固定表示スペース

お知らせなどをブログのトップページに表示できます。
以下、サンプルの文章です。当テンプレート使用時に削除可能です

きれいなコーディング、シンプルな見た目

  • 内部SEO対策済
  • 画像未使用、外部JSファイル未使用で表示が速い
  • W3Cで Valid 
  • HTML-lintで100点

ちょこっと試してみよう!

当テンプレートでは、HTMLをほんの少し編集するだけで、下のボタンで切り替えられるようなことはすぐにできます。その説明や方法をテンプレート内や作者サイトに記載しています。

 角丸   記事左   ブログタイトルよ、画像にな~れっ! 

 赤   ピンク   橙   カーキ   黄   緑   青   紫   デフォルト色 

 その他の特長も表示可能です。 

かんたんカスタム機能

  • 上のボタンで試せるようにブログタイトルに画像使用OK!
  • 角丸、配色、記事配置をかんたん切り替え
  • コメントの装飾を、シンプルもしくは吹き出し風からかんたん選択
  • HTMLとCSS内にカスタム用説明記述済
  • 編集方法を記載したページのURLも記述済

読者を迷わさない充実ナビゲーション

固定表示スペースを目的別に複数設置可能

  1. HOMEページに固定表示スペース
  2. カテゴリーページごとの固定表示スペース
  3. 各記事最後に固定表示スペース
  4. 各ページ下部に固定表示スペース
  5. サイドバーの背後(下部)の空きスペースを有効活用可能
  6. 上記固定表示スペースが不要な場合、CSS編集の冒頭部分で簡単に非表示可能

試しに上記3~5を非表示にできます。 非表示  

上のボタンは表示切替をした場合の一時的なイメージです。CSS編集で実際に表示・非表示を切り替えられます。作者サイトからのコピペでOKです。

記事本文がメイン、テンプレートはサブ

  • テンプレートがシンプル設計なので記事本文に注意を引かせやすい
  • IE6~8でも崩れず表示可能 (プログレッシブ・エンハンスメント)

わりと自由な使用条件

  • カスタムOK (むしろ推奨)
  • アフィリエイトサイトOK
  • 商用利用OK
  • 作者へ質問OK
  • 再配布OK (ただし作者の許可必要)
  • 作者サイトへのリンクの削除・改変NG
  • アダルト・違法サイトNG

このテンプレートは、HTMLとCSSをこれから覚えていきたい方にも使っていただけると思います。


森由岐子『おじょも寺の妖怪地蔵』

 森由岐子『おじょも寺の妖怪地蔵』ひばり書房 1984 ヒット・コミックス 171 怪談シリーズ

「滝の近くにおじょも寺という古いお寺があるが、あそこだけは近寄るでないぞ……」
 夏休み、S村を訪れた「あゆこ」「可奈」「一馬」の仲良しグループに、可奈の祖母が話しはじめた。S村は可奈の母の実家がある静かな山あいの村である。祖母によるとその廃寺には「おじょも」という妖怪が出ると伝えられていて、これまでに何人もの僧侶が狂死したという。
 そんな祖母の話を迷信と決めつけ、易々と「おじょも寺」に足を踏み入れてしまう三人。ところが寺の様子が聞いた話とは少々異なっている。荒れ果てて、無人だったはずの寺に、一人の美しい尼僧が住んでいたのだ。三人は何事もなく帰路に着いたが、数日後、女子二人に内緒で寺に出向いた一馬が行方不明になった。そして発見されないまま夏休みが終わろうとしていた。可奈は寺を訪れ一馬の行方を尋ねるが、尼は何も知らないという。そしてその際、尼から一体の地蔵を手渡される。「これを持っていると、なんでも願いが叶えられますよ……」
 東京に戻ってしばらくすると、可奈の様子がおかしくなりはじめた……。

『亡霊怪猫屋敷』(1958)にブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』(“Dracula”)を足してふんわりさせた感じの、正統派オカルトモンスターホラー。珍しい怪猫ものである。

