「オカルト・UMA 」カテゴリ記事一覧


南山宏『謎の未確認生物 UMAミステリー』

 

 南山宏監修, オフィスJ.B 他編集『謎の未確認生物 UMAミステリー』双葉社 2011 双葉文庫 V-01-06

 この本は2009年に出た同タイトルのコンビニ本を再構成したもので、元の本を持ってるからスルーするつもりでいたのだが、もうちょいで送料無料になるよってことで購入。こういう時は色々迷わずに、持ってないUMA本を買うことにしている。で、買ってみるとやっぱ電車で読むには文庫サイズは最適で、丸々二日も楽しませてもらった。コンビニ本と比べて紙質がいいのと、縮小された画像がクリアに、生々しく見えるのも良かった。
 内容は下記の通り全部で五つの章に分かれている。一般的?なUMA本では大抵「海のUMA」「陸のUMA」といった生息地域や、「シーサーペント」「獣人」って感じのおよその見た目、もしくは両方のいいとこ取り(混合)による分類が定番なんだけど、本書の場合は自由というか大雑把というか少々変わっていて、それが大きな特徴になっている。各項目は基本1項目につき3ページ、細かくキャプションの付いたグッとくる(かっこいい・グロい)画像を中心に、あと付随情報が載っている。掲載されてる画像にはネット上に出回っているものも多く、フェイクだろうと何だろうと、ほぼ「真物」の体で押していくスタイル。

「口絵」
「巨人」「グロブスター」「妖怪ミイラ」などのいい感じの画像を掲載。

「第一章 異界からの訪問者? 不気味な怪物たち」
 第一章から微妙な怪物のオンパレード。「ドーバーデーモン」から「人魚」まで16項目、14種が紹介されている。空飛ぶ怪獣「ジーナ・フォイロ」や、オーストラリアの水陸両棲獣「バンイップ」といった正体不明の怪獣もこの章に収録されている。また雑誌『ムー』とその別冊の読者にはおなじみの「翼猫」が、ここに堂々と取り上げられている。大出世だ。『化物語』のヒットを受けての抜擢だったりして。あとコティングリーの妖精写真が未だに現役。「ほとんどフェイクだが1枚だけはマジで本物」という撮影者の証言を紹介している。

「第二章 伝説なんかじゃない! 日本の幻獣たち」
 ノスタルジックな日本のUMA「イッシー」「ツチノコ」「ヒバゴン」と、妖怪「河童」×2「鬼」「烏天狗」の7項目、6種が収録されている。「鬼」「烏天狗」は各地に残る「妖怪ミイラ」を紹介。「鬼」については我々が考える以上に実在していた可能性が高いとのこと。日本産の怪物を取り扱う場合、UMAと妖怪がごちゃまぜになるのはよくあることなんだけど、UMA本なだけに妖怪の方が多いのはどーかと思う。ただ近年の日本産UMA事情を考えてみると、メジャーなのは「スカイフィッシュ」と「グロブスター」くらいで、非常に寂しいことになってるのだが……。

「第三章 世界各地で目撃! ナゾの巨大生物の正体は?」
 最も収録項目の多い章。22項目、21種が収録された本書のメインである。「ネッシー」「モケーレ・ムベンベ」「チャンプ」「ミゴー」などの主だった水棲UMAをはじめ、コンゴの一角獣「エメラ・ントゥカ」ノルウェーの「セルマ」など、生息域、マイナーメジャーは問わず、とにかくでかいUMAが集められている。中には小さめの「タッツェルヴルム」なんかも混ざっているが、「大蛇」や「グロブスター」もこの章。
「タッツェルヴルム」については、1934年に撮られた有名なフェイク写真が掲載されていて(p.137)、偽物と断じられたこともきちんと解説されている。UMAファンの人なら一度は見たことがあると思うが、妙に表情のある白いコイみたいな生き物が写った白黒写真である。自分はこのとぼけた写真が大好きなのだ。パッと見てこりゃ偽物だろ?? と思いつつも、ほんの少し(超少し)だけ「もしかすると……」って可能性も感じさせる。見事な出来栄えである。同様にとんでもサイズの大蛇が写り込んだモノクロの空撮写真(p.135)も素晴らしい。

「第四章 原人か? エイリアンか? 遭遇多数! 巨人・獣人」
「イエティ」「ビッグフット」「ヨーウィ」などなど、獣人タイプのUMAが一通り収録されている。15項目、13種。このブログでも何かにつけて触れてきた「オラン・ペンデク」もここ。最近新たに展開があった「ホモ・フローレシエンシス」についてもしっかり解説されている。突然「狼男」が紛れ込んでいて、なんだこりゃ?? って思ったけど、確かに獣人だ。変身するけど。それから「アルマス」の雌の想像図が腰まで垂れる勢いの巨乳でインパクトがあった。

