読書メモ(怪奇系多め/ネタバレあり)

感想文、雑記。ネタバレあります。

『三大怪獣 地球最大の決戦』

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『三大怪獣 地球最大の決戦』

 流星の降る冬の夜、黒部ダム近郊の山中に巨大な隕石が落ちた。それと同じ頃、日本に向かうセルジナ公国の専用機が爆破される。搭乗していたのは「サルノ王女」。彼女を狙った暗殺である。ところがしばらくすると王女そっくりの自称「金星人」が東京に現れ、「ラドン」「ゴジラ」の出現と地球の危機の予言をはじめた。マスコミに登場したことから、再びセルジナの殺し屋集団から命を狙われる金星人。幸いにも同行していたインファント島の「小美人」の機転と、刑事の「進藤」の働きで事なきを得る。やがて予言の通りにラドンとゴジラが復活。黒部ダムの隕石からは最強の宇宙怪獣「キングギドラ」が出現する。

 画面映えする特撮が盛り沢山の本作、なかでも溜めにタメて登場するキングギドラの暴れっぷりは爽快だった。なにかと取り上げられることの多い鳥居越しのキングギドラをはじめ、爆炎が空中で形を成していく初登場のシーンや、逃げ惑う商店街の人々の遠景にキングギドラが蝶々みたいにヒラヒラ飛んでるところなど、印象に残る場面が多い。
 またキングギドラ以外の三大怪獣の見せ場もしっかり用意されている。ゴジラとラドンのじゃれあいや、ナンセンスなモスラの説得シーンも、シリアス風味の本編とは決定的にそぐわないけれど、そこだけ切り取ればわちゃわちゃしてて、NHKの人形劇でも見てるような楽しさがある。

 本作が初登場となるキングギドラには単体の主演作がなく、最初から仇役として作られたことから、どうしてもキャラクターのバックグラウンドが薄く感じられる(金星大破壊のシーンが挿入されてたら印象は異なっていたと思う)。その分、見た目に全振り。どこをとっても完璧なデザイン&造形で、電子音のような鳴き声や、三つ首に合わせて乱舞する光線もドンピシャで隙がない。インパクトのある体色はもともと極彩色(青色に塗られたスチール写真がある)に塗られていたところ、スタッフの「金星の怪獣だから金色かと思ってたわー」的な発言によって土壇場で塗り替えられたという。おかげでキメラ型怪獣の極致とも言える姿が完成したのだから面白い。

 そしてキングギドラと並ぶ本作の二枚看板のもう片方が、若林映子が演じる金星人ことサルノ王女である。昭和ゴジラの本編に登場する個性豊かな人物群にあって、トップクラスで印象的なキャラクターだ。トヨタ2000GTを乗り回すボンドガールもいいけれど、やはり本作の王女様&金星人は素晴らしい。「哀れな男」の着衣を着込み、聴衆を前に電波なセリフを垂れ流す王女様。今の目で見ても相当ハイレベルなギャップキャラである。見るからにサイズの合ってないハンチングを、ちょっと斜めにかぶっているのがいい。聴衆から散々下品にヤジられて戸惑うシーンは、もっと別のアプローチはなかったのか金星人……と思う反面、無性にグッとくる名シーンだ。

 本編には金星人関連の他にも、見ててほっこりするいいシーンがある。主人公兄妹と母親がコタツでまったりTVを鑑賞しているシーンがそれで、兄妹の雑な距離感がナイス。このときのTVでは公開バラエティ番組がやっていて、インファント島の小美人が普通に出演している。小美人が「世紀の神秘」でなかったり、UFOを信じない人がいる反面、巨大生物が当たり前に存在してたりと、異世界の日本(地球)って感じが強い。
 そんな感じで見どころの多い本作だが、『ローマの休日』(1954)から影響を受けたというストーリーは、少々窮屈で奔放さに欠けているように感じる。金星人が主人公たちと合流して以降は、殊更その傾向が強いように思う。軍が全然活躍しないのも物足りない。それでも繰り返し見て飽きないのは、金星人とキングギドラの魅力によるところが大きい。キングギドラかっこいいし、金星人はほんと綺麗。