 今回著者はその作風を特徴付ける外面の美しさへの執着や妬みを隠し味程度に抑え、終始モンスターとして顕現する呪いと、それを封じるべく悪戦苦闘する現代っ子の描写に徹している。上記の田舎を舞台にした雰囲気のいいパートは作品の「序」、中盤で舞台を都会に移して「破」、再び田舎に戻って終わる「急」というシンプルな構成をとっており、この三部の構成自体『亡霊怪猫屋敷』が念頭にあったような気もするが、とにかく無駄のない展開でグズグズ足踏みをしないのが素晴らしい。個人的には散々ダメだって言われてたのに、嬉々として地雷原に踏み入るアホなハイカーと、怪しい尼僧を露悪的に描いた「序」が王道! って感じで好きなんだけど、もちろん後に続く「破」「急」にも見所は多い。冷蔵庫から魚を取り出して可奈がヨダレを垂らすシーン、犬の死骸の前で三角座りの可奈、あゆこと変身済みの可奈が揃って「はっ」とするシーン等々。
 ところで以前にもちょっと書いたけど、自分はこの著者の作品をネタ的にじゃなくがっつり好きなので、ネタ的に扱われてるのを見ると取り上げられて嬉しい反面、そこはかとなく切なくなってしまう。唯一のホラー漫画友達だったグルグル映畫館の天野くんにも、よく「マジで森由岐子好きっすよねー。面白いことは面白いけどなー」なとど不思議がられたものだ。マジで好きなんだけど、どこがっていうと上手く伝えられないのがもどかしい。

 閑話休題。この作品に出てくる「おじょも」という妖怪、調べてみたら著者の完全な創作ではなく、元ネタらしきものがあることがわかった。香川県坂出市に伝わる「おじょも」と呼ばれる巨人の伝説がそれである。郷師山と飯野山に足をかけて放尿したというから豪快にでかい。本作に出てくる「手や足が獣のようであり、頭には角があり、体つきは人間のようで、しかも長い尾を持つみにくい妖怪」という『ダンウィッチの怪』(“The Dunwich Horror”)のウィルバー・ウェイトリーに似たモンスターとは随分異なっている。単に名前を借りただけなのか、もしかするとどこかにもっと劇中の妖怪に近い姿のものがいるのかもしれない。余談だが上記の飯野山は古代のピラミッドじゃないかってことで、オカルトファンにはかなり有名。また香川県旧飯山町にはこの巨人おじょもの足跡を図案化したマンホールの蓋がある。

 怪猫ものはホラー漫画の中でも輪をかけてニッチなジャンルで、最近ではすっかり見かけなくなってしまった。本作は娯楽性の高い好編で作画も終始安定しているから、怪猫ファンにはオススメ。面白かった!



『おじょも寺の妖怪地蔵』
 ひばり書房 1984 ヒット・コミックス 171 怪談シリーズ
 著者:森由岐子

 ISBN-13:978-4-8280-1068-7
 ISBN-10:4-8280-1068-8


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SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 05月号 Vol.115

 

 SCALE AVIATION (スケールアヴィエーション) 2017年 05月号 Vol.115

 今回の特集は「ARIAF イラン空軍」。前号の「飛燕」もよかったけど、今回の特集は作例数も多く非常に充実している。自分がイラク空軍について知ってることといえば、F-5とそのパチ……いや、特殊な改造機がかっこいいこと、東西の航空機をごちゃまぜに使ってること。あとF-16を買ったらしいことをニュースで見た。……という程度だったので、連載記事などを除いてギッチギチにイラク空軍一色の今回の特集はとても興味深く、新鮮だった。
 改めてイラク空軍機のラインナップを見てみると、上記のF-5の改造機をはじめ、表紙のF-14、MiG-21のクローンFT-7などなど、かっこよさで選んでるんじゃないかって機体ばっか並んでる。特集のリードに「まるでフィンランド空軍と『エ●ア88』を混ぜ合わせたよう」とある通りのごちゃまぜぶりだった。しかも長期間にわたってコツコツちまちま手を入れられ、ニコイチサンコイチ当たり前って感じの歴戦の機体が多くて、細かいところがよくわからないらしい。今回、製作記事、解説記事のあちこちにその「よくわからない感じ」が滲み出していて面白かった。