「第五章 遺伝子組み換え・プラズマなど 新型UMA登場!」
 登場したかと思ったら、あっという間に退場してしまった感のあるUMAも含まれているが、とりあえず2011年の時点で最新のUMAが集められている。収録されているのは「フライング・ヒューマノイド」「チュパカブラ」「スカイフィッシュ」「クリッター」「怪生物」の5項目。「怪生物」にはロシア(←名指し)の遺伝子組み換え実験によって誕生した生物が紹介されている。この系統の生物をUMA扱いするのって、なんかちょっと違うなーと思う。もしその辺を歩いてるの見かけたら、うお! UMA?? ってなるかもしれないけど、それ作ってる博士にとっては完全に「確認済み生物」なわけで、「未確認生物」って括りからは盛大に外れてしまっている。

 上記の各章の他に「宇宙のUMA! 火星にビッグフット出現?」など3編の「UMAコラム」も収録されている。
 色々思うところはあったものの、雑多な感じが楽しかった。子供のころ以来UMA本買ってないなーって人には、まずはオススメできると思う。中身の変わってなさに驚くかもしれないけど。



『謎の未確認生物 UMAミステリー』
 双葉社 2011 双葉文庫 V-01-06
 監修:南山宏
 編集:オフィスJ.B 他

 ISBN-13:978-4-5757-1377-5
 ISBN-10:4-5757-1377-0


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

黒沼健『恐怖と戦慄物語』

 黒沼健『恐怖と戦慄物語』新潮社 1971 異色読物シリーズ

 今朝、NHKをぼやーっと見てたら「ホモ・フローレシエンシス」(Homo floresiensis)のニュースが始まった。なんでも2014年に発見された骨と歯の化石の研究成果が、イギリスの科学誌『Nature』に掲載されたらしい。調査にあたっていたのは日本の国立科学博物館と、オーストラリア及びインドネシアの研究機関の共同チーム。前にどこかの記事で「~ホモ・フローレシエンシスの研究はちっとも進んでない。続報が無さすぎてイライラする」的なことを書いたけど、自分が深夜アニメとか見てる間にも、研究はコツコツと進められていたのだ。反省。
 ホモ・フローレシエンシスは1万8000年前まで、インドネシアのフローレス島に生息していたとされる新種の原人である。その身長は1メートルほど。極めて小型の種だったようだ。研究チームによると研究対象となった化石は、これまでに見つかったものより遥かに古い約70万年前のもので、100万年前にジャワ島からフローレス島に移り住んだ「ジャワ原人」が、30万年かけて小型化したのではないかとのこと。
 10年ほど前にこの小型人類の存在が明らかになったとき、多くのUMAファンはこう思ったに違いない。
「……これ、オラン・ペンデクじゃね? 」

 これまでに何度か書いてきたので繰り返しになってしまうが、「オラン・ペンデク」はインドネシアのスマトラ島に実在するとされる小さな獣人型(イエティとか)のUMAである。目撃例は数多く、実在する可能性が高いとされている。今回の研究ではジャワ島→フローレス島の移動が可能だったことが示され、古代の人類は海を渡れなかったという通説が覆されることになった。てことはスマトラ島、ジャワ島、フローレス島は、古代の人類にとって充分に移動できる範囲にあるってことで、……やっぱこれ、オラン・ペンデクじゃね??

 というわけで秘境と七不思議のオーソリティー、黒沼健の『恐怖と戦慄物語』について。初めてオラン・ペンデクを知ったのは黒沼健の本だった……なんて書ければ、上の方のマクラも多少生かせそうなものなんだけど、残念ながらすっかり忘れてしまっている(多分、香山滋か黒沼健のどっちか)。ただもともと家にあった黒沼健の本には、どれを見てもUMAについてのエッセイが収録されていて、もうちょっと難しいの読んでみたいぜ! って年頃の子供には古くても貴重な情報源だった。
 もちろんUMAの話はこの本にもばっちり収録されている。内容は「恐怖と戦慄の話」「沈黙の秘境」「怪奇の物語」「予言と予知と予測」の四つの章に、全26話の怪奇エッセイを収録。UMA関連の「アラスカにあらわれた中生代の怪物」「ネス湖の怪物」「モラー湖にも怪物」の3編は、UFOの話と一緒に「怪奇の物語」にまとめられている。

