写真と簡単な地図が附載されて...

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天神神社(伊久良河宮跡)について

「倭姫宮について」(←前の記事へのリンクです)の記事に「次の目的地は岐阜県瑞穂市居倉の「伊久良河宮跡」(天神神社)。楽しみ」なんて書いてからはや半年以上、リフレッシュ休暇を利用して、ようやくお参りすることができた。「伊勢湾岸自動車道」を適当に降りてから、「木曽川」「長良川」「揖斐川」の堤防をひたすら目的地に向かって北上したのだが、これまで電車からチラ見したことしかなかった木曽三川を、今回はあちこちで停...

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志村有弘『戦前のこわい話』

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  志村有弘編『戦前のこわい話 近代怪奇実話集』河出書房新社 2009 河出文庫 明治以降の実話本の中から7編を収録。各作品の属性はだいたい↓こんな感じで、「春吉と死霊」民話 (幽霊譚)「死馬の呪い」民話 (馬娘婚姻譚)「猫の祟り」民話 (怪談)「闇の人形師」猟奇事件「猟奇魔」猟奇事件「淫獣」猟奇事件「生肝殺人事件」猟奇事件 猟奇事件の方が多く、怪談集というより猟奇事件簿といった趣。怖い話と言っても色々だ。より面白...

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秋道智彌『アユと日本人』

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 秋道智彌『アユと日本人』丸善 1992 丸善ライブラリー 061 以前知人に手作りの毛鉤を見せてもらったことがある。カラフルな鳥の羽毛と糸と釣り針で作られた羽虫のような形状の毛鉤が、いい感じの木箱の中にずらっと並んでいた。家族に邪魔されないように、眠る前にコツコツ作ってるのだそうだ。どっちかというと体育会系で、そんな細々した作業なんてやりそうにない人だったから意外に思った。確かその時、アユ釣りに使う黄色い...

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倭姫宮について

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 昨年末に「倭姫命」(記・倭比売命)とやや関連するかなーというニュースがあった。奈良県天理市の「渋谷向山古墳」から葺石や埴輪列などが発見されたのだ。渋谷向山古墳は奈良県最大の前方後円墳で、宮内庁によって第十二代「景行天皇」の陵、「山邊道上陵」(やまのべのみちのえのみささぎ)に治定されている。各社の記事では景行天皇を一様に「記紀」に登場する「ヤマトタケルノミコト」(記・倭建命/紀・日本武尊)の父として解説...

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堀田吉雄, 水谷新左衛門『蛤の話』

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 堀田吉雄, 水谷新左衛門共著『蛤の話』光出版 1990 先日、ハマグリと蜃気楼について書いたが、本書には生物学、民族学、書誌学など様々な分野の資料からピックアップされた古今のハマグリに関する蘊蓄がぎっしりと詰まっている。タイトルに偽り無しのハマグリオンリー本で、ハマグリの工芸品やハマグリ料理のレシピまで載っている。詩歌をはじめ説話集や類書からの引用も数多く、ハマグリのエンサイクロペディアって感じ。ただ...

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飯田道夫『河童考 その歪められた正体を探る』

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  飯田道夫『河童考 その歪められた正体を探る』人文書院 1993「その歪められた正体を探る」というサブタイの通り、カッパの異名や習性、由来etcに関する諸説を文献資料から検証する本で、「河童の伝承」「河童に擬せられたもの」「河童の正体」の三部構成。基本突っ込み本としての傾向が強く、柳田国男の「河童駒引」を疑問視する論考が随所で展開されている。「河童に擬せられたもの」は、カッパの正体または同一視される生物...

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木下亀城, 篠原邦彦『日本の郷土玩具』

 木下亀城, 篠原邦彦共著『日本の郷土玩具』保育社 1962 カラーブックス 10 これはずいぶん前、招き猫(※1)の本を探してたときに買った本で、招き猫についてはほんのちょっとしか載ってなかったんだけど、面白くて熟読、ついでにシリーズの郷土玩具関連本を集めるきっかけになった。 保育社のwebショップ(※2)の解説によると「保育社のカラーブックス」は1962年の刊行以来、これまでに909点が刊行されている。最近では紙のカバー...

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