 上記の状況を反映して、作例は使い込んだ雰囲気の機体が多かった。表紙の爽やかな水色で塗られたF-14も、機体全面にわたってデリケートなウェザリングが施されている。以前は途中写真がない、製作記事がキャプション程度で寂しいと、グズグズ書いてたけど、ここ最近その辺りが解説されるようになった。この作例の製作記事も数ページかけて塗装の工程を追っている。
 で、問題のF-5の改造機はクリーンな仕上げの1/72スケールが3例、1/32スケール1例。当然キットは出てないので、イタレリ(1/72)、ハセガワ(1/32)製のF-5をベースに改造されている。単に尾翼が増えただけに見えるけど、あちこち変更があるらしくお手軽改造ってわけにはいかないようだ。ハセガワのF-5はかなり古いキットだけに、ディティールアップから一苦労って感じ。それでも作例の出来栄えは素晴らしく、少々くたびれた機体が見事に表現されている。大迫力。この他にもハセガワ1/72「ミラージュ」、トランペッター1/48「MiG-21UB」改造の『FT-7』など、好きな機体がいくつも載っててよかった。



 - 作例リスト (掲載順) -

特集「ARIAF イラン空軍」
『グラマン F-14A トムキャット』タミヤ 1/48
『ミヤコン・グレビッチ MiG-29A ファルクラム 9.12』トランペッター 1/72
『グラマン F-14AM トムキャット』タミヤ 1/32

「わかりそうでわかりにくいイラン空軍の現状とは?」※モノクロ記事。下記の作例を掲載
 「ロッキード P-3F オライオン」トミーテック 1/144「P-3Cオライオン」改造
 「イリューシンⅡ-76MD アドナン1」トランペッター 1/144「イリューシン A-50 メインステイ」改造
 「ロッキード C-130E ハーキュリーズ」ハセガワ 1/200「C-130H ハーキュリーズ」改造
 「ボーイング KC747」ハセガワ 1/200「B747」改造

連載記事『Alternative modeling garage Vol.13 フィギュア編 その2』
『バイカー フィギュア』セミスクラッチビルド 1/32 ※モノクロ記事

特集「ARIAF イラン空軍」
『アザラフシュ』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造
『サエゲ』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造
『サエゲ2』タミヤ/イタレリ 1/72「F-5E タイガーⅡ」改造

連載記事『改造しちゃアカン リターンズ!』
『サエゲ』ハセガワ 1/32「F-5E タイガーⅡ」改造

連載記事『飛ぶ理由 連載第33回』
『火星独立軍最終戦闘機コスモワン』フルスクラッチビルド 1/72 ※小林誠によるオリジナルメカ

連載記事『夢見る翼 NO.53』
『マクドネル・ダグラス MD-11』ハセガワ 1/200

特集「ARIAF イラン空軍」
『マクダネルダグラス F-4E ファントムⅡ』ハセガワ 1/32

「もしもあの機体がイラン空軍だったら?」※下記の作例を掲載
 「フェアチャイルド・リパブリック A-10A サンダーボルトⅡ」ハセガワ 1/72
 「ダグラス A-4E/F スカイホーク」ハセガワ 1/72
 「ロッキード TF-104G スターファイター」ハセガワ 1/72
 「ノースロップ F-20 タイガーシャーク」ハセガワ 1/72

『スホーイ Su-25K フロッグフッド』ズベズダ 1/72
『F-313 ガヘル』FOX ONE 1/144 ※レジンキャストキット
『FT-7』トランペッター 1/48「MiG-21UB」改造
『ダッソー ミラージュ F1BQ』ハセガワ 1/72「ミラージュF.1C」改造

『NOSE ART QUEEN Vol.55 Flight Attendant Special』坂本くるみ 佐野真彩 近藤みやび



 次号の特集は「AGGRESSOR SQUADRON」。アグレッサー部隊の特集だ。
 ところで先週、電車の中でこの雑誌をペラペラ眺めてたら、いつの間にか隣に座ったおっさんがめっちゃ覗き込んでいた。寝てるのかと思ったらガン見。

 
グラマン F-14A トムキャット」タミヤ 1/48


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加藤一『恐怖箱 仏法僧』

 