「アラスカにあらわれた中生代の怪物」は1969年、アラスカのシェリコフ海峡で操業していた漁船ミラーク号が、魚群探知機で怪物をキャッチしたという話。ページの大半は画像をプリントアウトできる特殊な探知機の解説で占められている。このソナーが捉えた海中の怪物はシーサーペントタイプのUMAで、体長は45メートル以上。かなり分かり辛いが、プリントアウトされた画像も掲載されている。
「ネス湖の怪物」「モラー湖にも怪物」はともにイギリスのスコットランドの湖の怪物だ。ややマイナーなモラー湖の「モラーグ」(本書では「モラグ」と表記)はともかく、「ネッシー」はこのシリーズでも散々既出。それでも1950年代の後半から1970年代に行われた複数の科学調査を中心に、既刊本とできるだけ情報が重複しないような工夫がされている。また同じ章の「実在する空飛ぶ円盤」では、著者自身のUFO目撃談が図入りで紹介されている。結構がっつり目撃しているのが面白い。

 本書は新潮社から出てた「異色読物シリーズ」(あとがきには「怪奇シリーズ」とある)の15冊目。判型に変化はないが、カバーと本体が別々になった。カバーのイラスト・装幀は宇野亜喜良、挿絵は山本甚作。巻末には著者による「あとがき」があって、長きにわたるこのジャンルとの関わりを回顧している。シリーズでは新しめの本なので入手しやすい。

 ※雑誌『Nature』のサイトです↓「古人類学:フローレス原人の第2の遺跡」
 http://www.natureasia.com/ja-jp/



『恐怖と戦慄物語』
 新潮社 1971 異色読物シリーズ(巻末のリストによる)/怪奇シリーズ(著者のあとがきによる)
 著者:黒沼健

 ISBN-13:-
 ISBN-10:-


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

並木伸一郎『世界UMA事件ファイル』

 

 並木伸一郎『世界UMA事件ファイル』学習研究社 2005 MU SUPER MYSTERY BOOKS

 最近少し沈静化してきたが、一時のコンビニUMA本の勢いには凄いものがあった。最初のうちは全然買ってなかったのだけど、この一冊→『【決定版】最強のUMA図鑑』(←前の記事へのリンクです)をきっかけにぼちぼち買うようにしていたら、いつの間にか20冊ほどになっていた。一口にコンビニ本といっても玉石混淆で、この機会に! って感じでやけに気合いの入ったものもあれば、明らかに適当に作った感が滲み出てるもの(フェイクって知れ渡っている写真を未だに真物としてたり)も少なくない。共通点といえば紙質がイマイチなことと、カラーページが多く、イラストや写真がメインで文章が少ないこと。
 そんな感じのコンビニUMA本事情だが、なにより驚かされるのはUMA本にこれほど需要があったのかってことだ。コンビニの本って本屋の本に比べて、ついふらふらっと買ってしまうことが多いと思う。なにより必要なのは、ぱっと見でいかに客を誘うか。そこにUMAってことは、UMAにはコンビニにぽや~っとやってくる人を惹きつける、扇情的な魅力があるらしい。

 この本はコンビニUMA本が攻勢をかける真っ只中に出た、コンビニ本ではないUMA本「MU SUPER MYSTERY BOOKS」の一冊である。同じシリースの『未確認動物UMAの謎』(←前の記事へのリンクです)から数年経っているが、直近の情報が盛り込まれているのが良心的だ。カラー口絵4ページ、本文は6章に分かれていて文章中心の構成。

「第1章 水棲獣UMA編」
 最初の章はUMAの中でも代表的な水中に生息するUMA、「ネッシー」「テンシー」「キャディ」「セルマ」「クッシー」「ホラディラ」など、とくに湖で目撃されたものを中心に構成されている。聞きなれないUMAが混ざっているが「テンシー」は中国の白頭山にある「天池」で目撃されたUMAで、ワイドショーなどでも取り上げられて一躍有名になった。「ホラディラ」はアマゾンの湖に棲む謎の生物で、その呼び名は原住民の言葉で「地獄の牙」を意味するらしい。ギザギザのついた体の一部がカラーで撮影されていて、一時複数の関連本で目にすることができた(本書はモノクロで掲載)。「ネッシー」については刊行時の最新(2004年)の目撃情報が紹介されている。著者はネッシー=プレシオサウルス説をまだまだ堅持しているが、反対意見もしっかりと紹介していくスタンス。

「第2章 獣人UMA編」
「イエティ」「スカンクエイプ」「グラスマン」「オラン・ペンディク」など、獣人系UMAが取り上げられている。最も扱いの大きいのがスマトラ島の小型獣人「オラン・ペンディク」。これまでにもちょこちょこ書いてきたが、実在する可能性の高い獣人型UMAとして知られている。本書ではオラン・ペンディク≈「ホモ・フローレシエンシス」説一押しで、その解説に多めにページを割いている。「ホモ・フローレシエンシス」(“Homo floresiensis”)は2003年にインドネシアの「フローレス島」で化石化していない頭骨が発見された身長1メートルそこそこの生物で、ヒト属の新種ではないかという説がある。インドネシア火山の爆発で絶滅したとも言われているが、頭骨の発見場所がオラン・ペンディクの生息域にごく近いのが面白い。ただこの生物については、サンプルの少なさから現在ほとんど研究が進んでいない。

