Category遠藤周作 1/1

遠藤周作『蜘蛛』

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  遠藤周作『蜘蛛』(『怪奇小説集』講談社 1973 講談社文庫 所収) 霧雨の夜、主人公の私(著者)は叔父に請われて、四谷の料亭で催される怪談会に出向いた。私が料亭に到着した時には、すでに何人かの会員が順に持ちネタを披露しはじめていた。会員の多くは年配らしかった。皆素人なので当然語りは上手くない。ネタ自体どこが怖いのかサッパリである。ふと見ると、一人若い男がいる。青白い、端正な顔立ちの青年だ。そんな彼が不...

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遠藤周作『三つの幽霊』

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  遠藤周作『三つの幽霊』(『怪奇小説集』講談社 1973 講談社文庫 所収)「全国の幽霊屋敷を探検するというのは、私の年来の希望」(p.327)と語る著者の、エッセイ風味の幽霊屋敷もの。著者自身が体験した三つのエピソードで構成されている。すべて本当にあった……という体なので、それぞれの体験談は小説っぽい結構を持たない。 一つめのエピソードの舞台はフランス。留学中だった著者はルーアンという港町のホテルの一室で、太い...

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