SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2018年 01月号 Vol.119

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2018年 01月号 Vol.119

 毎年恒例のコンぺの応募作品、受賞作品をずらっと並べた一冊。表紙の機体は金賞のハセガワ1/48「彩雲」。コンペのお題が「日本海軍機」ってことで、ハードなウェザリングとリベットが目立つ応募作の中にあって、落ち着いた仕上がりが目を引く作品。塗装の剥落などのウェザリングは機体の美しさを損なわないように控えめに、リベット表現も紙面上でよく見ると見える程度に施されている。繊細で美しい機体を作ることに傾注した素晴らしい作品だと思う。あとこの作品のページを眺めていて気付いたのは、各画像ごとで機体の色味が全然違っていて、まるで異なった作品のように見えること。おそらくライティングの違いと画像処理によるものと思われるのだが、こうなると実物の色味がどんな感じなのか気になってくる。
 受賞作品にはこの彩雲の他にもタミヤの1/48改造「月光11型前期生産型」、ラクーンモデル1/48「天雷」、フルスクラッチ(!!)1/48「八九式一号艦攻」など興味深い作品が選ぼれている。たまごひこーきも2作品取り上げられていて、日本海軍の重い雰囲気をやわらげている。

 この特集時のお約束で今回作例はごく少ないが、連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』のハセガワ1/72『ロッキード UP-3C オライオン』は凄かった。地味なのに凄かった。考えただけでめんどくさくなるような作業を嬉々として(多分)積み重ね、最大限キットを生かしつつ実機の魅力を表現している。シーリング材に見立てた細いプラ材を貼りこまれた筋彫りや、超デリケートな外板の凹ラインなど、「やってなくてもエエけど、やつてあるともっと嬉しい」とある通りの作品になっている。必見。カラー8ページのうち2ページが途中写真に当てられている。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「SA Convention 2017 テーマ“日本海軍機”」
「川西 N1K1-Ja 局地戦闘機 紫電11型甲」レベル 1/32
「中島 C6N1 艦上偵察機 彩雲」ハセガワ 1/48
「三菱 A6M5c 零式艦上戦闘機 52型丙」バンダイ 1/32
「三菱 A6M5 零式艦上戦闘機 52型」タミヤ 1/32
「中島 B5N2 九七式一号艦上攻撃機」ハセガワ 1/48 ※ジオラマ作品
「三菱 G3M3 九六式陸上攻撃機 23型」ハセガワ 1/72
「たまご式艦上攻撃機」ハセガワ ノンスケール「たまごひこーき 零戦」改造
「レッドブルたまごひこーき零戦」ハセガワ ノンスケール「たまごひこーき 零戦」改造
「SAコンベンション全応募作品」※応募総数135点、モノクロ記事

「いっぱい作るとエラいぞコン2017 結果発表!!」※応募総数135点、モノクロ記事

連載記事『パイロット姿のキミのフィギュアを作らせて 第1回』
『立花サキ』※3Dスキャンでパイロットのフィギュアを作る企画、モノクロ記事

特集「SA Convention 2017 テーマ“日本海軍機”」※続き
「三菱 A6M5 零式艦上戦闘機 52型」ハセガワ 1/48
「中島 J1N1-S 夜間戦闘機 月光11型前期生産型」タミヤ 1/48改造
「中島 J5N1 18試局地戦闘機 天雷」ラクーンモデル 1/48 ※ジオラマ作品
「二式双発単座戦闘機21型」ハセガワ 1/72改造
「三菱 B2M1 八九式一号艦上攻撃機」フルスクラッチ 1/48
「愛知 B7A2 艦上攻撃機 流星改」ハセガワ 1/48
「試作新型電波探知機搭載 中距離爆撃機」フルスクラッチ 1/35
「SAコンベンション入賞作品」

『スケビ的女の子とヒコーキ模型のすすめ。『女流飛行士マリア・マンテガッツァの冒険 第4巻』発売記念スペシャルコラボ』
「デハビランド DH9 アンビュランス」ローデン 1/48

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
『フルアクション 彗星12型』エフトイズ 1/72 ※モノクロ記事

連載記事『Alternative modeling garage Vol.17 フィギュア編 完成編』
『オリジナルフィギュア10体』フルスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