「第3章 未確認飛行生物UFC編」
 聞きなれない言葉だが「UFC」は格闘技団体とかじゃなくて、「Unidentified Flying Creature」の略語らしい。この章では「スカイフィッシュ」を筆頭に、翼竜っぽいのから妖怪、都市伝説キャラまで、飛行する謎の生物を一括して取り上げている。とくに「スカイフィッシュ」には力が入っていてかなり読み応えがあった。最近ではスカイフィッシュの正体は、カメラのモーションブラー現象によるものって考え方が主流になっているが、著者は果敢にもそれに反証を掲げている。その反証に用いられたのがカラー口絵に掲載されている一連の画像だ。画像は飛んできて自動車にぶつかったスカイフィッシュが、地面にベチャっと落下して再び飛び去るまでを収めたVTRから抜かれたもので、神戸の「六甲山」で撮影されたものだという。何でも六甲山はスカイフィシュのメッカなのだそうだ。
 またこの章では複数の翼竜っぽいUMAも取り上げられている。もしも古生物が現存するなら、湖沼やジャングルで目撃されるUMAではなく翼竜こそが本命だと思う。小型の翼竜の群れがアナツバメ(食材の「燕の巣」の)のような場所に巣をかけているとすれば発見は困難だろう。もちろん大本命は海棲の爬虫類だけど。

「第4章 怪獣モンスター編」
「チュパカブラ」「エイリアン・ビッグ・キャット」など何となく哺乳類っぽいUMAをまとめた章。メインは「チュパカブラ」の最新情報で、2004年アメリカ、テキサス州のチュパカブラ射殺事件を紹介している。この一件は確かヒストリー・チャンネルの『未確認モンスターを追え!』で繰り返しやってた覚えがある。最初はとんでもない姿だった「チュパカブラ」も、時代が下るに連れて随分と普通の哺乳類っぽい姿になった。

「第5章 妖怪型UMA編」
 UMA自体がそもそも得体の知れないものなんだけど、それに輪をかけて得体の知れない、情報量の少ないUMAに関する章。インドの「ムノッチワ」、ヘルメットを着用した目撃イラストが有名な「モンキーマン」、アメリカの人狼「シャギー」、アメリカ、ルイジアナ州「ハニーアイランド沼」の「ハニー・スワンプ・モンスター」(『モンスター・パニック』(1980)に出てきた半魚人みたいなUMA)などなど、かなり尖ったUMAの数々が紹介されている。日本からは「河童」が参戦。

「第6章 ミステリー珍動物編」
 雑誌『ムー』の二色刷りのページに初期の頃から登場し、続報無しでお馴染みの「翼ネコ」がここに来て大きく取り上げられた。古くは1899年のイギリスの雑誌に写真が掲載された翼ネコから、最近では2004年のロシアにおける目撃例まで、幅広く紹介されている。1800年代からイギリスを中心に138件もの目撃例があるらしい。中には単に翼っぽいパーツがくっ付いてるだけではなくて、その翼で浮かんだり滑空したものまでいたという。
 他にアマゾンの「ピンクイルカ」や体長40メートルの「ジャイアント・スネーク」などが並ぶ中、変わりダネ、というか明らかに浮いてる感じで「ケサランパサラン」が取り上げられている。「ケサランパサラン」はタンポポの綿毛みたいな見た目の謎の物体で、名前の由来も正体も不明。生物なのかどうかも分からない。ごくたまに捕獲されることがあるが、それが本当に「ケサランパサラン」なのかも定かではない。以前ワイドショーのヒマネタになっていて、当の持ち主(飼い主)がなかなか見せたがらないのが面白かった。人に見せると幸運が逃げてしまうのだとか。また白粉を食べて増殖するとも言われていて、それについて本書では写真を用いて解説している。あと熊倉隆敏の『もっけ』にこの生物の出てくる雰囲気のいいエピソードがあった。

 ……という感じで「第3章」「第6章」がとくに面白かった。UMA関連の本を寝る前にぼやーっと眺めるのってなんか幸せだ。



『世界UMA事件ファイル』
 学習研究社 2005 MU SUPER MYSTERY BOOKS
 著者:並木伸一郎

 ISBN-13:978-4-0540-2800-5
 ISBN-10:4-0540-2800-4


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

黒沼健『世界の謎と怪奇』

 黒沼健『世界の謎と怪奇』アサヒ芸能出版 1963 平和新書

 雑誌に掲載された一話数ページの掌編をまとめた新書本。
 これはもともと実家にあった本で、多分推理小説が好きだった祖母が買った本だと思う。怖い挿絵に惹かれて、かなり小さいころからチラ見していた覚えがある。祖母は長いあいだ町内の読書サークルに所属していて、遺品のなかには読み終えた本の短評を書いた読書ノートがある。サークル内で同じ本を回し読みして、メンバーが1冊のノートに1~2行ずつ、交感日記みたいに感想を書いていたようだ。祖母の蔵書には詩歌や古典や推理小説のほかに、この本のような怪奇系の本がちょこちょこ混ざっているので、今でもとても重宝している。このブログで感想を書いた何冊かは(横溝正史とか)、もともと祖母の蔵書だったりする。