『三大怪獣 地球最大の決戦』
 1964 日本
 監督:本多猪四郎
 製作:田中友幸
 出演:夏木陽介/星由里子/小泉博/ザ・ピーナッツ/若林映子
 上映時間:93分

MODEL Art (モデルアート) 2022年 06月号 No.1086

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 MODEL Art (モデルアート) 2022年 06月号 No.1086

 今月号の特集は「ブラック表現を極める」。いつものマテリアル紹介系の特集かと思いきや、しっかりと作例が伴った好特集だった。作例は6例。夜戦に黒特集定番のロータスJPS、変わり種として「松本城」なんてのも含まれている。言われてみれば確かに日本の城郭には白と黒のイメージがある。「松本城」は童友社1/350の古めのキットだが、作例はきっちりと組まれた端正な仕上がり。石垣の表現がとくに素晴らしい。ズベズダの新製品「ハリケーン Mk.ⅡC」は黒く塗られて特集で取り上げられている。1/72のスナップキットである。ハリケーンは好きな機体なので各社のキットを持っているが、このズベズダのキットは未入手。誌面で見る限り多少ふっくらとしてる?
 今回の特集でおおっ!と思ったのは「黒い流し込み接着剤」で、これもの凄く便利そう。キャノピーなんかの透明パーツにも使えそうだし、染み上がりがないらしいのもグー。

 NEW KIT REVIEWでは「ポルシェ911」や1/72の「P-51」など好きなアイテムが取り上げられているのがよかった。中でもとくに目を引いたのは、ミニアートの1/35『Tempo E400 荷台付き三輪トラック』の作例。全く見ず知らずの車輌なんだけど、作例はミリタリー風味のボックスアートからかけ離れた穏やかなジオラマで、キャビンの赤色とカラフルな花々がモノトーンのジオラマによく映えている。キットにはグリルなどを再現するためのエッチングパーツが付属している。
 連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ』ではAMTの『フォード クーリエ ミニバン1978』(マツダ ブシロード北米輸出仕様)が取り上げられ、バンとピックアップのスイッチ化の改造が施されている。いかにも旧車って感じのヨモギ色?のボディカラーが良かった。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

短期連載『チョートクの大艦建造記 第1回』
『日本海軍戦艦 大和』モノクローム 1/200

特集「ブラック表現を極める」
『SR-71 ブラックバード(A型) “ラストミッション”』ハセガワ 1/72
『F-82F/G ツインマスタング』モデルズビット 1/48
『ホーカーハリケーン Mk.ⅡC』ズベズダ 1/72 ※作例は2例
■『日本の名城プラモデル スタンダード版 松本城』童友社 1/350
『ロータス79 “1978 ドイツGP ディティールアップバージョン”』ハセガワ 1/20
『LBワークス ランボルギーニ アヴェンタドール Ver.1』アオシマ 1/24 ※作例は2例

連載記事『METHOD OF JET-MODELING Vol.31 MISSION1 Introduction 実機とキットを確認』
『SR-71 ブラックバード』ドイツレベル 1/48

連載記事『模型彩色研究室 STUDY01』
『チャンスヴォート F4U-1/2 バードケージ コルセア』タミヤ 1/48

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.78』
『ドイツ海軍 軽巡洋艦 ケーニッヒスベルク』フライホーク 1/700