連載記事『飛ぶ理由 連載第37回』
『大日本帝国空中戦艦 大和(最終決戦仕様)』バンダイ 1/1000改造
『月読命』フルスクラッチビルド 1/1000 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『夢見る翼 連載第56回』
『ボーイング 777-300ER』ミニクラフト 1/144改造

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『ロッキード UP-3C オライオン “第51航空隊 2016”』ハセガワ 1/72

特集「SA Convention 2017 テーマ“日本海軍機” Exhibition」
『大日本帝国海軍 水上機母艦 秋津洲』アオシマ 1/700 ※水上機母艦の作例

『NOSE ART QUEEN Vol.59』近藤みやび



 次号の特集は久々の「ユンカース Ju87 スツーカ」!! これは嬉しい。


 

海上自衛隊 UP-3C オライオン 第51航空隊 2016」ハセガワ 1/72


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 11月号 Vol.118

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 11月号 Vol.118

 今回は一人の製作者にフォーカスした特集「林周一の世界」。いつもとは随分趣向が違ってる風だけど、内容はウェザリングの効いたかっこいいジェット機の写真集って感じになってる。特集の作例は下のリストの通り「F-4」「F-14」などの人気機種が4例。ハードなウェザリングを施された作例が紙面によく映えている。記事は1/32スケールの作例をじっくり見せる構成になっていて、他にマスキングゾル、塩マスクなどを用いた様々なウェザリングの技法が解説されている。AFVモデルを作る人にはお馴染みの技法かと思われるが、航空機のどの部分に適用できるかを説明してるのが本誌らしいところ。

 連載記事の『改造しちゃアカン リターンズ!』ではハセガワの1/48「震電」が取り上げられている。古いけど出来のいいキットを、なんと複座&夜戦化。イメージはDo335のとのことだが、大改造を施されて「震電」がおそろしくかっこよくなってる。自分は機上レーダーのアンテナを搭載した機体が大好きで、ついてるだけで何割り増しかでグッとくるのに、さらにこのキャノピーの処理。かっこええ。作例の他はいつものノリの記事と、見るからに大変そうな改造の過程が見開きで掲載されている。
 今回は第2特集として懐かしの『オネアミスの翼』の戦闘機が大きく取り上げられていて、見ての通りスケールモデルの作例が少くなってしまってるのが物足りなかったが、「オネアミス」の好きな人には嬉しい一冊になっていると思う。もちろんウェザリングの効いた戦闘機の好きな人にも。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集1「林周一の世界」
『グラマン F-14A トムキャット』トランペッター 1/32
『マクダネル ダグラス F/A-18D ホーネット』アカデミー 1/32
『パナヴィア トーネード GR.Mk.1』ドイツレベル 1/32
『マクダネル ダグラス F4-E ファントム』タミヤ 1/32

「SPECIAL ARTICLE」
『HondaJet』エブロ 1/48

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『九州飛行機 J7W1 震電 複座夜戦型』ハセガワ 1/48改造

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
「ボーイングコレクション」エフトイズ 1/500&1/144 ※モノクロ記事

連載記事『Alternative modeling garage Vol.16 フィギュア編 その4』
『オリジナルフィギュア6体』フルスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

連載記事『飛ぶ理由 連載第36回』
『大日本帝国超巨大空中戦艦 大日本列島号』フルスクラッチビルド 1/3170 ※小林誠によるオリジナルメカ

特集2「Schira-DOW 3rd 第3スチラドゥ」
『オネアミス王国 空軍戦闘機 第3スチラドゥ(単座型)』ピーエムオフィスエー(PLUM) 1/72
『オネアミス王国 空軍戦闘機 第3スチラドゥ(複座型)』ピーエムオフィスエー(PLUM) 1/72
「三者三様のモデラーが解釈する第3スチラドゥのカタチ。」
 『オネアミス王国 空軍戦闘機 第3スチラドゥ(単座型)』ピーエムオフィスエー(PLUM) 1/72改造 ※作例は三例
『オネアミス王国 水軍ジェット戦闘機』フルスクラッチビルド 1/32