 つくね乱蔵, 橘百花, 雨宮淳司著, 加藤一監修『恐怖箱 仏法僧』竹書房 2015 竹書房文庫 HO-244

 竹書房文庫、実話怪談看板シリーズの一冊。三人の著者には目次を見なくてもだいたい見当がつくほど、それぞれ特色がある。単に何かを見たという話とは違って、因縁やら呪いやら背景に暗い広がりを感じさせるエピソードが多かった。実話怪談24編収録。

「猫を燃やす」体験者は困り果てていた。奥さんの可愛がっている子猫を殺してしまったのだ。急いで死体を処理する必要があったが適当な場所が見つからない。家の周囲をうろついているうちに、やがて最良の隠し場所を見つけた。それは近所の神社のどんど焼きの積み藁の中。子猫ぐらい跡形もなく焼き尽くしてくれるだろうと考えたのだ。しかし話はこれで終わらない。体験者は子猫一匹が祟ったとは思われないレベルの、苛烈な霊障に見舞われることになる。
 第一話目のエピソード。神威に触れた罰当たりな男の話である。奥さんの愛猫を怒りに任せて殺し、神社に死体を遺棄し、何事もなかったかのように過ごそうとする体験者の「もともと何かが足りてない感」が怖い。本書にはこの話をはじめ、犬、猫(ペット)にまつわる怪談が複数収録されている。

「マーマ」ペットにまつわる怪談の中で一番印象に残ったのがこれ。散歩の途中、愛犬の「ルナ」が何かを飲み込んでしまう。一見すると小石だが、それにしてはもっと軽い何か。少し気がかりだったが、異常は認められない。ところがすっかり忘れていた頃に異変が始まった。ルナの腹部が小さく腫れてきたのだ。
 珍しい犬と人面疽の話。動物の顔や模様が人の顔に見える話はたまにあるけど、このパターンは珍しい。しかもこの話はペットの症状の描写にとどまらず、それを看ている飼い主(体験者)の心情が随所に挿入されているから、動物好きな人にはかなりキツイと思う。気味悪く変わっていく愛犬、それを「段々とルナを見るのが嫌になってきた」と感じる自分自身……、怖いというより二重三重の不快感、嫌悪感を感じた。

「喰らいあう」隣家は両親と息子、娘の四人暮らしだった。大学を出て社会人になったはずの息子は、長年にわたって自室に引きこもっている。ある夜、体験者はたまたま外出する隣家の息子を見かけた。よく見ると彼の背後には死んだはずの彼の祖母の姿がある。息子自身はそれに気付いてない様子だ。その夜から体験者は度々彼の姿を見かけるようになった。行き先が気になったが、後をつけるわけにもいかない。後日その謎はふとしたきっかけから、あっさり解明されることになる。彼が夜な夜な通っていたのは近所の森だった。体験者は一本の樹木の幹に打ち付けられた藁人形を発見する。そしてその藁人形には彼の母親の名が記されていた。
 あとワンピース嵌まればクリスティの『蒼ざめた馬』(“The Pale Horse”)になりそうな、とある家族と呪いの話。実話怪談としてはわりと珍しく起承転結がしっかりあるので、好き嫌いが分かれるエピソードだと思う。漫然と、かつ興味津々に、事態の推移を傍観する体験者が面白い。娘すげー。

「かまぼこ」体験者は彼女の実家を訪れることになった。将来を真剣に考える時期になったのだ。高校の頃からの付き合いの彼女には奇妙な偏食があった。それは「かまぼこ」が嫌いなこと。理由はわからないが、見るのも嫌なくらいかまぼこを嫌っていた。彼女の実家は予想以上の素封家で、彼を暖かく迎えてくれた。婿を取る気満々なようだ。日が暮れて座敷に行くと、彼女の両親が悲壮な話をはじめた。「我が家の特別な「事情」を話す。その前にこれを食べるが、悪くすればこの場で頓死するかもしれん……」卓上には大皿に盛られた紅白のかまぼこ。
 普通のかまぼこ嫌いから始まって、全く先の見えない展開をするエピソード。面白かった。彼女のかまぼこ嫌いの理由もしっかり明かされるが、それはコミカルで凄惨な、とんでもないものだった。人の不幸を笑うなかれ。