連載記事『秋葉さんの3D模型講座 Vol.16』

連載記事『モデリングJASDF 314回』
「救難ヘリコプター UH-60Jの塗装とマーキング その2」

NEW KIT REVIEW
『P-51B/C マスタング「エキスパートセット」』アルマホビー 1/72 ※P-51Cの作例も掲載
『Tempo E400 荷台付き三輪トラック』ミニアート 1/35 ※ジオラマ作品
『UH-1Y ヴェノム 米海兵隊 汎用ヘリコプター』ドリームモデル 1/72
『ニッサン パルサー(RNN14) GTI-R』ハセガワ 1/24
『ポルシェ911 Gクーペ』ドイツレベル 1/24
『M114A1 装甲偵察車』タコム 1/35
『OV-1A/JOV-1A モホーク』クリアープロップ 1/72

情報「ジオラマ粘土 Corkee[コルッキー]」

連載記事『World Modelers News No.59 ヴァシリス・トリアンタフィロウ氏にインタビュー』

連載記事『ナナニイスポットライト 第6回』
『F9F-2 パンサー』ハセガワ 1/72

連載記事『チョートクの得する情報回覧板 2022年6月版』

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第94回』
■『科学忍者隊ガッチャマンG メカセット』アカデミー ノンスケール

連載記事『日本機大図鑑 連載第205回』
「九八式陸上偵察機計器板」

連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 第25回』
「W.W.Ⅱ ドイツ軍のワイヤーカッター」

連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第42回』
『フォード クーリエ ミニバン1978』AMT 1/25改造

 第29回キヤホビー戦車模型コンテスト



 次号の特集は「ミッドウェー海戦の真実 (仮題)」。



『フォード クーリエ ミニバン1978』AMT 1/25

MODEL Art (モデルアート) 2022年 05月号 No.1084

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 MODEL Art (モデルアート) 2022年 05月号 No.1084

 今月号の特集は「フレンチデルタの誘惑 ミラージュ戦闘機を味わう」と「春の水性塗料まつり」の2本。「春の〜」の方はいつもの特集の省エネ版といった感じなのだが、「ミラージュ~」の方は昨年のファントム特集以来の特定の機種の特集だ。表紙がプラモ雑誌ぽいのが嬉しい。特集記事は各型の解説と作例が5例。
 作例の数自体はまずまずの数なのだが、5例のうち3例が2000シリーズと偏りがある。そんな中で一際目を引いたのがハセガワ1/72「ミラージュF.1C」の作例だった。凸モールドのパネルラインを全て彫りなおし、各部をディティールアップ、3Dプリントパーツが組み込み込まれている。お馴染みのキットには見えない仕上がりで、1/48キットかと思った。シャープで実にかっこよかった。
 各作例記事はレイアウトが少々見辛いものの、過不足のない途中写真と記事でポイントを抑えたものとなっている。せっかくなのでV型あたりも並べて欲しかった。

 NEW KIT REVIEWは陸海空のアイテムが一通り取り上げられているが、特に戦車が目についた。タミヤの1/35「KV-2」の記事は塗装を中心とした作例記事のほか、新旧のキットを取り上げて比較している。自分はどっちのキットも作ったことはないが、誌面で見る限り旧キットは若干腰高に見える。少し前に映画を見た勢いで「KV-1」のキットは購入しているので、この機会に「KV-2」も欲しいところだが「KV-1」が全く手付かずの状態なので悩む。
 連載記事の『METHOD OF JET-MODELING』ではトランペッターの1/72「Tu-22K ブラインダーB」が完成している。とにかくかっこいい機体で、作例も変化に富んだシルバーの塗装が美しく、機体のデカさを想像させる仕上がり。個人的にあまり印象の良くないトランペッター製のキットだが、この作例を見てるとふらっと買ってしまいそうになる。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.77』
『アメリカ海軍 原子力巡洋艦 アーカンソー』サイバーホビー 1/700

特集Ⅰ「フレンチデルタの誘惑 ミラージュ戦闘機を味わう」
『ミラージュⅢC』ホビーボス 1/48 ※カラーバリエーションの作例も掲載
「ミラージュ2000C」モデルズビット 1/72 ※再掲
「ミラージュⅢCJ」
『ミラージュF.1C』ハセガワ 1/72
『ミラージュ2000N』キネティック 1/48
『ミラージュ2000D』キネティック 1/48