 さてその内容は、大きく二つの章に分かれていて「秘境・謎・怪奇」には26編、「怪異譚」には8編の奇談が収録されている。ムー大陸、サルガッソー、ルルドの奇蹟、クラーケン、ポルターガイストなどのメジャーなネタが中心で、これまで感想を書いた新潮社のシリーズと比べてずっと一般向けの、気軽に読める一冊になっている。そのほか目についた、マイナーめのサブタイをいくつかあげておくと、「未来を予見する蔓草」「魔法のキノコ」「与えられた永遠の生命」「中国奥地の有角人」「“火の山” の “白い女”」「空飛ぶ円盤の化石」「霊魂の結婚式」といったところ。相変わらずめっちゃ面白そうだ。

 この本をはじめて本棚で見つけた当初は、適当に挿絵を眺めて、適当に読めそうな話をなんとか読むといったスタイルだったのだが、あるときとんでもなく怖ろしい話にブチ当たった。それは「生き返る死体」という早すぎた埋葬にまつわるエピソードで、棺桶のなかで蘇生した痕跡のある死体の話や、著者が妹の火葬を覗いた話などが、いつもの淡々とした筆致で書かれている。著者が実際に見聞きした話ってところが少し珍しい。
 今読むとそれほどでもないのだけれど、当時はもう怖くて怖くて、自分が死んだら絶対に火葬は止めて、もしも生き返ったときのために、ブザーの付きの棺桶で庭の隅にでも埋めてもらおう、などと本気で考えていた。成長するにつれてそんな考えはどこかへ行ってしまったが、今でもこのエピソードを読み返すと、当時の気分がぼんやりと思い出される。

 カバーそでの推薦文は木々高太郎。「黒沼君は探偵作家クラブの常連の一人で、もうずいぶん長いつきあいとなろう。と言って、黒沼君のは探偵小説ではない。そのネタを提供する方で、全世界の奇妙な物語に精通している〔後略〕」なんて言ってる。もとネタの供給源だったんだ。鈍いグリーンの地に赤と黒の点描画という印象的なカバーのイラストと、上記の怖い挿絵の数々は、作家渡辺啓助の四女で画家の渡辺東によるもの。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

美堀真利『コックリさんの不思議』

 美堀真利『コックリさんの不思議 簡単にできる交霊術のすべて』日本文芸社 1986 舵輪ブックス

 HOW TO コックリさん本。

 この本は随分前に古書店の均一棚で発見して、見かけない本だし一応買っとくかなーって感じで購入したものだ。ぴらぴらっと読んでそれっきりになってたのを、この前コックリさん関連のエピソードがいくつも載ってた『ほんとにあった怖い話〈3〉読者の恐怖体験談集』(←前の記事へのリンクです)を読んだのをきっかけに、引っぱり出してきて再読してみた。

 表紙がまずこんな感じ↓

2014121801.jpg

 ……ゆるい。というのが第一印象。確実に以前読んでるはずなのに、まったく記憶に残ってなかった。カバーの解説には「この本では、だれにでもできる「コックリさん」をメインにして、あらゆる交霊術の基礎をやさしく説明しています。どうぞ “不思議の国” へいらしてみませんか!?」とあり、コックリさんがまるで「○○語会話」や「××ダイエット」みたいな扱いになっている。中身もまさにそんな感じで、構成は↓
「PART1 コックリさんは交霊術 (コックリさんの人気は抜群)」「PART2 コックリさんで幸せに (全国からのお便りを紹介)」「PART3 コックリさんのあれこれ (不思議なコックリさん)」「PART4 コックリさんのやりかた」「PART5 コックリさんで霊障害 (霊障のおきた人たちの実話紹介)」「PART6 霊が憑いたとき (ほっておけない低級霊)」「PART7 世界の交霊術 (交霊術は世界中で行なわれる)」「PART8 世界の交霊術師 (あらゆる霊と交信可能)」……という8章。( )は中見出し。