 この他にも奇怪な宗教団体が暗躍する「靈ガ云フ」、不憫な母子のゴーストが登場する「灯台もと暗し」などが印象に残った。読み終わってみれば、ゾッとするような怖い話っていうより、なんだこれ??って話が多かったと思う。



『恐怖箱 仏法僧』
 竹書房 2015 竹書房文庫 HO-244
 監修:加藤一
 著者:つくね乱蔵/橘百花/雨宮淳司

 ISBN-13:978-4-8019-0352-4
 ISBN-10:4-8019-0352-5


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『AVP2 エイリアンズ VS.プレデター』

 AVP2 エイリアンズ VS.プレデター

 見終わったところなので、忘れないうちに感想。エイリアンvsプレデターの2作目だ。物語は前作のラストを引き継いで始まるが、「物語」って書くのがためらわれるほどに、本作にはストーリーらしいストーリーがない。エイリアン・パンデミックの事後処理のために、コロラドの地方都市に単身やってきたプレデターがひたすらエイリアンを狩り、住人は住人でパニックに陥るというもの。これまでの「エイリアン」「プレデター」両シリーズの作品の舞台を思い出してみると、宇宙貨物船の船内、植民惑星、南米のジャングル、ロサンゼルス等々、バラエティに富んでいる。メインのモンスターが出てない時間帯も、その舞台に即した演出がなされて観客を飽きさせない。本作の舞台はコロラドの地方都市。なのでまずピザ屋のスタッフが理不尽にいじめられたりする、これまでシリーズでは見かけなかったようなシーンが続く。
 全体のノリはバイオ系のパニックものに近い。グロ要素とコメディ要素を排した健全な『バタリアン』(1985)って感じの作品だ。当然エロもないので家族で見ても安心(PG-12指定)。ただバイオものでいう感染力がごく弱いので、そういう緊迫感みたいなのはない。住人が雑な感じでパニックに陥ってしまって、気付けば街がとんでもないことになってる。

 本作の目玉はエイリアンとプレデターのハイブリット、通称プレデリアン! ……しかーし、前作では南極の地下ピラミッドというワクワクする舞台設定と、エイリアンとプレデターが戦うこと自体が目玉になっていたので、それと比べるとかなりジミ。というか、このプレデリアン、結構かっこいいデザインなんだけど、画面が真っ暗すぎて全然見えないのだ。しかも頭部(上半身)が母体となったプレデターと似ているものだから、ぱっと見のシルエットではどっちが出たのか分からなかったりする。非常にもったいない、不遇なキャラである。
 それにしてもこの画面の暗さ、とくにホラー映画っぽい雰囲気を醸し出してるわけでもないし、どうにかならなかったのだろうか。アクションシーンも暗かったり、一瞬だったりで今ひとつ盛り上がりに欠ける。せっかく美しく造形された着ぐるみのモンスター、出し惜しみせずにバンバン出した方が確実に需要に適っていたと思うのだが。

 ……という感じで、ぼやーっと思ったことを書き連ねてみたら、全体に物足りない作品みたいになってしまってるが、どこを取ってもガッカリな作品ってわけでは決してない。一例をあげると森のシーン。トータルで10分くらいだと思うけど、とても雰囲気がいい。倒木や下生えの陰から現れるフェイスハガーなんてとくに秀逸。一瞬だけど。このフェイスハガーと、あとチェスト・バスターに関しては、わりといいシーンが多いから、フェイスハガーとチェスト・バスターのファンの人にはごく地味にオススメ。ディスクには特典映像がたっぷり収録されてるので、買って損した! って気分にはならないと思う。



『AVP2 エイリアンズ VS.プレデター』(“ALIENS VS. PREDATOR: REQUIEM”)
 2007 アメリカ
 監督:コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス
 脚本:シェーン・サラーノ
 製作:ジョン・デイビス/デイビッド・ガイラー/ウォルター・ヒル
 出演:スティーブン・パスカル/レイコ・エイルスワース/ジョン・オーティス/ジョニー・ルイス
 上映時間:94分