特集Ⅱ「春の水性塗料まつり」
『センチュリオン 主力戦車 Mk.5/Mk.5/1』ルビコンモデル 1/56
『中島 キ84 四式戦闘機 疾風 “飛行第73戦隊”』ハセガワ 1/48

連載記事『チョートクの得する情報回覧板 2022年5月版 ハセガワ プラモデル用ニッパー【極薄片刃ストレート】』

連載記事『秋葉さんの3D模型講座 Vol.15 3D模型製作最前線 ワンフェス&NSSレポート』

連載記事『World Modelers News No.58 林大維氏にインタビュー』

連載記事『モデリングJASDF 313回』
「救難ヘリコプター UH-60Jの塗装とマーキング」

NEW KIT REVIEW
『ソビエト重戦車 KV-2』タミヤ 1/35
『ソビエト重戦車 KV-Ⅱギガント』タミヤ 1/35 ※旧キット
『ダグラスC133A w/PGM-17 Thor IRBM』ローデン 1/144
『トヨタGR 86』タミヤ 1/24 ※旧キットの比較画像あり
『SUBARU BRZ(ZD8)』
「CT125 ハンターカブ」フジミ 1/12 ※スナップキットの紹介記事
『イギリス主力戦車 チーフテンMk.10』モンモデル 1/35
『ドイツ海軍巡洋戦艦シャルンホルスト』トランペッター 1/700
『アルファジェットA型 ドイツ空軍』KPモデル 1/72

連載記事『METHOD OF JET-MODELING Vol.30 MISSION7 The Final』
『ソビエト軍 Tu-22K ブラインダーB』トランペッター 1/72 ※完成

連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第41回』
『ニッサン2000GT-E-S ’79』アオシマ 1/24改造

連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 第24回』
「W.W.Ⅱ ドイツ軍の汎用機関銃 MG34とMG42 その12」

連載記事『日本機大図鑑 連載第204回』
「九八式陸上偵察機一二型 (2)」

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第93回』
■『ナイトライダー ナイト2000 K.I.T.T. SPM』ハセガワ 1/72

連載記事『ナナニイスポットライト 第5回』
『メッサーシュミット Me410 A-1 「エーデルヴァイス」/A-3「アウフクレーラー」』ファインモールド 1/72



 次号の特集は「ブラック表現を極める (仮題)」。



ソビエト軍 Tu-22K ブラインダーB」トランペッター 1/72

MODEL Art (モデルアート) 2022年 04月号 No.1082

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 MODEL Art (モデルアート) 2022年 04月号 No.1082

 今月号の特集は「「ちょっと待った! その下地、大丈夫!?」。塗装前のプラスチックの表面仕上げについての特集だが、分かりやす過ぎるほど分かりやすかった先月号の「切る」特集に比べると、タイトルから受ける印象は少々曖昧で、内容もかなり雑然としている。ツール紹介の特集なのか、テクニックの特集なのか、どちらかに軸を定めるべきところを、どっちつかずのままになってしまっている。今回の特集では表面処理のためのツールの紹介から入っているが、ここはまずプラスチックの表面の状態と問題点、面出しとその必要性について〜、あたりから順に展開した方が分かりやすかったと思う。
 特集の作例は飛行機2例にカーモデル1例(作例は2例)、各記事の解説は分かりやすく、前号の作例に続いて特集のためのサンプル的なお手軽作例でないのが良かった。この方針は大歓迎だ。

