Category柴田錬三郎 1/1

柴田錬三郎『幻の魚』

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 柴田錬三郎『幻の魚』(『日本幽霊譚』文藝春秋 1968 所収) 作りものではないリアルな怪談話はないものかと思い倦ねて、気分転換に夜のドライブに出た著者が、馴染みのハイヤーの運転手から聞いたのがこの話。運転手は以前(劇中の時点で30年ほど前)、札幌の鉄道郵便局に通信事務員として勤務しており、鉄道郵便車に乗って北海道をくまなく廻っていたらしい。この話は若かりしころの運転手が、北海道の増毛(ましけ)に逗留した際の...

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柴田錬三郎『恐怖屋敷』

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 柴田錬三郎『恐怖屋敷』(『日本幽霊譚』文藝春秋 1968 所収) 歴史小説、時代小説の大家による幽霊屋敷を題材にした犯罪小説。昔ながらの和風建築物の、暗闇に支配されているかのような不気味さが巧みに表現された作品で、ショッキングではないけれど、ストーリーティングが上手いから楽しくどんどん読めた。前半は由緒正しい幽霊屋敷もの、後半は前半で生じた怪奇現象の謎解きという構成で、最後の最後にもうひとヒネリされてい...

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