Tag河出書房新社 1/2

末広恭雄『魚の風土』

No image

 末広恭雄『魚の風土』河出書房新社 1985 河出文庫 毎月JAFから送られてくる動物が表紙の冊子に松任谷正隆のエッセイが載っている。主に自動車に関連するアレコレを書いたエッセイなのだが、数号前のネタが路上の怪談だった。いつもはふわっと目を通すだけだったが、思いがけないところで好みの記事を見つけて、なんか得した気分になった。 自分にとって魚釣り関連の本は、そんな思いがけない、いい話の穴場である。実家には魚...

  •  0
  •  0

ジブ・I・ミハエスク『夢』

No image

 ジブ・I・ミハエスク(Gib I Mihăescu)著, 住谷春也訳『夢』(“Visul” 沼野充義編『東欧怪談集』河出書房新社 1995 河出文庫 所収) 主人公の「カロンファル」は資産家である。世間では「ドクター」と呼ばれている。愛妻「ナタリア」も裕福な男爵の令嬢だったが、国境の向こうに置き去りになったまま行方が知れない。ドクターの心の拠り所は、たった一枚残された妻の写真である。彼はくる夜もくる夜も美しい妻の写真を眺め、ベロベ...

  •  0
  •  0

志村有弘『戦前のこわい話』

No image

  志村有弘編『戦前のこわい話 近代怪奇実話集』河出書房新社 2009 河出文庫 明治以降の実話本の中から7編を収録。各作品の属性はだいたい↓こんな感じで、「春吉と死霊」民話 (幽霊譚)「死馬の呪い」民話 (馬娘婚姻譚)「猫の祟り」民話 (怪談)「闇の人形師」猟奇事件「猟奇魔」猟奇事件「淫獣」猟奇事件「生肝殺人事件」猟奇事件 猟奇事件の方が多く、怪談集というより猟奇事件簿といった趣。怖い話と言っても色々だ。より面白...

  •  0
  •  0

A・ブラックウッド『空き家』

No image

 A・ブラックウッド(Algernon Blackwood)著, 伊藤欣二訳『空き家』("The Empty House" 由良君美編『イギリス怪談集』河出書房新社 1990 河出文庫 所収) 自分はこれまでに二度、町で噂のローカルな幽霊屋敷に行ったことがある。一度めは小学生のころ、友達に誘われて二人で隣町の空き家に行った。もちろん嫌々だ。 目当ての空き家は堤防のそばにある和風の立派な建物だった。玄関は道路に面しているので、道路とは反対側の庭に回...

  •  2
  •  0

H・R・ウェイクフィールド『目隠し遊び』

No image

 H・R・ウェイクフィールド(H.R.Wakefield)著, 南條竹則訳『目隠し遊び』("Blind Man's Buff" 由良君美編『イギリス怪談集』河出書房新社 1990 河出文庫 所収) 先日のブラム・ストーカー『判事の家』(←前の記事へのリンクです)と同じ『イギリス怪談集』より、短いながら非常に印象的な一編。これもまたホーンテッドハウスものだ。短い作品なのでストーリーはシンプルすぎるくらいシンプルで、田舎に大きな屋敷を買った主人公が、...

  •  0
  •  0

ブラム・ストーカー『判事の家』

No image

 ブラム・ストーカー(Abraham "Bram" Stoker)著, 由良君美訳『判事の家』("The Judge's House" 由良君美編『イギリス怪談集』河出書房新社 1990 河出文庫 所収)『吸血鬼ドラキュラ』の著者によるホーンテッドハウスもの。主人公の学生は一人で試験勉強をするためにぶらっと旅に出て、旅先で気に入った屋敷をまるまる借りて暮らしはじめるという贅沢三昧。ごく普通のことのように書いてあるけど、普通じゃないよね。使用人まで雇っ...

  •  0
  •  0