 NEW KIT REVIEWではファン待望のアオシマ1/24「トヨタ2000GT 後期型」が早速取り上げられている。トヨタ2000GTといえば前期型ってイメージだけど、よりエレガントになった後期型もかっこいい。作例はぬるっとしたグランプリホワイトで美しく仕上げられ、細部に純正の別売ディティールアップパーツが用いられている。車高の下げ方について言及されているのが有難い。誌面で見る限り、キットは実車の雰囲気をうまく表現しているし、細部も抜かりないようだ。購入予定。
 今月は飛行機のキットが4例取り上げられているが、なかでも興味深かったのは超精密な艦船のキットで知られるメーカー、フライホークの1/72「ドーントレス」。メーカー初のエアモデルということだが、とても1/72には見えない精密感はさすが。近所にフライホークのキットは売ってないけれど、実物を是非見てみたい。作例のドーントレスはややくたびれた感じに美しく仕上げられているが、もう少し大きめの画像で完成写真が見たかった。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.76』
『海上自衛隊 輸送艦 LST-4002 しもきた』タミヤ 1/700

特集「ちょっと待った! その下地、大丈夫!?」
『カナディア セイバー F.4』エアフィックス 1/48
『ジェネラル・アヴィエーション Ga-43 [日本]』ソヴァーM 1/72
『トヨタ MR2(AW11) 後期型 G-リミテッド スーパーチャージャー (Tバールーフ)』ハセガワ 1/24 ※作例は2例

連載記事『チョートクの得する情報回覧板 2022年4月版 GSIクレオス Mr.グルー・アプリケーター』

連載記事『モデリングJASDF 312回』
「多用途支援機 U-4の塗装とマーキング」

連載記事『World Modelers News No.57 ライフカラー(LIFECOLOR)社にインタビュー』

NEW KIT REVIEW
『ダグラス SBD-3 ドーントレス』フライホーク 1/72
『MiG-31 フォックスハウンド』エイチエムエー 1/144
『トヨタMF10 2000GT ’69』アオシマ 1/24 ※ハセガワ「前期型」との比較記事あり
『ツェッペリンP級 飛行船』タコム 1/350
『0V-10A ブロンコ』ICM 1/48
『Ⅲ号突撃砲G型』モノクローム 1/16
『アメリカ駆逐戦車 M18ヘルキャット』タミヤ 1/35 ※ジオラマ作品

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第92回』
■『超時空要塞マクロス リガード(標準量産型)』ハセガワ 1/72

連載記事『ナナニイスポットライト 第4回』
『AH-1S コブラ チョッパー “陸上自衛隊”』ハセガワ 1/72

連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第40回』
『ランチア 037ラリー』ハセガワ 1/24改造

連載記事『METHOD OF JET-MODELING Vol.29 MISSION5 機体を塗装する』
『ソビエト軍 Tu-22K ブラインダーB』トランペッター 1/72

連載記事『日本機大図鑑 連載第203回』
「九八式陸上偵察機一二型」

連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 第23回』
「W.W.Ⅱ ドイツ軍の汎用機関銃 MG34とMG42 その11」

連載記事『秋葉さんの3D模型講座 Vol.14』

ハセガワ80周年プラモデルコンテスト



 次号の特集は「幻惑の戦闘機 ミラージュ&春の塗料紹介 (仮題)」。




トヨタMF10 2000GT ’69」アオシマ 1/24

MODEL Art (モデルアート) 2022年 03月号 No.1080

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 MODEL Art (モデルアート) 2022年 03月号 No.1080