『NOSE ART QUEEN Vol.58』lope



 次号の特集は「SA Convention 2017」。お題は「日本海軍機」とのこと。


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 09月号 Vol.117

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 09月号 Vol.117

 何回めかの零戦特集号。今回は新旧の1/32キット限定の特集で、作例はハセガワの新旧「五二型丙」、タミヤの「五二型」(ジオラマ作品)の3例のみ。作例の数としては少々寂しいけれど「HOW TO BUILD」とあるだけに、お題のハセガワ新キットの製作過程をじっくり見せる、初心者や今まさにこのキットに取り掛かろうって人向けの構成になっている。一日目の胴体内部から始まって、三日目で完成(はやっ! ! )。途中写真はカラー4ページ。
 ハセガワ旧キットは連載記事の『改造しちゃアカン リターンズ!』で取り上げられていて、こちらはプラ板を駆使した途中写真と味わい深いイラストで製作上のホイントが示されている。このキット、以前書いたように海軍機しか買ってくれない祖父に買ってもらったことのある思い出深いキットだ。当時(小学生の頃)はブリスターに入ったメタルパーツが付属していて、高級感たっぷりだった反面、手の着けようがなかったことを思い出す。作例はコクピットの自作、外板の凸凹(リベットラインのうねり)の再現など、全体に手が入った凄みのある仕上がりで、完成品の画像が多いのもよかった。

 今回、特集記事の作例は少なかったが、全面にアルミのテープを貼られたハセガワ1/48改造「NF-104A」や、ハセガワ1/32「雷電」などかっこいい、見応えのある作例が多かった。特に鮮やかな緑で塗られた雷電が印象的だった。この有名な352-20号機、自分も1/72で作ったことがあるんだけど、途中まではまずまず感じよく出来てきてたのに、イナズマのデカールを貼った途端に俄然オモチャっぽくなってしまった。で、実機写真を見てみたら、実機もそんな感じだったという……。作例は細部の繊細な工作もさることながら、このイナズマのマーキングと、機体の緑、日の丸の赤のバランスが絶妙で、実機よりもリアルでスマートな感じに仕上げられている。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「1/32 ZERO」
『三菱 A6M5c 零式艦上戦闘機 五二型丙』ハセガワ 1/32

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『三菱 A6M5c 零式艦上戦闘機 五二型丙』ハセガワ 1/32 ※旧キット

『三菱 A6M5 零式艦上戦闘機 五二型』タミヤ 1/32 ※ジオラマ作品

『Red Bull Air Race Team Yoshi Muroya Commemorative Aircraft Model 2017Ver.』グッドスマイルカンパニー ノンスケール ※塗装済み完成品改造

連載記事『夢見る翼 NO.55』
『ダグラス DC-3』エッシー 1/72

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
「日本海軍 艦上攻撃機 流星」エフトイズ(ウイングキットコレクション) 1/144 ※モノクロ記事

連載記事『Alternative modeling garage Vol.15 小物製作編 その1』
『椅子&テーブルetc』セミスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

連載記事『飛ぶ理由 連載第35回』
『大日本帝国特務艦エピメテウス』フルスクラッチビルド 1/1000 ※小林誠によるオリジナルメカ

『ロッキード NF-104A』ハセガワ「F-104J」+モデルアート製コンバージョンキット 1/48

『三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 二一型』ハセガワ 1/32

『川西 H8K2 二式大型飛行艇 一二型』ハセガワ 1/72

『NOSE ART QUEEN Vol.57』森園れん



 次号の特集は「林周一の世界」。

 

日本海軍 三菱 A6M5c 零式艦上戦闘機 52型 丙」ハセガワ 1/32


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 07月号 Vol.116

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 07月号 Vol.116

 明日は超久々に有給をとることになってしまった。特に予定はないのだが、とりあえずありがたい。まだ前期のアニメも見終わってないし、最近、寝る前の少しの時間でじわじわ作ってたMS406を大幅に進めるチャンスだ。何かの弾みで塗装まで行けるかもしれない。カラーやデカールは問題なく揃ってるはす。あとフォッカーD.Ⅶにスキーをつけたい。あとアルバトロスD.Ⅲも……って感じで、色々考えるとワクワクしてくるが、寝て過ごしそうな気がものすごくする。

