Category自然科学 1/2

末広恭雄『魚の風土』

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 末広恭雄『魚の風土』河出書房新社 1985 河出文庫 毎月JAFから送られてくる動物が表紙の冊子に松任谷正隆のエッセイが載っている。主に自動車に関連するアレコレを書いたエッセイなのだが、数号前のネタが路上の怪談だった。いつもはふわっと目を通すだけだったが、思いがけないところで好みの記事を見つけて、なんか得した気分になった。 自分にとって魚釣り関連の本は、そんな思いがけない、いい話の穴場である。実家には魚...

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岩満重孝『百魚歳時記』

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 岩満重孝『百魚歳時記』 中央公論社 1980 中公文庫 前に第3巻(←前の記事へのリンクです)の感想を書いた『百魚歳時記』の第1巻。一項目につきおよそ800字、見開き2ページという構成で、魚介類にまつわるイラスト付きのエッセイが130編収録されている。さすがにネタ切れ気味だったのかマイナーなものが中心だった第3巻と比べて、この第1巻には「コイ」「キンメダイ」「フナ」「ニシン」「カツオ」「ウナギ」等々メジャーどころが...

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名和昆虫博物館について

 前回の「天神神社(伊久良河宮跡)」(←前の記事へのリンクです)に続いて、以前から行きたいと思ってた「名和昆虫博物館」にも足を運んだ。「岐阜城」の建ってる「金華山」のふもとの「岐阜公園」にあるので、今度はほとんど迷わずに楽々到着することができた。 この博物館のかっこいい建物は、京都の清水寺の近くにあるカフェ「五龍閣」などを設計した建築家武田五一(フランク・ロイド・ライトとも親交があったとか)によるもので...

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土屋健『デボン紀の生物』

  土屋健『デボン紀の生物』群馬県立自然史博物館監修 技術評論社 2014 生物ミステリーPRO その柑橘系っぽいネーミングのせいか、「デボン紀」のイメージは地味だ。「ジュラ紀」「白亜紀」の恐竜や、「カンブリア紀」のやたらキャラの立った生物群と比べると、代表的な生物があまりメジャーじゃないのも地味さに輪をかけている。しかし長い生物の歴史のなかで、超重要なのがこのデボン紀である。もちろんどの地質年代も理屈とし...

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末広恭雄『魚の風物誌』

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 末広恭雄『魚の風物誌』雷鳥社 1971 鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』のなかに「蜃気楼」という絵がある。波打ち際のでっかいハマグリの口から、ポワーンとフキダシのような気体が広がって、そのなかにおぼろげな風景が見える。どうやら山水を背景にした中国の建物のようだ。説明書きにはこうある。「史記の天官書にいはく、「海旁蜃気は楼台に象る」と云々。蜃とは大蛤なり。海上に気をふきて、楼閣城市のかたちをなす。これを蜃気...

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塚谷裕一『スキマの植物図鑑』

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  塚谷裕一『カラー版 スキマの植物図鑑』中央公論社 2014 中公新書 2259 亡くなった祖母の蔵書のなかに高浜虚子の『新歳時記』という本がある。子供のころその本が大好きだった。もちろん何の本なのかさえ知らなかったのだが、横長で箱入りという装丁のかっこよさと、小さい文字がぎっしり書いてある本格的な本って雰囲気に、めっちゃレトロでお宝な本に違いないと思い込んでいたのだった。その本の最後の方を開いてみると、種...

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岩満重孝『百魚歳時記 第三』

 岩満重孝『百魚歳時記 第三』 中央公論社 1982 中公文庫 先日明日香村に出かけた際に、電車のなかで読むために持って行った二冊のうちの一冊がこの本。奈良に行くのに魚の本ってのがちょっとあれだけど、読みかけていたのをそのまま持って出たのだ。もう一冊はシャーリィ・ジャクソンの『たたり』だった。『たたり』の方はあまり進まなかったけど、こっちはすっかり読み終えることができた。どこを開いても読めるし、全項目に絵...

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奥本大三郎, 岡田朝雄『楽しい昆虫採集』

  奥本大三郎, 岡田朝雄共著『楽しい昆虫採集』草思社 1991 毎年梅雨が明けるころになると、「この夏はクワガタ採りに行こう」って思う。で、思うだけで実行しない。すっかり忘れてしまってるってこともあるんだけど、なにかのはずみで思い出しても、暑いからとか、忙しいからとか、遠いからとか適当な理由を付けてつい先送りしてしまう。そしてまた忘れる→思い出す→先送り→……と繰り返してるうちに夏が終わる。たまに街灯に甲虫...

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