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千石撫子『キミとなでっこ!』

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 千石撫子(西尾維新作, 遠山えま漫画)『キミとなでっこ! 第一話 ~ 第三話』(『恋物語 第二巻/ひたぎエンド (下) (完全生産限定版) [Blu-ray]』アニプレックス 2014 特典ブックレット)

 届いてから一ヶ月ほど経ってしまってるが、せっかくなので感想を。このいい感じの表紙の付いた特典ブックレットには、雑誌『ARIA (アリア) 』に掲載された第一話 ~ 第二話に加えて、第三話が収録、さらに第一話がカラー化されている。

 第二話で金髪の男子「北極星速(ほっきょくせいラン)」君のバイクで海へ連れ去られた撫子。第三話は撫子が「ちかれたび~」とか言いながら帰宅するところからはじまる。今夜は両親不在、撫子は一人でお留守番なのだそうだ。そんな撫子を待ち受けていたのは、エプロン姿の幼なじみの「粋(すい)くん」だった。撫子ママに頼まれて夕食を作りにきていた粋くん、帰りの遅い撫子にヤキモキしてたらしい。「噓! 粋くん、もしかして、ずっと待っててくれたの……?」(p.28)どっきん(袋文字)、なんて思いつつもツンツンしてしまう撫子だったが、壁ドン(←甘酸っぱい方のやつ)されながら、遅くなった理由を問われて、さらっと嘘をつく。ごくナチュラルに一瞬の躊躇もなく。そのあとなんのフォローもないし。ここめっちゃ怖かったよ!

 ハーレム状態、浮気っぽい男性の性質を蜂に女性を花に例えて、花から花へなんて言うけれど、逆ハーレム状態になった途端、花は食虫植物と化すようだ。自らは能動的に動くことなく、甘い蜜で昆虫を誘い、捕らえては吸収する。撫子の場合はさながらウツボカズラだろうか、ヘビつながりで……って感じで上手いこと書こうしたんだけど、調べてみたら、ウツボカズラの「ウツボ」はウミヘビの「ウツボ」とは違うらしい。漢字で「靫」と書いて、これは「矢をいれて背におう容器」、矢筒みたいなもののことだとか。残念。しかし矢筒というのも……これはこれで……。

 ※フキダシからの引用は、改行を調整しています。


 恋物語〈2〉/ ひたぎエンド (下) (完全生産限定版) [Blu-ray]』アニプレックス 2014


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千石撫子『キミとなでっこ!』

 

 千石撫子(西尾維新作, 遠山えま漫画)『キミとなでっこ! 第一話 ~ 第二話』(『ARIA (アリア) 2014年 08月号』講談社 所載)

 目当ての『悪夢の棲む家 ゴーストハント』が隔月連載にも関わらず、付録や何らかの情報が載ってる可能性から、毎月ずーっと買い続けている『ARIA』。前にもちらっと書いたけど、ほぼ「ゴーストハント」しか読んでない状態が続いていた。ところが今回、裏表紙にどこかで見たような顔が載ってるなーと思って見てみたら、突然妙なマンガが掲載されてた。しかも一気に二話。その内容はというと……。

 主人公は千石撫子。私立の中学に通うごく普通の女の子だ。ある朝、食パンダッシュの撫子は、見知らぬ金髪の男子とぶつかってしまう。金髪男子のやけに積極的な撫子ボディへのタッチに、微妙に「DOKI」(袋文字)としてしまう撫子だったが、「やめて!」とはねのけて学校へ。走り去る撫子を「フッ、じゃじゃ馬な子猫ちゃんだぜ」(p.156)と見送る金髪男子。
 教室、なんとさっきの金髪男子が転校生としてやってきた。彼の名前は「北極星速(ほっきょくせいラン)」、北極星財閥の御曹司なのだそうだ。唐突に撫子に求愛する金髪男子。「DO KYUUUN」(袋文字)「ドキン ドキン」な撫子。そこへ「やめてくんない? こいつ俺んだから」(p.159)と割って入ったのは、撫子の幼なじみの黒髪男子「粋(すい)くん」だった。さらに眼鏡の担任教師も加わって、撫子をめぐる三つどもえの争いが勃発。「平凡な私の学校生活…これからどうなっちゃうのー!?」(p.163)ってところで「つづく!」

 ↑これが第一話で、続いて掲載された第二話では、下校途中の撫子が、金髪男子のバイクの後ろに乗って、海へ……って展開。
 ドロ甘で超ご都合なストーリーながら、作画からはよく出来た深夜アニメ並みの「顔だけは崩さない」って気合が感じられる(そのため顔のアップが多い)。なかでもイケメンキャラにやたらベタベタベタベタ触りまくられながら、恥じらったり戸惑ったりと表情豊かな、主人公のかわいらしさが目をひく。第二話は多少未完成っぽい状態での掲載となったが、難しそうなバイクなどもしっかりと描かれていて、やはり画力は高い。というかキャラに動きが出てるし、コマ割りも工夫されていて、かなりグレードが上がっている。また注釈に「この作品は千石撫子先生の描き文字でお送りします」(p.154)とあるように、フキダシのなかまで著者による手書きの文字が採用されている。

 それにしてもこのストーリーに自らを主人公として配置できる著者の、メンタルの強さには驚かされる。メアリー・スーもかくやと言わんばかりの図太さ、図々しさだが(隠したくなる気持ちもよく分かる)、こういう手段でリビドーを発散することができるのは素直に羨ましい。そう思ってみれば、なにも考えてないようなタイトルまで、ほのエロいような気がしてきてしまう。
 この作品、もちろん二話では終わってなくて、第三話は「アニメ『恋物語 第二巻』DVD&Blu-ray 特典ブックレットに収録!」とのこと。「物語シリーズ」のBDは一応全部買ってるので、続き買ったらまた感想書きます。

 ※フキダシからの引用は、改行を調整しています。


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