 今回の特集は前号に続いてかっこいいジェット機がドカドカ登場する「AGGRESSOR SQUADRON アグレッサー部隊の戦闘機」。作例は空自の機体を筆頭に、各国のアグレッサー機が1/32〜1/72スケールで12例(連載記事のA-4E含)と、かなり充実した特集になっている。表紙のドかっこいい機体は空自のF-15DJ。タミヤ1/32のF-15J機首をF-15Eの機首にすげ替えて、複座のDJ型を製作している(32のイーグルが2機必要)。破綻のない工作もさることながら、特に素晴らしいのは地味派手に塗られた塗装で、水性塗料の白黒とその隙間に見える退色した本来の迷彩とのくたびれ具合の差が絶妙。p12〜p13の特撮?写真は実機みたいに見える。自分はどちらかというと小さめの機体が好みなのだが、このF-15はかっこよかった。やっぱアグレッサーいいな。

 で、その「小さめの機体」のアグレッサーについて。先月号から謎の猛プッシュが続くF5ファミリーから、今月号はF-5EとT38-Aが5例チョイスされている。そのうち3例がAFVクラブの1/48キットだ。全面に打たれたリベットがちょっと……って人がいるかもしれないが、実機のライセンス生産を行なっていた台湾製のキットだけに出来は良好。発売当時は各誌で取り上げられていた。今回は作例の画像とキャプションって感じのシンプル構成だが、5例で3ページというのはかなり寂しい。おかげで複数の作例が小さい写真一枚のみの掲載、なんてことになってしまった。残念。
 それからもう一例、表紙のF-15DJに負けず劣らずのインパクトだったのが、キネティックの1/48「クフィール」。一応民間機ってことで、驚きの全面グロス仕上げ。しかもミニカー的じゃない、いい艶加減。もともと好きな機体だったのだけど、砂埃にまみれてるイメージが強くて、これほどピカピカの塗装が似合うとは思わなかった。
 2号続けてのジェット機特集だったが、切り口も違うし、好きな機体もたくさん載ってて満足度は高かった。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「AGGRESSOR SQUADRON」
『マクダネル・ダグラス F-15DJ イーグル』タミヤ 1/32「F-15J」改造
『三菱 T-2』プラッツ 1/72
『ジェネラル・ダイナミクス F-16N』タミヤ 1/48
『マクダネル・ダグラス F/A-18C ホーネット』ハセガワ 1/48

「映画もおしえて! ギャル子ちゃんフィギュア」MODELKASTEN 1/20 ※レジンキャストキットの彩色見本、発売告知

連載記事『夢見る翼 NO.54』
『ボーイング B737-800』ドイツレベル 1/144

連載記事『飛ぶ理由 連載第34回』
『空中大戦艦大和、2199年試製コスモリバース試験航行仕様』フルスクラッチビルド 1/1100 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『イラストで見る末期的兵器総覧 〜航空機編〜 アナタノ知ラナイ兵器』
「川崎 キ61 三式戦闘機「飛燕」その3」 ※モノクロ記事

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
「IDF クフィルC2+C7」ドラゴン 1/144 ※モノクロ記事

連載記事『Alternative modeling garage Vol.14 フィギュア編 その3』
『車の座席に座るフィギュア』セミスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

特集「AGGRESSOR SQUADRON」
「アグレッサー機としてのバリエーションの多さはNo.1のF-5をコレクションする楽しみ方。」
 『ノースロップ F-5F タイガーⅡ』AFVクラブ 1/48
 『ノースロップ F-5E タイガーⅡ』AFVクラブ 1/48
 『ノースロップ F-5E タイガーⅡ』AFVクラブ 1/48
 『ノースロップ F-5E タイガーⅡ』モノグラム 1/48
 『ノースロップ T-38A タロン』ウルフパック 1/48

『IAI F-21A クフィール』キネティック 1/48
『ダグラス TA-4J スカイホーク』ハセガワ 1/48

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『ダグラス A-4E スカイホーク』ハセガワ 1/32改造