 先月、先々月号とは打って変わって、通常営業に戻った今月号の特集は「模型作りの始まりは「切る」から」。表紙を一見してものすごく分かる通り、カッターナイフの特集である。プラモ作るなら最初はまずニッパーからって気もするが、今回はカッターを中心にした切り出し用の刃物の特集になっている。
 カッターといっても様々で、折る刃式のカッター、デザインナイフ、サークルカッター、パイプカッターなどなど、紹介されるツールは多岐にわたっている。また関連として切断作業に用いる定規やカッティングマットも紹介されている。エッチングパーツをタイルの上で切り出してる自分としては、マットの記事は地味ながら大いに参考になった。
 作例は3例と少ないが、特集のためのサンプル的なお手軽作例ではなく、特集を踏まえつつもしっかりと手の入った作例らしい作例なのが良かった。特にタミヤの1/35「Ⅲ突」の記事は細かなディティールアップから仕上げのウェザリングまでが詳細に解説された充実した記事だった。またタミヤの1/24「セリカ」のコンバーチブル化の作例は、単に屋根を切り飛ばすだけに止まらない大改造で、なんとなく懐かしさを覚える記事だった。大ごとになっているにもかかわらず、完成した作例は綺麗にまとまっていて、苦労を感じさせない仕上がり。自分はタミヤのアルファGTVを後期型にしたくて、ボディを眺めて早何年って感じなんだけど、今回のセリカを見てにわかにやってみたくなった。資料には事欠かないし、内装に手をつけないなら、セリカほどは難しくはないはず……。

 今回も連載記事の「艦船諸国漫遊記」は艦船3例におまけの鯨と気合が入っている。記事では少しの途中写真でさらりと触れられているだけだが、第1次観測時の宗谷にはかなり大掛かりな改造を施されている。水産大学の練習船「海鷹丸」は実は少し前にキットを検索したことがあったのだが、現在は入手困難。本誌での紹介を機会に再版されたりすると嬉しいのだが。おまけのシロナガスクジラもしっかりと塗装・ディスプレイされている。
 NEW KIT REVIEWにはエデュアルドの1/48「零戦21型」や、ウィングジーキット1/48「Bf109E-3」、ホビーボス1/72「U-2A」といった興味深いキットが並んでいるが、今回一番目を引いたのがタミヤ1/12「スズキ エクスター GSX-RR’20」の作例だった。常からハイレベルな本誌のバイクの作例だが、「GSX-RR’20」はその見栄えの良いカラーリングもあいまって非常にかっこよかった。エンジン周辺の金属色の使い分けも素晴らしい。自分はほとんどバイクのキットを持ってないし、ろくに作ったこともないのだけれど、それでも欲しくなってしまった。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.75』
『海上保安庁 南極観測船 PL-107 宗谷 1956年第1次観測時』フォーサイト 1/700改造 ※限定盤付属「シロナガスクジラ」の作例もアリ
『海上保安庁 南極観測船 PL-107 宗谷 1959年第4次観測時』
『東京水産大学 練習船 海鷹丸』フォーサイト 1/700

特集「模型作りの始まりは「切る」から」
『ドイツⅢ号突撃砲G型 (初期型)』タミヤ 1/35
『オースチン装甲車3型(ドイツ・オーストリア・ハンガリー・フゥンランド) フルインテリア内部再現』ミニアート 1/35 ※ジオラマ作品
『トヨタ・セリカ コンバーチブル 後期型』タミヤ 1/24「トヨタ・セリカ GT-FOUR」改造

連載記事『チョートクの得する情報回覧板 2022年3月版』

連載記事『秋葉さんの3D模型講座 Vol.13』

連載記事『モデリングJASDF 311回』
「戦闘飛行隊を鍛える’影の星’ 〜創立40周年を迎えた飛行教導群~」

連載記事『World Modelers News No.56 アンドレイ・ボンダル氏にインタビュー』

NEW KIT REVIEW
『「トラ、トラ、トラ!」零式艦上戦闘機 二一型 デュアルコンボ リミテッドエディション』エデュアルド 1/48
『U-2Aドラゴンレディ』ホビーボス 1/72
『チーム スズキ エクスター GSX-RR’20』タミヤ 1/12 ※作例は2例
『ドイツ重対戦車自走砲ナースホルン』タミヤ 1/48 ※ジオラマ作品
『ルン級エクノプラン』タコム 1/144 ※ジオラマ作品
■「スーパーサウンド 呼び込み君ミニ」アオシマ ノンスケール ※完成品トイの紹介記事
『Ⅲ号突撃砲G型』モノクローム 1/16
『イギリス海軍巡洋艦 フッド 1941』フラライホーク 1/700
『Bf109E-3「エミール」』ウィングジーキット 1/48
『日本海軍航空母艦 大鳳 マリアナ沖海戦』ベリーファイア 1/350 ※製作後編