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MODEL Art (モデルアート) 2017年 06月号 No.966

 MODEL Art (モデルアート) 2017年 06月号 No.966

 今月号の特集は「’映える’ を創る」。「地味な存在もこれなら主役級に昇格!?」「模型の完成度を高め、見せ場を創る製作&塗装」とある。……目を引く模型を作ろうってことかな。実は読み終わった後でも、いまいちピンと来てなかったりする。
 そんな特集のお題に選ばれたキットは、タミヤ1/35「155mm自走砲 M40」(ジオラマ作品)、タミヤ1/35「陸自 オートバイ偵察セット」モノクローム1/35「陸自 96式装輪装甲車 A型」&「B型」以上3キットを用いたジオラマ作品、ハセガワの新製品をカットモデルにした1/72「二式大型飛行艇」、そしてマスターボックスの問題作1/35「メイドカフェ2体 ナナとモモコ」&「かわいいファッションガール2体 ミナミとマイ」。なかなかにカオス。これ特集に持って来たかー!! ってキットも含まれてます。

 で、そのマスターボックスのキット、万が一載るとしたら連載記事の「FOLLOW YOUR HEART」かなって感じだったんだけど、まさかこんな風にがっつり取り上げられるとは。キットの概要(メイドの方)とマスターボックスについて(←前の記事へのリンクです)は前に書いたけど、ほんと見れば見るほど謎のラインナップ。記事はカラー3ページで、塗装がメインになってる。それにしてもMAで「ちょっとの工夫とアイデアで カワイイ♡は作れる」とか「ゴスロリ系を意識し モノトーンでおまとめ」とかの文字列を見る日が来るとは思わなかった。このキット、前は1/35ベメタの改造ベースに……とか書いたけど、西洋から見た日本のポップカルチャー感が強いので、ブレードランナーとかあんな感じの世界観が似合う気がする。キットの出来自体は良好です。

 今月号は「NEW KIT REVIEW」、特別記事がとても充実している。特にAFVは4例と、上記の特集記事を合わせれば、AFVの新製品特集が組めるんじゃないかという充実ぶり。ラインナップもバラエティに富んでいる。中でもぐっときたのは変な形のチェコの装甲車(PA-2)。実車を全く知らなくても欲しくなるような魅力的な車輌だ。どー見ても大変そうな塗装は、記事と途中写真でいとも簡単に解説されている。艦船も特別記事のカジカ1/700「金剛」、フジミ1/700「秋津洲」、「NEW KIT REVIEW」のウェーブ1/350「秋月」と、これまた充実している。エアモデルはハセガワの1/72「二式大型飛行艇」と、ドイツレベルの1/32「Me262B-1」。「Me262B-1」は完全新金型、リサーチのよく行き届いた好キットのようだ。この機体、小スケールでは難しいメロメロ迷彩が、さすがにこのスケールだとばっちり決まっている。

 今回連載記事の『FOLLOW YOUR HEART』では前回に続いてでかいキットが紹介されている。フジミの1/72「ウルトラホーク2号」、完成サイズ90センチというアメリカンなキットだ。フジミ無茶するなぁ。



 - 作例リスト (掲載順) - 航空機 戦車 艦船 車/バイク ■その他

連載記事『MA版 これだけは作ろう 第3回 M4A3シャーマン105mm榴弾砲搭載型(HVSS)を作る(工作編)』
『M4A3シャーマン105mm榴弾砲搭載型』タミヤ 1/35「アメリカ戦車 M4A3E8シャーマン イージーエイト(ヨーロッパ戦線)」+「アメリカ M4A3シャーマン105mm榴弾砲搭載型(突撃支援)」 ※ニコイチ改造

連載記事『地名を名に持つ船とその場所のエピソード 艦船諸国漫遊記 Vol.18』
『イギリス海軍 42型駆逐艦 HMS リヴァプール D92』ドラゴン 1/700