「PART1」はコックリさんの概要と「交霊」の作法についての簡単な解説。コックリさんは霊能力がゼロの人でも手軽に行うことができるので、「現代まですたることなく行われている人気ナンバーワンの交霊術です」(p.10)とのこと。作法として服装や道具、場所、時間のほか、トイレに行っておくとか睡眠不足時は避けるとか、細々とした注意事項が書かれている。
 コックリさんの効果効能について書かれた「PART2」では、全国からのお便りを紹介。「おかげで事業が大成功」「大ケガから救われた」「コックリさんで命びろい」「コックリさんが縁結び」「幸せな結婚へ」「計画はすべて順調」などなど、誇大広告っぽい「お便り」が並んでいる。このブログはトンデモ本に突っ込みを入れる系のブログではないのだが、それでも「コックリさんのおかげでこんなにハッピーになりました!」的な、無性に突っ込みたくなるような「お便り」が盛り沢山だった。

 著者の体験を交えつつコックリさんの歴史や「キツネ憑き」について語る「PART3」、本書のメイン(多分)「PART4 コックリさんのやりかた」。この「PART4」はかなりすごかった。ポピュラーなコインを用いるスタイルのほか、4例のコックリさんの方法と、その際に用いる図が9例掲載されている。そして現在行われているコックリさん系の「権現(ごんげん)さま」「精霊さま」「霊魂さん」「守護霊さま」「分身さん」「星の王子さま」「キューピットさま」「エンゼルさま」「ラブさま」のなかから、「もっとも人気の高いベストスリー」(p.76)として「エンゼルさま」「守護霊さま」「キューピットさま」を詳しく紹介している。コックリさんと同じじゃないかっ!!(つのだじろう『うしろの百太郎』より)ってのはさて置き、本書ではそれぞれ「エンゼルさま」「守護霊さま」「キューピットさま」にお伺いをたてるという設定。ちなみに「エンゼルさま」「守護霊さま」はシャーペンやマジック、「キューピットさま」では10円玉を用いるらしい。色々突っ込みどころは多いものの、当時どんなコックリさんのバリエーションが流行っていて、どのような方法でそれらが行われていたのか、こうした点の詳細な記述に関しては高く評価できると思う。続いて「PART5」ではコックリさんのリスク、「PART6」ではリスク(霊障)が生じた場合の対処法や呪符が掲載されている。

 全体の印象としては上記の通り、めっちゃゆるく、軽い。70年代のオカルトブームのころのまだまだ土着的だったコックリさんと比較すると、浮世離れ感がハンパないようにも思われるが、実際のところはどうだったのだろう。
 本書は『ほんとにあった怖い話〈3〉読者の恐怖体験談集』が出た前年の1986年に刊行されている。前にも書いたけど雑誌『ムー』では麻原彰晃が空中浮遊を披露し、日渡早紀の「ぼく地球」にインスパイアされたかのような前世の友達募集が、ペンパル欄で異様なオーラを放っていた。『ほんとにあった怖い話〈3〉読者の恐怖体験談集』の感想では「オカルトっぽい出来事に限ってみても、社会全体が狂乱状態に陥っていたかのような印象を受ける」と書いたが、当時行われていたコックリさんやそのバリエーションの交霊の数々は、そんな社会にちょっと疲れた人々が描いた妄想の世界の、理想の自分探しの一環だったのかもしれない。本書の著者は霊能者で占い師、血液型占いやタロット占いなどの著作も多い。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

並木伸一郎『最新 禁断の異次元事件』

 

 並木伸一郎『最新 禁断の異次元事件』学研パブリッシング 2014

 今年の春頃に発売された雑誌『ムー』の関連本。この「ムー認定」のシリーズはほかにも何冊か出てるんだけど、どれも有名なオカルト系の画像を用いたカバーのデザインが実にかっこいい。とくに本書のカバーは古今東西キャラクターオールタイムベストテンに楽々ランクインの「3メートルの宇宙人」こと「フラットウッズ・モンスター」。深夜のコンビニで見かけて、うっかり表紙買いしてしまうほどのかっこよさだ。

 本書の紹介記事には「タイムトラベラーから幽霊屋敷、ケムトレイル、人体自然発火現象まで、世界中で起こった超常現象と未確認飛行生物や妖精、爬虫類型異星人、ロボット型エイリアンなど、地球上に現れた異形モンスター事件の数々をムー編集部が厳選し、オールカラーで紹介する」とある。「ケムトレイル」は欧米を中心に多発している飛行機雲に似た形状の雲で、UFOとの関連が指摘されている。「ロボット型エイリアン」とは上記の「3メートルの宇宙人」のことだろう。