連載記事『ナナニイスポットライト 第3回』
『P-47D サンダーボルト”レイザーバック”』タミヤ 1/72

連載記事『日本機大図鑑 連載第202回』
「九八式陸上偵察機(2)」

連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 第22回』
「W.W.Ⅱ ドイツ軍の汎用機関銃 MG34とMG42 その10」

連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第39回』
『ジャガー XJ220』イタレリ 1/24改造

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第91回』
■『トランスフォーマー バンブルビー『ブリッツウィング』』童友社 ノンスケール



 次号の特集は「ちょっと待った! その下地、大丈夫!? (仮題)」。


チーム スズキ エクスター GSX-RR’20」タミヤ 1/12

MODEL Art (モデルアート) 2022年 02月号 No.1078

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 MODEL Art (モデルアート) 2022年 02月号 No.1078

 年末だからなのか、今月に入って某webショップで予約注文してたプラモデルが四箱も届いた。嬉しいことは嬉しいけれど、何も今月にまとめて来なくてもなーってのが正直な感想。ほぼ頼んだのを忘れていたMPCの「スペース1999 スタンガン&コムロック」は、6月に発売予定だったのが半年遅れて届いた(予約したのは4月)。予定よりも遅く届くのがデフォだとはいえ注文からのタイムラグがありすぎると、これは買わねば!! って気持ちを忘れてしまってるのが困る。逆に本誌の先月号を見て早速注文したAzuma Modelsの「Gimnasterka Елена」は、注文した翌日に商品が届いてびっくりした。キットも予想通りの綺麗な出来で大満足だった↓

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 そんなわけで今月号の特集は先月に続いての「真珠湾」、「真珠湾攻撃 後編 米海軍太平洋艦隊沈黙ス」。受けの米軍側中心の構成で、戦艦ネバダ、オクラハマなどの米海軍の艦船が並んでいる。
 記念館を見学したことがあっても、正直米海軍の艦船については本誌と本誌の別冊に載ってる以外のことはまるで知らないのだが、真珠湾の米艦船はなんとなく古っぽく見える。建造年が古いのかな。鳥の巣箱みたいな主砲射撃指揮所や籠マストが独特で面白い。
 今回の特集では単品の作例のほかにジオラマ作品が3例載っている。どれも精密で実感のあるジオラマで、それぞれレーダー基地、入渠中の戦艦ペンシルベニア、ビーチに座礁した甲標的と、テーマも実に真珠湾らしい。単なる海面ベースではないのが良かった。また作例以外では海戦初日の米海軍艦隊の戦闘経過をまとめた記事が掲載されている。先月号と合わせて、日米開戦80周年という節目に今回のような特集が組まれた点は大いに評価したい。

 NEW KIT REVIEWではアカデミー1/32「F-4E」、ボーダーモデル1/35「Bf109 G-6」といった有名機の大型キットが目を引くが、一番ぐっときたのはハセガワの1/24「117クーペ 初期型」だった。先月の「サバンナ RX-7」も良かったけど、個人的にはこっちの方が好み。作例も紅白2例でおめでたい感じ。それにしてもこのジャンルにおけるハセガワの躍進はすごい。店頭で見た限りだがキットもよく売れているように思う。
 連載記事の『モデリングJASDF』ではファインモールドの1/72「RF-4EJ」が完成している。細部まで手の入った精密感のある作例で、地味な迷彩に日の丸がよく似合っている。
『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ』では懐かしのフジミ1/24「フィアットバルケッタ」が取り上げられている。数年前に手放してしまったが、バルケッタは今でももう一度欲しくなる車だ。フジミのキットはざっくりしている部分もあるが実車をよく再現していると思う。やっぱオレンジもいいな。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.74』
『アメリカ海軍 軽巡洋艦 ホノルル CL-48』ピットロード 1/700「クリーブランド級」改造