特集「’映える’ を創る」
『アメリカ 155mm自走砲 M40』タミヤ 1/35 ※ジオラマ作品
『川西 H8K2 二式大型飛行艇 12型』ハセガワ 1/72 ※カットモデル。ジオラマ作品
■『メイドカフェ2体 ナナとモモコ』マスターボックス 1/35
『かわいいファッションガール2体 ミナミとマイ』
『富士の裾野の演習場にて』※下記のキットを用いたジオラマ作品
  『陸上自衛隊 オートバイ偵察セット』タミヤ 1/35
  『陸上自衛隊 96式装輪装甲車 A型』モノクローム 1/35
  『陸上自衛隊 96式装輪装甲車 B型』モノクローム 1/35

特別記事「前作から半世紀を経て登場した傑作機のブランニューモデル 川西二式大型飛行艇」
『川西 H8K2 二式大型飛行艇 12型』ハセガワ 1/72
『艦娘 水上機母艦 秋津洲』アオシマ 1/700

連載記事『モデリングJASDF 256回 Aggressor Archive vol.17』
「小松基地移駐から9ヶ月 北陸の空に舞うアグレッサーを見た」

NEW KIT REVIEW
『ドイツ 重駆逐戦車 エレファント』タミヤ 1/48 ※ジオラマ作品
『帝国陸軍 九五式小型乗用車 くろがね四起』ファインモールド 1/35 ※ジオラマ作品
『チェコ PA-2装甲車』ホビーボス 1/35 ※タコム1/35「PA-2」も掲載
『日本海軍駆逐艦 秋月 1942/1944コンバーチブルキット』ウェーブ 1/350
『T-14 ロシア主力戦車 “アルマータ”』ズベズダ 1/35
『メッサーシュミット Me262B-1 夜間戦闘機』ドイツレベル 1/32

特別記事「日本海軍巡洋戦艦 金剛」
『日本海軍 超弩級巡洋戦艦 金剛 1914年』カジカ 1/700 ※フジミ1/700「日本海軍高速戦艦 金剛 1944年10月」、ハセガワ1/700「日本海軍 三笠」との比較記事「三笠と金剛で確認する戦艦の変遷」がある

連載記事『ジオラマ大作戦 NO.12 海底で活動するしんかい6500を作る(3)』
『有人潜水調査船 しんかい 6500』バンダイ 1/48 ※ジオラマ作品。完成

連載記事『LED大作戦 VOL.19』
『押田運送 二代目角文観光 アートトラックシリーズ vol.5』アオシマ 1/32 ※完成

連載記事『日本機大図鑑 連載第145回』
「報國 -385 (相撲號) (2)」

連載記事『北澤志朗のネオヒストリックガレージ 連載第83回』
『トヨタ・スプリンター・トレノ AE86 (2ドアGT/APEX前期型)』フジミ 1/24

連載記事『FOLLOW YOUR HEART 第37回』
■『ウルトラ警備隊 宇宙戦闘機 ウルトラホーク2号』フジミ 1/72



 次号の特集は「これぞ原点! 知って納得 筆塗り塗装 (仮題)」。特別記事に「1/700スケールの海面製作術」が予定されてます。

 『メッサーシュミット Me262B-1 夜間戦闘機』ドイツレベル 1/32


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小田イ輔『実話コレクション 呪怪談』

 

 小田イ輔『実話コレクション 呪怪談』竹書房 2015 竹書房文庫 HO-256

 2015年に出た本。出た時に感想書いてなかったので、再読しました。「良い方の娘」(後述)以外、ほぼ忘れてしまってた。実話怪談38編収録。
 本書の特徴はまず何と言っても文章が読みやすいところ。整った淡白な文体で、派手、大げさな表現がない。宮城県出身の著者らしく、所々に出てくる台詞の東北弁(宮城弁?)がいいアクセントになっている。それぞれのエピソードは1ページに満たない短いものから数ページにわたる長いものまで様々だが、文体同様、外連味のない落ち着いた感じで、怖い話というより「奇談」って感じの話が多い。著者には「実話怪談」に対する強いこだわりがあるらしく、盛ってない感が嬉しい。ただしその分、投げっぱなしで、何が何だか分からない話もある。
 構成は本の最後に行くほど、やや長めの、とっておきって感じの話が並んでいる。また中程には「幼少時の体験」がまとめられている。