 構成は「1章 火星」「2章 超常UFO」「3章 タイムトラベラー」「4章 のろい」「5章 巨人伝説」「6章 超常UMA」「7章 地球空洞説」「8章 怪事件・怪現象」「9章 妖精」「10章 幽霊ヒッチハイカー」「11章 人体発火」「12章 奇跡・聖痕」の12章に分かれていて、各章には3~10の項目が含まれている。オカルト幕の内弁当、もしくは寄せ鍋って感じ。各項目は1ページの解説に数ページのキャプション付きの画像で、表紙にある通りオールカラーだ。使用されている画像は、この手のネタを扱ったwebサイトや書籍のファンにとっては、おそらく見慣れたものが多いのではないかと思う。
 前述の「3メートルの宇宙人」は「毒ガス怪物「フラットウッズ・モンスター」」という項題で「6章 超常UMA」に分類されている。「毒ガス怪物」というのは目撃者の「怪物は刺激臭を発していた」との報告に基づくもの。本書に限らずこの手の本には意外としっかり記載されているのだが、見た目のインパクトが強過ぎてつい忘れてしまいがちな設定である。

 12の章のうちとくに面白かったのは「5章 巨人伝説」「9章 妖精」「8章 怪事件・怪現象」の各章だった。じっくり読んだり補足的な情報(他の本とか)も合わせれば「4章 のろい」「7章 地球空洞説」などは非常に興味深いのだが、やはり画像のインパクトは大きい。それもなんだかよく分からないシミュラクラなものではなくて、そのものズバリがドドーンと写ってるやつ。『イレイザーヘッド』(1977)のアレみたいなレプティリアンの胎児や、『ミクロイドS』のヤンマ似の妖精、「ベアラ半島で発見された妖精の靴」、おなじみ巨人の化石などなど、フェイクかどうかの判断の前の「うわわっ!」って気分、この手の本の醍醐味の一つはそんな気分を楽しむことにあると思う。

 それにしても、p.179の森のなかの全裸の少女とミニ妖精の写真とか、まさに「禁断の異次元事件」って感じなんだけど、一体全体どういう設定なんだろうか。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

実吉達郎『世界の怪動物99の謎』

 実吉達郎『世界の怪動物99の謎 幻想と怪奇への招待』産報 1977 サンポウ・ブックス 99の謎シリーズ

 未確認動物を意味する「UMA」(Unidentified Mysterious Animal)という呼称が「UFO」(Unidentified Flying Object)を参考に作られた和製英語であることはよく知られているが、それを作ったのが本書の著者、實吉達郎だ。色々なかたちでTVに出演することも多いので、本は読んだことないけど本人を見たことあるって人も少なくないと思う。著者が「UMA」なる呼称をはじめて提唱したのが1976年、本書はその翌年に刊行されている。

 本書は産報のサンポウ・ブックス「99の謎」シリーズの一冊。自然科学や歴史の広範な雑学に関するシリーズで、UF0や超大陸などオカルト関連の書籍も多い。「~99の謎」という共通タイトルの通り、一つの「謎」に対して2ページの解答という構成で、99の謎について答えている。UMA関連では本書のほかに小畠郁生の『幻の古代生物99の謎』などが有名。

 本文は「1−日本の怪動物」「2−朝鮮の怪動物」「3−中国の怪動物」「4−欧米の怪動物」「5−南米の怪動物」「6−東南ア・豪州の怪動物」「7−アフリカの怪動物」「8-猛獣人間の謎」「9-巨獣の謎」「10-人食い猛獣の謎」という十章に大きく分かれている。8章はカマラとアマラなどの動物に育てられた人間について。9章はカバやゾウといった既知の大型動物、10章はオオカミ、トラ、ライオンなど人を襲う動物について書かれている。1~7章は地域別のUMAと伝説の怪物が取りあげられているが、アジアで一括りにされがちな朝鮮半島について、独立した章が設けられているのが珍しい。
 かつてエンコリの翻訳BBSで、朝鮮半島のUMA、妖怪、都市伝説に関する情報をさんざん探したことがあったのだけれど、書き込んでいる年齢層によるものなのか、誰に聞いても「トケビ」(独脚鬼←詳しくはwiki等参照)と「九尾の狐」の話、そうでなければ日中米の都市伝説のローカライズばかりでがっかりした覚えがある。本書でも朝鮮関連は四例と少ないものの、その「トケビ」については「26 トッカビ−日本の河童と関係があるか」というかたちで、しっかりと言及されている。

 あと気になる項目を少しあげてみると「1 デエラボッチ−日本にギガントピテクス時代があったか」「12 蟒蛇-日本に大蛇がいるか」「25 ツチノコ−その正体はヒメハブか」「43 バジリスク-中世的妄説と一笑に付してよいか」「45 ハーキンマー-フラットヘッド湖の怪物はコリソサウルスか」「53 ボイウーナ-全長五〇メートル以上のヘビは実在するか」「54 ミニョコン-大型の淡水海牛か」「58 タセク・ベラの "大蛇"-アパトサウルスでないとすれば何か」「60 ディプロトドン−古代獣の "遺体" は何を語るか」「71 コンガマトー-翼龍生存説は成り立つか」などなど、おもしろそうな設問が目白押し。99の謎全部あげたくなるほどだ。「45」のハーキンマーとは「スクリューのガー助」(参考『なぜなに世界の大怪獣』←前の記事へのリンクです)のことで、例の写真もしっかり載ってる。解答は科学的な考証というより関連の文献を紹介する感じのものが多く、基本的にUMAファンが喜びそうな方向。ただし「25」のツチノコに関してはヒメハブ説が有力とのこと。