特集「AGGRESSOR SQUADRON」
『グラマン F-14A トムキャット』タミヤ 1/48

『NOSE ART QUEEN Vol.56』宮河マヤ



 次号の特集は「日本海軍機をつくる。」
 
イスラエル空軍 クフィール C2/C7」キネティック 1/48


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 05月号 Vol.115

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 05月号 Vol.115

 今回の特集は「ARIAF イラン空軍」。前号の「飛燕」もよかったけど、今回の特集は作例数も多く非常に充実している。自分がイラク空軍について知ってることといえば、F-5とそのパチ……いや、特殊な改造機がかっこいいこと、東西の航空機をごちゃまぜに使ってること。あとF-16を買ったらしいことをニュースで見た。……という程度だったので、連載記事などを除いてギッチギチにイラク空軍一色の今回の特集はとても興味深く、新鮮だった。
 改めてイラク空軍機のラインナップを見てみると、上記のF-5の改造機をはじめ、表紙のF-14、MiG-21のクローンFT-7などなど、かっこよさで選んでるんじゃないかって機体ばっか並んでる。特集のリードに「まるでフィンランド空軍と『エ●ア88』を混ぜ合わせたよう」とある通りのごちゃまぜぶりだった。しかも長期間にわたってコツコツちまちま手を入れられ、ニコイチサンコイチ当たり前って感じの歴戦の機体が多くて、細かいところがよくわからないらしい。今回、製作記事、解説記事のあちこちにその「よくわからない感じ」が滲み出していて面白かった。

 上記の状況を反映して、作例は使い込んだ雰囲気の機体が多かった。表紙の爽やかな水色で塗られたF-14も、機体全面にわたってデリケートなウェザリングが施されている。以前は途中写真がない、製作記事がキャプション程度で寂しいと、グズグズ書いてたけど、ここ最近その辺りが解説されるようになった。この作例の製作記事も数ページかけて塗装の工程を追っている。
 で、問題のF-5の改造機はクリーンな仕上げの1/72スケールが3例、1/32スケール1例。当然キットは出てないので、イタレリ(1/72)、ハセガワ(1/32)製のF-5をベースに改造されている。単に尾翼が増えただけに見えるけど、あちこち変更があるらしくお手軽改造ってわけにはいかないようだ。ハセガワのF-5はかなり古いキットだけに、ディティールアップから一苦労って感じ。それでも作例の出来栄えは素晴らしく、少々くたびれた機体が見事に表現されている。大迫力。この他にもハセガワ1/72「ミラージュ」、トランペッター1/48「MiG-21UB」改造の『FT-7』など、好きな機体がいくつも載っててよかった。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「ARIAF イラン空軍」
『グラマン F-14A トムキャット』タミヤ 1/48
『ミヤコン・グレビッチ MiG-29A ファルクラム 9.12』トランペッター 1/72
『グラマン F-14AM トムキャット』タミヤ 1/32

「わかりそうでわかりにくいイラン空軍の現状とは?」※モノクロ記事。下記の作例を掲載
 「ロッキード P-3F オライオン」トミーテック 1/144「P-3Cオライオン」改造
 「イリューシンⅡ-76MD アドナン1」トランペッター 1/144「イリューシン A-50 メインステイ」改造
 「ロッキード C-130E ハーキュリーズ」ハセガワ 1/200「C-130H ハーキュリーズ」改造
 「ボーイング KC747」ハセガワ 1/200「B747」改造

連載記事『Alternative modeling garage Vol.13 フィギュア編 その2』
『バイカー フィギュア』セミスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

特集「ARIAF イラン空軍」
『アザラフシュ』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造
『サエゲ』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造
『サエゲ2』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『サエゲ』ハセガワ 1/32「F-5E タイガーⅡ」改造

連載記事『飛ぶ理由 連載第33回』
『火星独立軍最終戦闘機コスモワン』フルスクラッチビルド 1/72 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『夢見る翼 NO.53』
『マクドネル・ダグラス MD-11』ハセガワ 1/200

特集「ARIAF イラン空軍」
『マクダネルダグラス F-4E ファントムⅡ』ハセガワ 1/32

「もしもあの機体がイラン空軍だったら?」※下記の作例を掲載
 「フェアチャイルド・リパブリック A-10A サンダーボルトⅡ」ハセガワ 1/72
 「ダグラス A-4E/F スカイホーク」ハセガワ 1/72
 「ロッキード TF-104G スターファイター」ハセガワ 1/72
 「ノースロップ F-20 タイガーシャーク」ハセガワ 1/72

『スホーイ Su-25K フロッグフッド』ズベズダ 1/72
『F-313 ガヘル』FOX ONE 1/144 ※レジンキャストキット
『FT-7』トランペッター 1/48「MiG-21UB」改造
『ダッソー ミラージュ F1BQ』ハセガワ 1/72「ミラージュF.1C」改造