「その日の朝」家の中で赤ん坊の声が聞こえる。家族には聞こえないらしいが、天井裏を走る足音を聞いた父がネズミ捕りを置いた。きっとネズミだろうと父は言う。しかし体験者には赤ん坊の声にしか聞こえない。そればかりか、その声が徐々に自分に近づいてくるようにさえ感じる。朝方に悲鳴のような叫び声が聞こえたその日、祖母が捨てようとしていたネズミ捕りには……、という話。女性の生理に深い関わりがあるような書かれ方をしているが、得体の知れない、気味の悪い話である。ネズミは「鼠算」の言葉通りの代表的な多産動物で一族の繁栄を象徴する。大黒天にくっついていることからも縁起のいい動物として知られている。反面ちょっとしたストレスで自らの子を食べてしまうこともある。収録作の中では比較的長めの話で、そこはかとなく血の臭いがする。真相を暗示するかのような後日談がついている。

「その光景」ある日曜日の早朝、二階の自分の部屋から外を見下ろしていた体験者が奇妙なものを見る。ちょうど家の前の道を全裸のおじさんが、四つん這いになって歩いてきたのだ。しかも同じようなおじさんが他に二人もいる。呆然と眺める体験者の前で、眼下の状況はどんどん混沌としていく。
 本書にはこの世ならざるものが見たり聞こえたりする人の体験談が複数収録されているが、どれもふつーに幽霊見るのとは違って、いちいち一筋縄ではいかないものを見たり聞いたりする。それがごく自然で嘘臭くならないのは、語り口のうまさによるものだろう。この話はその好例。
 なぜか実話怪談には全裸に近い姿の謎のおっさんが頻繁(ってほどでもないが)に登場する。おばさんじゃなくて決まっておっさん。しかもこの話のように、獣めいた雰囲気のものが多い。おっさんで獣というと、かつて一世を風靡した人面犬が思い出されるが……。

「笛の音」親友の実家へ泊りがけで遊びに行った大学生の体験者が、夜、笛の音を聞く。広い日本家屋である。認知症のお婆さんが離れにいるらしいから、笛は彼女が吹いているのかもしれない。親友の家族は体験者を暖かく迎え入れ、もてなしてくれている。ところが件の笛の話をした途端、彼らの態度が豹変する。
 ろくに怪異らしい怪異は書かれてないのだが、一連の出来事の背後にでっかい蛇がとぐろを巻いてるような禍々しさを感じる一編。適当な推論を持ち出してオチをつけようとしないスタイルが、話に奥行きを感じさせる。

「良い方の娘」結婚の挨拶に彼女の実家を訪れた体験者が、近海での漁を生業とする彼女の父親から聞いた話。休暇の続いたある日、彼は幼ない彼女を連れて、近くの磯へ遊びに出向いたのだそうだ。ビールを飲んでぼんやりしているうちに、少し眠ってしまっていたらしい。ふと見ると鬱陶しくはしゃいでた娘が二人になっている。どちらも自分の娘だ。全く見分けがつかない。仕方なく片方だけ連れて帰ることにしたのだが……。
 真昼の磯とそこで遊ぶ子供の姿が印象的な、チェンジリングを思わせる話。残された方の娘、連れ帰った方の娘とこれから生涯を共にする体験者、この二人の気持ちを想像すると、めっちゃ怖い。思うに父親は、彼の抱いた恐れを押し付ける意味で、この話を体験者に聞かせたのではないだろうか。白昼夢のようなエピソードで、父親の東北弁がよく効いている。今回数年ぶりに本書を読み返したのだが(二度目)、しっかり覚えていたのはこの話だけだった。

 この他にも幼少時の体験を描いた「落下と思春期」「チャリンコライダー」が印象的だった。えぐいキツイ話は苦手だけど、じわっと怖い、なんか不思議、そんな話が好きな人にはおすすめ。



『実話コレクション 呪怪談』
 竹書房 2015 竹書房文庫 HO-256
 著者:小田イ輔

 ISBN-13:978-4-8019-0507-8
 ISBN-10:4-8019-0507-2


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