 この「99の謎」シリーズ、かなり古いし知名度も高いのに、今でもとくにプレミア価格がつくこともなく、古書店のしかも均一棚なんかで見かけることも多い(古すぎてBOOKOFFとかでは無理かも)。もともと軽い読みものって感じで企画された本だと思うが、中身は相当マニアック。濃い内容が分かりやすく解説されていて、とても楽しい本になっている。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

黒沼健『謎と秘境物語』

 黒沼健『謎と秘境物語』新潮社 1959 異色読物シリーズ

 新潮社の「異色読物シリーズ」の一冊。どれもおもしろいから毎回似たようなことを書いているけど、本書はこれまでのなかでも、とくに読み応えがあった。二百ページほどの本ながら、二段組みで活字も小さいから結構な情報量だ。嬉しいことに本書にはUMA関連のエピソードが三編、そしてシリーズ屈指の恐怖譚「トコロシの怪異」が収録されている。

 収録されているのは「呪われたダイヤ」「悪魔の目を持った男」「消えた外人部隊兵」「白蛇の呪い」「トコロシの怪異」「傷つける湖の怪物」「死人回生教団」「現代に生きる怪異」「メデューサ号の筏」「死の人間爆弾」「海の財宝地図」「ヤスチランの秘法」「幻のナヴァホ銀鉱」「砂漠の黄金都市」「アマゾナスの王」「マフィアの誓約」「禁断の大瀑布」の十七編。世界各国の埋蔵金にまつわる話が多い。

 UMA関連の話は「白蛇の呪い」「傷つける湖の怪物」「アマゾナスの王」の三編。「白蛇の呪い」はベンガルで実際に捕獲された白いボアにまつわる怪談。この全身真っ白で青い目をしたボアは、現地で神聖視されていたという。「アマゾナスの王」は巨大アナコンダをフィルムに収めるべくアマゾンに赴いた探検隊の話。このとき撮影された記録映画は1954年に公開されている。製作はスウェーデンの「Svenska AB Nordisk Tonefilm」、監督は「Torgny Anderberg」、タイトルはズバリ『アナコンダ』("Anaconda" 1954)。97年の映画『アナコンダ』はこの記録映画へのオマージュなのかな。

「傷つける湖の怪物」はマレーシアの湖に棲息する謎の古代爬虫類「タセク・ベラの怪物」を求めて、第二次世界大戦終了後も現地にとどまり、未開のジャングルに踏み入ったイギリス人民族学者の話で、そのまんま映画化できそうなほどの上質な秘境ものだった。この話の舞台となったタセク・ベラ(Tasek Bera, タセック・ベラ, ベラ湖)は、ラムサール条約に登録されたマレーシア最大の湿地(38000ha)で、現在は観光で行けるほど開けているのだけれど、当時は原住民すら近付かないという夢のような秘境中の秘境だったらしい。この「タセク・ベラの怪物」はマイナーな未確認生物ながら、近年のUMA関連本でもしっかり紹介されていて、まだしばらくは現役で行けそうな感じ。

「現代に生きる怪異」はこのシリーズのエピソードとしては変わり種の、著者の実体験に基づく「実話怪談」だった。幽霊を見た話や虫の知らせのほか、有名な羽田空港の鳥居にまつわる話と、羽田繋がりで著者原作の映画『大怪獣バラン』(1958)についても触れられている。
 最初に書いたシリーズ屈指の恐怖譚「トコロシの怪異」は、アフリカの「畑の悪魔」「トコロシ」(Tokoloshi)に少女が憑衣される話。地味なポルターガイストから徐々にエスカレートしていく怪奇現象、狂ったように脅える少女の様子が異様な迫力で描写された傑作エピソードだ。まじで怖かった。試しに「トコロシ」(←Google検索です)で検索してみたところ、驚いたことに現在でもアフリカ各地に現れては、殺人から下着泥棒まで様々な悪事を働いてる様子。一連の記事によると、なんとなく夢魔、淫魔の類いなのかなとも思う。

 といった感じで黒沼健の「異色読物シリーズ」のなかでも、おすすめの一冊です。


 アナコンダ Hi-Bit Edition [DVD]』ポニーキャニオン 2003


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)