特集「真珠湾攻撃 後編 米海軍太平洋艦隊沈黙ス」
■『オパナレーダー基地』フルスクラッチ 1/700 ※ジオラマ作品
『ウィックス級駆逐艦 DD-139 ワード 1941』フラライホーク 1/700
『特設沿岸掃海艇 AMc-14 コンドル』フルスクラッチ 1/700
『中島 B5N2 九七式艦上攻撃機』ハセガワ 1/48
『愛知 D3A1 九九式艦上爆撃機 “フォールディングウィング”』ハセガワ 1/48
『アメリカ海軍戦艦 BB-36 ネバダ』トムスモデルワークス 1/700
『アメリカ海軍戦艦 BB-37 オクラハマ』
『WWⅡアメリカ海軍戦艦 BB-44 カリフォルニア 1941』ピットロード 1/700
『WW.Ⅱアメリカ海軍 戦艦 アリゾナ BB-39 1941』ドラゴン 1/700改造 ※ジオラマ作品
『帝国海軍 甲標的 甲型[真珠湾]』ファインモールド 1/72 ※ジオラマ作品

連載記事『モデリングJASDF 310回 RF-4EJを製作する その5 完成編』
『航空自衛隊 RF-4EJ 偵察機』ファインモールド 1/72 ※完成

連載記事『Its’ a FIGURE WORLD』
■「アッチラ・ザ・フン」FeRミニチュア 75mm
■「古代ローマ 第1イタリカ軍団 重装歩兵 マルコマニ戦争」FeRミニチュア 75mm
■「フランス軍 第77戦列歩兵連隊 伍長」FeRミニチュア 75mm
■「プロシア軍 第9ババリア猟兵大隊 兵士」FeRミニチュア 75mm

連載記事『World Modelers News No.55 クリストファー・ムロスコ氏にインタビュー』

NEW KIT REVIEW
『グラマン F-14A トムキャット (後期型) 発艦セット』タミヤ 1/48 ※ジオラマ作品
『F-4E ファントム2 “ベトナム”』アカデミー 1/32
『日本海軍航空母艦 大鳳 マリアナ沖海戦』ベリーファイア 1/350 ※製作前編
『メッサーシュミット Bf109 G-6』ボーダーモデル 1/35
『いすゞ 117クーペ 初期型』ハセガワ 1/24 ※作例は2例
『M3A1中戦車』アイラブキット 1/35
『Team Lotus Type 33 1965 Formula One Champion COVENTRY CLIMAX FWMV』エブロ 1/20
■『パンダ人間』ベルファイン ノンスケール

連載記事『北澤志朗のヤングタイマー・ガレージ 連載第38回』
『フィアットバルケッタ』フジミ 1/24改造

連載記事『METHOD OF JET-MODELING Vol.28 MISSION4 機体を塗装する』
『ソビエト軍 Tu-22K ブラインダーB』トランペッター 1/72

連載記事『ナナニイスポットライト 第2回』
『AV-88 ハリアーⅡ&エアクラフトウエポンⅠアメリカ通常爆弾セット』ハセガワ 1/72

連載記事『チョートクの得する情報回覧板 2022年2月版 ウェーブ バローベヤスリ』

連載記事『模型をよりリアルにするための蘊蓄資料講座 第21回』
「W.W.Ⅱ ドイツ軍の汎用機関銃 MG34とMG42 その9」

連載記事『日本機大図鑑 連載第200回』
「九九式艦上爆撃機の左舷操縦席」

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第90回』
■『VF-1J アーマード バルキリー』ハセガワ 1/72

連載記事『秋葉さんの3D模型講座 Vol.12』



 次号の特集は「プラモ作りの始まりは「切る」から (仮題)」。



いすゞ 117クーペ 初期型」ハセガワ 1/24