『NOSE ART QUEEN Vol.55 Flight Attendant Special』坂本くるみ 佐野真彩 近藤みやび



 次号の特集は「AGGRESSOR SQUADRON」。アグレッサー部隊の特集だ。
 ところで先週、電車の中でこの雑誌をペラペラ眺めてたら、いつの間にか隣に座ったおっさんがめっちゃ覗き込んでいた。寝てるのかと思ったらガン見。

 
グラマン F-14A トムキャット」タミヤ 1/48


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 03月号 Vol.114

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 03月号 Vol.114

 祖父は戦時中、ジャワ島で飛行機の整備をしていた。海軍だったことが関係あるのかどうかわからないが、陸軍の戦闘機のプラモを作って見せても全然気に入らないらしく、ふーんって感じだった(なぜかハセガワの1/72「隼」を見せたときのリアクションだけは微妙に良かった)。祖父にとって戦闘機といえば「零戦」一択、「あれは綺麗な飛行機だった」と言ってたのを何度か聞いた覚えがある。当然ごくたまーに買ってくれるプラモも零戦。見るからに作れそうにない1/32メタルパーツ入りとか、そんなのを買ってもらっていた。メタルパーツとかいらないから、せっかくの1/32なら「スピットファイア」が欲しかった。そんな祖父がジャワ島で整備してた飛行機は「九七式二号艦攻」(←固定脚)という結構レアな機体で、当時はプラモにもなってなかったのだが。

 小学生から見ても陸軍機が華やかに見えるのは、ひとえに今回の特集の機体「飛燕」によるところが大きいと思う。マーキングもハデハデありハゲハゲありとバラエティに富んでるし、何よりスマートな機首の形状が異彩を放っている。今見ると錚々たる空冷の旧軍機の中にあって、なんとなーく居心地悪そうに見えなくもないのだが、実にわかりやすくかっこいい。
 というわけで、タミヤ1/48、アオシマ1/72と、最近国産の新キットが続々と発売されている「飛燕」の特集号である。前号の感想でタミヤの1/48メインって書いたけど、1/32〜1/72の新旧キットをチョイスした感じのいい特集になっている。下のリストの通り作例数はごく少ないが、物足りなさは全く感じなかった。完成度の高い各作例をじっくり見せる構成になっている。なかでも『改造しちゃアカン リターンズ!』のレベル1/32の飛燕は、繊細な工作と凄みのあるハゲハゲ塗装ですごいインパクトだった。このレベルの飛燕、実物は中古ショップの棚でしか見たことなかったんだけど、すごい出来のキットだ。あといつもこの雑誌は途中写真が少なくて寂しい的なことをグズグズ書いているが、今回はタミヤのキットをネタに途中写真たっぷり。1/48スケールでⅠ型丁の4面図も収録されている。

 特集以外の記事では唐突に載ってたハセガワ1/32の疾風がすごかった。リベットラインの凹が徹底的に表現されていて、外板がめっちゃ薄く感じられる。まさに実機はこんな感じ! って感じの説得力だった。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「飛燕」
『川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丁』タミヤ 1/48

連載記事『Alternative modeling garage Vol.12 フィギュア編 その1』
『バイカー フィギュア』セミスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丁』レベル 1/32

連載記事『飛ぶ理由 連載第32回』
『大日本帝国前衛武装艦 アンドロメダ AAA-1』フルスクラッチビルド 1/1000 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『ちっちゃいことは、いいことだ!』
『He162A サラマンダー』ブレンガン 1/144 ※モノクロ記事

特集「飛燕」
『川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丙』ハセガワ 1/32
『川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 Ⅱ型改 涙滴風防』アオシマ 1/72
『川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丁』アオシマ 1/72

『中島 キ84 四式戦闘機 疾風』ハセガワ 1/32

連載記事『夢見る翼 NO.52』
『バニラエア エアバス A320』ハセガワ 1/200

『NOSE ART QUEEN Vol.54 Flight Attendant Special』坂本くるみ 佐野真彩 近藤みやび



 今回の中身とは関係無いけど、裏表紙のハセガワ1/72「二式大型飛行艇」が素晴らしくいい感じ。あとモデルカステンからギャル子ちゃんが出るらしい。次号の特集は「イラン空軍」。


日本陸軍 川崎 三式戦闘機 飛燕 Ⅰ型丁」タミヤ 1/48


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